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【ライブレポート】HERE ロックオペラ「PHOENIX」 第8回公演『彼方・惑星パリレルの憂鬱』

2012.08.07

IMG_5027.jpgHERE ロックオペラ「PHOENIX」 第8回公演『彼方・惑星パリレルの憂鬱』
公演日:2012年7月6日(Fri)・7月7日(Sat)・7月8日(Sun)
劇場:笹塚ファクトリー劇場

<ゲストスター>
広純-HIROZUMI(ゲビル・若) / 岸ジョージ(AFRICAEMO) / LEE(FRUITS EXPLOSION) / 糸菌(CHROTO) / ハジメタル(誰でもエスパー) / 加藤紗希(ビルヂング) / ベンジャミン・ペリー(Xenophobia) / テルコ(テルコハイメン)
たなしん(グッドモーニングアメリカ)※7/6のみ出演
天野ジョージ(撃鉄)※7/6のみ出演
星野概念(STRIKERS)※7/7のみ出演
aie(the god and death stars)※7/7、7/8のみ出演
まり(つしまみれ)※7/8のみ出演



  HEREの尾形回帰作、尾形回帰・宮野大介演出・音楽 HEREという、HEREが全てを手掛けるロックオペラ『PHOENIX』。7月6日から追加公演の7月8日までの計3公演。
 私が観に行ったのは、ちょうど中日にあたる7月7日。チケットはソールドアウト。実は初めて彼らのロックオペラを観るということで、行く前は多少緊張していたのは覚えている。ロックオペラとは言え、普段はお芝居をやることが多いこの場所だ。しかも脚本があって、お芝居をやると聞いている。これまで観てきたいくつものお芝居のように、とても静かな会場で、セリフを言う人の生声だけが響き渡り、途中から座り続けてお尻の痛みと格闘しながら観ることになるんだろうという予想はしていた。
 しかし、HEREのロックオペラはそういったことを全て覆すステージだった。
 
 今回は『彼方・惑星パリレルの憂鬱』とサブタイトルにあるように、

 暗闇の中、優雅に羽ばたく大きな鳥。
目を開けているのがやっとのほどの光を、全身から放っている。
大きな翼をはためかせる度、キラキラと光る星屑がこぼれ落ちる。
こぼれ落ちた星屑は、やがて小さな銀河を形成する。
気がつくといつしか幾つもの銀河があった。
大きな鳥が飛び去った後には巨大な宇宙空間が存在していた。
神々しく羽ばたく不死鳥。
あまりにも美しい光景。

舞台は遠い銀河の小さな惑星。
地球によくに似た星。

ごく普通の会社員であるシェノツは、ある日、交通事故に遭い意識不明の重体となる。

数週間、生死の狭間を彷徨っていたが、最先端の医療技術によってシェノツは意識を取り戻し、
驚くべき回復力を見せる。

彼は、普段通りの生活を始める。

そして突然の来訪者が、彼の劇的な運命を宣告する。


 という物語。
 SFの要素があったり、少しだけ恋愛の要素があったり、友情があったり、内容盛り沢山。こちらをHEREをはじめ、広純-HIROZUMI(ゲビル・若)、LEE(FRUITS EXPLOSION)、糸菌(CHROTO)、加藤紗希(ビルヂング)、ベンジャミン・ペリー(Xenophobia)、テルコ(テルコハイメン)、星野概念(STRIKERS)といったゲストスターが演技をしたり、セリフを話したり、普段のステージで見る表情とは全く異なる演技を魅せる。
 物語のキーマンでもあるシェノツ・ノイ役の尾形回帰は、喜怒哀楽の激しい役どころを演じきり、テルコ演じるリルナはシェノツを一途に愛するという役どころで様々な表情を見せ、岸ジョージ演じるニュースキャスターも一癖ある役であったが、普段のステージ同様ラップを織り交ぜながらテンポ良くセリフを話す。個人的な感想ではあるが、中でもHEREの宮野演じるミヤトルハイム長官は、さんざん好き勝手をしておいて、最後の「君のためなら私はなんでもする。だから命だけは助けてくれんかね?」というセリフまで、典型的な“嫌なヤツ”を見事に演じ、存在感は群を抜いていたように思う。
 このお話が展開していく中で、HEREによるバンドの演奏があったり、ゲストスターが自身の曲を歌ったり踊ったりする場面もあり、それぞれの個性が生かされた内容に。途中途中で演奏される楽曲は既存の曲ではあるが、お話とのシンクロ具合も素晴らしく、休憩を入れて3時間弱のステージはあっという間だった。また、ライブ演奏ごとに立ったり座ったりと客席は大忙しではあったが、ライブとお芝居という2つのステージを充分に楽しむことが出来た。
 
 このアフターパーティーが、9月11日に新宿ロフトプラスワンで行なわれることが決定している。裏話や自分が見ることが出来なかった日のお話も聞けるのかもしれない。もしお芝居を見に行けなかったという方でも楽しめるはずなので、ぜひ見に来て欲しい。


 余談
 舞台が終わってから台本を見せてもらいましたが、みなさん本業はバンドですが、この量をよく覚えられたなというページ数でした。(Rooftop:やまだともこ)




2012.9.11(Tue)新宿ロフトプラスワン
HERE ロックオペラ『PHOENIX』アフターパーティー

OPEN 18:30 / START 19:00
ADV 1,500 / DOOR 2,000 (飲食別)
【出演】HERE
【ゲスト】広純-HIROZUMI(ゲビル・若)/ 岸ジョージ(AFRICAEMO) / LEE(FRUITS EXPLOSION) / 糸菌 (CHROTO)/ ハジメタル(誰でもエスパー)/ テルコ(テルコハイメン)/ aie(the god and death stars)/ 他、PHOENIXゲストスター多数

 

※写真はクリックすると拡大して見ることが出来ます。

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7月6日集合.jpg 7月7日集合.jpg 7月8日集合.jpg
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(PHOTO BY:高畠正人

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