2014年9月、初ライブながら大胆にも自主企画(その名も「garlic?」)を開催し、突如現れたTwolow。
それまで明らかにされていたのはメンバーのラインナップと、わかる人にはわかるそのバンド名の由来のみ…という謎に包まれた中で初披露された楽曲は、各メンバーの前歴や並行して活動するバンドから連想するサウンドを裏切り、不意打ちの驚きを喰らわせると共に絶賛を受け、すぐに界隈で話題となった。
そんな彼らのファースト・アルバムにして国内へヴィロックの2015年最重要作『Glutamic Acid』が10月7日にディスクユニオン/SECRETA TRADESから発売される。
その音の特徴はズバリ90's感。しかしそれは単に古臭い焼き直しでも、いやらしく狙ったリバイバルでもなく、当時のグランジ、インダストリアル、ポスト・メタルなどから進化し派生する可能性のあった音楽をイメージし、そういったルーツから抽出したものを型に捉われないアレンジで体現しているもの。スラッシュやハードコアのエッセンスも見え隠れするかと思えば、ドゥーミーな匂いも漂わせ、思わずニヤリとする王道必殺の展開やツボを突いたフレーズもたまらない。
ダイナミック且つ狂いなくテクニカルという圧巻のドラミングに、洗練されたセンスを感じる強くしなやかなベースラインが最強のグルーヴを奏で、そこへリフ!リフ!リフ!で男臭く押し攻めまくるギター、日本人離れした表現力と存在感を持つストイックなボーカル。
Twolowのサウンドには、この手の音が好きなら高揚しないわけがない要素がふんだんに詰め込まれている。
アルバムを通してダークで轟音でありながらも決してマニアックな小難しさはなく、ストレートに響いてくるサウンドはジワジワと身体を発熱させ思わず首を振らずにはいられない。ライブでのその堂々たるなステージングを見ていると、そこが小さなライブハウスだということを忘れさせるスケール感を醸し出し、ジャンルの好き嫌いなどねじ伏せてしまう力強い説得力を持っている。
今作のリリースで彼らが日本のヘヴィロック・シーン注目の存在となることは間違いない。
商品情報

Live Info.
Twolow Presents 「garlic? Vol.5」
“Gulutamic Acid” Release Live
出演:Twolow/EXORGRINDST(仙台)/WOZNIAK/BB/milkcow/AMBER FOUR(member of PLAY DEAD SEASON & xerowound & quizkid)
2015年9月22日(火・祝)吉祥寺WARP
開場 17:00/開演 17:30
前売 2,000円/当日 2,500円(共にドリンク代別)
問い合わせ:WARP 0422-22-3514