"ドナテロの脱いじゃいなよツアーファイナル"に出演し、会場を盛り上げドナテロへと繋いだThe cold tommy、scruffy!、LAZYgunsBRISKY。この日トップバッターを務めたのはThe cold tommy。SEが流れ入場する彼らの顔からは怒りにも似た気合が伝わってくる。ドラムのカウントから1曲目の『Break,She's Coat』が始まり、秒速340mの振動で客の胸を打つ。大きくとったリフに、刻むようにして配された歌詞が程よいスピード感を生み、叙情的でどこか懐かしいメロディが心を揺さぶる。今回のセットリストは音源化されている曲が少なめで、セットリストの大半を占めた音源未収録の楽曲もまた格好良い。その中でも『Technology』は静けさの中にvo/gt.研井さんの切り裂くような歌声、哀愁漂うメロディーが乗り切なさが胸を締め付ける、今までのThe cold tommyには無かったタイプの楽曲だ。ラストは1st.音源から『水』。ベースが激しくうねり、うなり、ドラムが叩き壊されんばかりに打ち鳴らされ、掻き鳴らされるギターと歌声がそれらを曲としてまとめあげ、感情をもった巨大な音の塊となって客へと放たれる。それに応え拳を振り上げ叫ぶ客。只のロックでは終わらない、The cold tommyというバンドの多彩さを見せつけられたライブだった。10/10に初の自主企画も控えている彼等。これからのThe cold tommyの活躍を見逃すな。(下北沢SHELTER:甲斐)
そして、ドナテロの出番がきた。軽快な入場曲でいつもの結婚式に行くような格好で登場してきてメンバー3人が手をとって万歳。呼吸を整えるように1曲目の『ホワイトラビット』が始まった。ギター&ボーカル・さきの足踏みしながら弾くギター、ベースまちゃあきーの体全体から音を出してるような弾き方、ドラム546のエキセントリックな叩き方が印象に残った。
MCが入り、そこから『ROSSO』の切ないイントロが演奏された。静と動が絡み合うメロディー、そして歌がとても気持ち良くて、耳に残った。演奏中に弦が切れてしまったり、LIVEならではのハプニングがあったものの最高のツアーファイナルになった。楽しそうにステージに立つドナテロを見ているとこっちまで楽しくなってきた!! アンコールには『6cm』を演奏して終演した。最後まで会場内はドナテロが配った指輪がピカピカ光っていた。(下北沢SHELTER:箕田)
Live Info.
9.03(Fri)Shimokitazawa SHELTER
ドナテロの脱いじゃいなよツアーファイナル
ドナテロ / The cold tommy / scruffy! / LAZYgunsBRISKY