凶悪鬼畜ロック集団と激臭女バンドが奇跡の融合! 流血ブリザード vs 人畜乱弾による、スプリット・アルバム『いてこまし爆裂ドーロ 臭血死闘篇』が堂々完成。世代やジャンルは異なれど、どこか同じ匂いを感じ合った両組。臭血入り混じる合同ツアーを行なうなど、関係性が急速に深まっていく中で制作されたスプリット盤。アヴァンギャルドな楽曲と強烈なインパクトを放つパフォーマンスで、ライブハウスのみならずSNSでも大きな注目を集める人畜乱弾にとっては、初の全国流通盤にもなる今作。両組の楽曲が各3曲、計6曲収録されて、メンバー相互のゲスト参加もフィーチャー。そんな濃密濃厚、凶悪激臭なスプリット盤の完成と、リリース後に再び開催される合同ツアーを記念して、両組のメンバー全員参加の臭血対談が実現! 人畜乱弾に加入したばかりの歌川四季(Ba)を含む、全8人が出会いから今後の展望まで、楽しく仲良く語り合います。(Interview:フジジュン)
流血のライブはアングラ・ディズニー。「こんな世界あるんだ!」って驚いた
──流血ブリザード vs 人畜乱弾 スプリット・アルバム『いてこまし爆裂ドーロ 臭血死闘篇』発売記念、流血と人畜のメンバー対談です!
全員:いえ~~い!
──人畜乱弾に加入したばかりの歌川四季さんも参加ということで。いきなりですけど、歌川さん。人畜に加入しての感想はいかがですか?
歌川四季(以下、歌川):楽しいです。結構、ライブのお客さんの入りも多いし。みんな盛り上がってくれてるから、「お客さんも受け入れてくれて良かったな」って思ってます。
──メンバーみなさんは、歌川さん加入していかがですか?
ベニスズメタファー(以下、ベニスズ):入ってくれてありがとう!
スズキネシオロジー(以下、スズキ):こんなバンドに入ってくれてありがとう(笑)。ここからどうなるか、まだ分かんないところはあるけど。このメンバーになって、もっと面白くなりそうな気がする。
──楽しみです! ではまず、両組の関係について。流血と人畜の出会い、お互いの印象は? という話から聞かせてください。
ユダ:初めて会ったんは、去年の7月ですね。越谷EASYGOINGSってライブハウスで、たまたま対バンしたのが最初やったんですけど。初対バンの日は、自分らの準備をしながらライブやってるのを聴いて。確か、「つるっと滑った」って曲やったと思うんですけど、「なんか、曲が耳に残るバンドやなぁ」と思ったのを覚えてますね。
──パフォーマンスよりも先に、曲の印象に残ってたんですね。
ユダ:あと、会う前は「変な名前のバンドやなぁ」と思って、メガネかけたデブの男たちがやってるゲテモノバンドを勝手に想像してたんですけど。実際会ったら、「なんや、ルックスいいんや」って。でもまぁ、その時は「もう会うこともないやろうけど、印象深い子やな」くらいでした。
ミリー・バイソン(以下、ミリー):アタイもそれまで知らなかったけど、リハの時からベニスズメタファーが「あ"~~っ!」って全力で咆哮してて、めちゃめちゃパワーあって。アタイたちもリハでこんなに全力出すことって、あんまりなくなってたから「すごいな!」と思ったし、あれはインパクトありましたね。あと、せっかくだから物販でCD-R買おうと思ったら、「この曲は途中で切れます」とか書いてあって。「そんなん売るな!」と思ったけど、めちゃくちゃパンクだなと思って(笑)。
──その時はまさか、一緒にツアーしたり、スプリット盤出したりするとは思わなかった?
ミリー:全く思わなかったな。ただ、ジャンルは違うけど、どこか共通するものがある気がして。面白いバンドやなと思ったし、その後も気にはなってたな。
──人畜乱弾は流血ブリザードと対バンしての感想いかがでした?
ベニスズ:オレは「相席食堂」のミリーさんの回が好きで何回も観てたから、流血さんのことは知ってて。ライブの誘いが来て、出演者を見たら「流血ブリザード」って書いてあったから、「え! あの流血ブリザード!?」って驚いて、「絶対出たい!」と思って。対バンできてすごい嬉しかったし、コミック系かと思ったらライブもちゃんとカッコ良くて。流血さんはナプキンを投げたりするんですけど、オレらはデカいタンポンを投げるんで、そういうところにもシンパシーを感じました。
ミリー:アタイもシンパシー感じてたぜ。「たんぽぽ憎い」って曲はアタイも女だから共感するところがあったり。ライブ見て、曲を知るほどに「このバンドいいな」って思ったぜ。
スズキ:嬉しい! 私もベニちゃんと一緒で、バンドは存じてたんで。「まさか、ホンモノに会えるとは!」ってワクワクしてライブやったら、想像を超えるカッコ良さだったし。30分くらいの尺の中に起承転結が詰まってて「これがエンタメだ!」と思って、「ディズニーランドみたいだな」と思いながら見てました。アングラ・ディズニーみたいな感じで、「こんな世界があるんだ!」って。
ミリー:嬉しいなぁ。どちらかと言ったらUSJだろうけどな、関西だし(笑)。
スズキ:あはは。私たちは恥ずかしながら、パンクバンドをそんなに通ってこなかった人たちなので。「パンクバンドってこんなに面白くて、カッコいいんだ!」って知ったのが、流血ブリザードとの対バンでした。
──人畜乱弾は2025年1月結成と資料にありますが、もともと別々でバンドをやってた同士が集まって結成したんですか?
ベニスズ:やってた人もいればって感じで、それぞれですね。オレは高校生からバンドをやってて、ソロでサポートメンバーを付けて活動してたんですけど。意味分かんない事務所に入って、金をいっぱい取られて。「もう、ヤメてぇ!」と思ってバンドを組むことにして、人畜乱弾を始めました。
──メンバーはどうやって集めたんですか?
ベニスズ:SNSで集めました。オレが「狂った女メンバー募集」って、ツバを吐いてる動画載せて。応募してきたのが最初のメンバー。
スズキ:一生懸命、DMしました(笑)。
ゴチル・ワカバ(以下、ゴチル):私は中学から、高校大学と軽音楽部で、10年間コピーバンドをやり続けてて。就活の時期に働きたくなさすぎて、バンドマンになりたかったけど諦めかけてた時、ベニちゃんのツバ吐きがリールで流れてきて。すごい心拍数が上がって「一緒にやったら売れる!」と思って、めっちゃDM送ったんです。でももともと、ドラムがいたんだよね?
ベニスズ:そう、ジジイのドラムがいた。本当は女だけでやりたかったけど、早くやりたかったから「とりあえず、ジジイでいいか」と思って入れたんだけど、急に飛んじゃって、ジジイが。
ユダ:「飛ぶジジイ」ってすごいな、90年代バラエティのタイトルにありそう(笑)。
スズキ:そしたら、すごい運命的なタイミングでゴチルがDMくれたんで。「もうこの子だね」って。文章の熱量がすごかったんですよ! 「命かけてます! 受からなかったら死にます!!」って、脅迫文みたいなDMだった(笑)。
ゴチル:落ちてたらSNSブロックしてたと思います。私以外のドラムが叩いてるの見たくないから。
──あはは。俺、大きな勘違いをしてるかもしれないんですけど……みんな出身って?
ベニスズ:オレは東京都立川市。で、スズキが千葉県南房総市で、ゴチルが東京都大田区。
──わ、やっぱりすごい勘違いしてました! 俺、勝手に難波ベアーズでライブをやってる、オルタナとかアヴァンギャルドの系譜にいるバンドだと思ってました(笑)。
ユダ:オシリペンペンズとか、あふりらんぽみたいな? ちゃいますよ、俺らが大阪のイメージ強いから、大阪のオモロい子を見つけて引っ張ってきたんやと思ってたんでしょう?(笑) まぁ、確かにベアーズにおりそうですけど。
ミリー:“関西ゼロ世代”ってシーンもあったからな。
ユダ:俺らもひと括りにされそうになったことあったよな。「こいつら、ただのアホや」ってことがバレて、ベアーズ出禁にされたけど(笑)。
──わはは。流血との対バンツアーで人畜のライブを初めて見て、完全にそう思い込んでて。「すごいバンド見つけてきたな、やっぱ大阪面白いなぁ」と勝手に思ってました(笑)。
スズキ:残念ながら、みんな関東で生まれ育ちました(笑)。
















