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【ライブレポート】8月5日(金)Naked LOFT"One Night Stand 〜No Regret Life Acoustic Live"

2011.08.12

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8月5日(金)Naked LOFT
NAKED ROCKN'ROLL CIRCUS '11
One Night Stand 〜No Regret Life Acoustic Live
【出演】No Regret Life
【Special Guest】斎藤ネコ

 No Regret Lifeのアコースティックライブ“One Night Stand 〜No Regret Life Acoustic Live”が8月5日に新宿Naked LOFTで行われた。この日はメンバーも、満員の客席も浴衣や甚平を着て夏祭りの雰囲気に。これまで10年の活動歴の中でアコースティックではほとんどライブをやっていないという彼らなので、このイベントがほぼ初めてのアコースティックライブとなる。それが客席とほぼ目線が同じ、しかも数十センチ先にはお客さんというNaked LOFTでどんなステージを見せてくれるのか。期待は膨らむばかり。
269.jpg メンバーが登場し、1曲目は『君待ち』。普段のバンドサウンドではなく、小田和奏のアコギ1本で、じわりと心に染みる演奏で始まった。2曲目の『メロディー』も、バンドならドーンという勢いの演奏であるが、今日はしっとりとムーディーに。しかし、1回目のMCでの、小田の開口一番「ドキドキしてまーす」という言葉が、会場の空気をやわらかくしたようにも見えた。息がかかりそうな距離にいるお客さんと、普段のライブとは違う雰囲気。突然丸裸にされたような緊張感は、こちらにも充分に感じられた。その後、『The Kids Are All Right』や『Don't Look Back In Anger』など、彼らのルーツとも言えるバンドの楽曲をアコースティックにアレンジし、趣向を凝らした演出もあった。ここでスペシャルゲスト、ヴァイオリニストの斎藤ネコさんがステージへ。登場した途端、会場からはどよめきが起こった。それもそのはずで、こちらが勝手に想像していた「ビシッとした方なんだろう」というネコさんのイメージを覆したドラえもんの甚平を着ていたのだ。これでより良い具合に客席の空気がほぐれ、そのまま『知らぬ間に』の演奏へ。後々聞いた話によると、ネコさんは、リハでやっていたアレンジとは全く違うものを即興で演奏していたそうだが、ネコさんの奏でるメロディーとこの曲が持つノスタルジックな風景とのバランスが絶妙で、歌詞の世界を鮮明に映し出していた。前半最後は、小田1人になり、ギター1本で『ムーンライト』を歌い、休憩へ。
 後半はメンバーそれぞれの弾き語りから。ベースの松村はアコギでBEGINの『未来の君へ』、ドラムの橋口も今日はアコギに持ち替えてオリジナル曲を歌う。それぞれ、普段はコーラスはするもののメインで歌を歌う、ましてや1人だけで歌うなんてことはなく、しかもアコギ。とにかく緊張している様子。橋口に至っては、歌っている表情も硬く、こちらまで緊張してしまう(笑)。客席の温かい拍手を受け、ようやく表情が和らいだ2人だった。続いて小田が登場し、キーボードで『西向き』を歌う。キーボードを弾くという新たな一面を見る事が出来た。メンバー3人に、再びネコさんを呼び込み『タイムリミット』『am』『夢のあと』と続けて演奏。『タイムリミット』はライブではほとんど演奏したことのない曲だが、歌詞に描かれた景色とアコースティックのアレンジが絶妙なバランスで、さらに会場にあるミラーボールが回り、楽曲をより美しく彩っていた。
150.jpg 『モバイル』を演奏後、最後はライブでも定番となっている『Tonight Is The Night』のアコースティックバージョン! 会場は手拍子、ステージ上のメンバーは普段のライブと変わらない玉の汗をポタポタと垂らしながらエネルギー度の高い演奏をし、私の心に「本当にこれはアコースティックイベントなのか」という疑問を残してステージを後にした。
 前述した通り、10年の活動の中で初のアコースティックライブということで、もっと聴きたいという気持ちは会場全員が一致し、アンコールがかかる。照れくささと嬉しさに満ちた表情で登場したメンバーはネコさんと共に『Don't Stop The Music』を演奏。ヴァイオリンが入り、より情景深く、より味わい深く、コクの増した楽曲に酔いしれる。最後は朋友のテルスターがカヴァーしている『夕日は昇る』を。7月1日に新宿ロフトで行った自主レーベル設立1周年記念イベントでもアコースティックで演奏されたこの曲が、まさかここでも聴けるとは。年を重ねる毎に色気を増す小田の歌声が心地よく身体に染み渡っていった。
 自主レーベルを立ち上げ、もっと歌いたい、もっといろんな人に聴いてもらいたいという気持ちはこれまで以上に強くなっているようだ。この日、8月5日からライブ会場のみで販売されているアコースティックシングル『Private works 01』のリリースがあり、9月にはフルアルバムのリリースも決まり、より精力的に活動している。来年は初の渋谷クアトロワンマンも決定し、前を向いて駆け抜ける姿勢は変わらないだろう。30歳を越えて、渋みも色気もどんどん増している彼らの活動がこれからも気になって仕方がない。(text:やまだともこ/photo:Sachie Hamaya)

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2011.08.05 Naked Loft
「One Night Stand」

01.君待ち
02.メロディー
03.会いに行く
04.その瞬間に
05.The Kids Are All Right(The Who)
06.Don't Look Back In Anger(Oasis)
07.知らぬ間に (with 斎藤ネコ)
08.ハローグッバイ
09.ムーンライト
10.未来の君へ(松村元太弾き語り・BEGIN)
11.無題(橋口竜太弾き語り)
12.西向き(Piano Ver.)
13.タイムリミット(with 斎藤ネコ)
14.am(with 斎藤ネコ)
15.夢のあと(with 斎藤ネコ)
16.モバイル
17.Smile
18.Tonight Is The Night
Encore.
19.Don't Stop The Music(with 斎藤ネコ)
W.Encore.
20.夕日は昇る

商品情報

Private Works 01

GUSM-1001 / 650yen (tax in)
ライブ会場と通信販売限定

01. 会いに行く
02. モバイル
03. Close to you

Discovery

GUSM-2001 / 2,310yen (tax in)
9.21 IN STORES

01. Heart is Beating 62
02. The Sun
03. Wonderful World
04. Clocks
05. ハローグッバイ
06. interlude
07. Tonight Is The Night
08. Suggestion
09. スローモーション
10. 夢のあと
11. Life is a Symphony

Live Info.


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