流血と人畜のタッグがいかに最強か!? 日本中でいてこましたりますわ!
──そして、7月1日に渋谷クラブクアトロで開催された、流血ブリザード主催の『JUDA FEST』についても改めて聞きたいのですが。大入り大盛況となったこのイベント、改めて振り返っての感想は?
ユダ:『JUDA FEST』は昔、新宿LOFTでずっとやってて、「いつか、これをクアトロとかに持っていきたい」っていうのは思ってたんですけど。メンバーが変わったり、何回もピンチがあったりしながら、いろいろなことがようやく整ってきて。時間はかかったんですけど、今年ついに開催することができて。どんな形であれ、やることが大事だったんでいいですけど。自分がバンドマンとして、パンクロッカーとして生きていく決心に背中を押してくれる一日になりましたね。
──改めて、バンドマンとしての覚悟を決めるタイミングになった?
ユダ:なりましたね。お客さんの反応とか、昔やったらできていなかった演出や自分の歌唱もそうやし。全国からいろんな仲間が集まってくれて、「ド平日にこんなに来てくれるんや」っていうのもすごい嬉しかったんで。ちょっとしたことで「バンド辞めた」みたいな、そういうのはナシにして、できるとこまでやろうかな? みたいな気持ちにさせてくれた一日でした。
ミリー:アタイも18年目になるけど、これまでの集大成になったと思ったし。駆け出しの頃はみんなに馬鹿にされてばっかりだったから、そんなバンドが昔から出たいと思ってたクラブクアトロで主催イベントができたっていうことが、「また新しいステージに行ける」っていう自信にもつながったよな。
ユダ:あと、スーザンが加入する時、「クアトロに連れてってくれるか?」って言われて。「それは絶対連れていくよ」って約束したんで。それが実現できたことも嬉しかったですね。
スーザン:オラは忘れもしないですよ。JRの新宿駅の改札前で、「せっかくスーザンが入ってくれたから、俺がクアトロに連れてってやる」って。あまりに現実的な感じじゃなくて、オラは「本当かな?」なんて思ってたけど、ホントに実現してくれたから。
ユダ:まぁまぁ、俺らがワンマンでやったわけじゃない、みんなが出てくれたからできたことですけど。俺らみたいな、ゲテモノのアンダーグラウンド・パンクみたいにずっと言われてたバンドがクアトロでやれたってことが、意味あるのかな? と思ってます。
ミリー:さっきユダも言ってたけど、全国からいろんな人が来てくれて。大阪の昔からの友達が駆けつけて一緒にステージに上がってくれたり、昔のレーベルの先輩が出てくれたり、クアトロに立つ姿を見せられたってこともすごい良かったな。
ユダ:そうやな。自分たちのアンダーグラウンドな世界観やパンクな世界をそのままクアトロに持っていけて。アメ村で活動してた頃からの感じを、そのまま持っていけたっていうのが嬉しかったですね。
セクシー・ダイナマイト・プッシーガロアVIII世(以下、セクシー):あの日のライブにすごくいろんな人が関わってくれて、すごい助けられたなっていうのが印象に残ってるんですけど。出演してくれた、全部のバンドを見させてもらって、それぞれの良さやパワーがあって、そこに集まってすごい良いステージを見せてくれたんで、ウチもすごい良いステージできたなっていうのはありましたね。
流血ブリザード(Photo by 菊池茂夫)
──『JUDA FEST』には人畜乱弾も出演しましたが、まず流血がクアトロのステージでライブやってる姿を観ての感想はいかがでした?
スズキ:なんか感動しましたし、「やっぱカッコいいな!」って思いました。
ベニスズ:ツアーで移動車に乗って、居眠りしてる時とかはアレだけど。ライブを観ると、「やっぱ、カッコいい」っていつも本当に思う。
ゴチル:ステージで3人が前に出て、ワーッてやってるのに。(セクシーが)安定して叩いてるのがカッコいいよね。
セクシー:ありがとう、ホントかな?(笑)
ゴチル:やってることはコミカルに見えるけど、ただのコミカルじゃなくて本当にカッコいい、コミカルの頂点みたいなバンドだし、本物のアーティスト。
スズキ:「ステージに上がったら笑顔を届ける側です」って姿を見て、「こうあるべきだな」っていうのはめっちゃ思う。エンタメって言葉で片付けていいか分からないけど、エンタメだし、アーティスティックだし。それを含めてカッコいいバンドだなって思います。
ベニスズ:ツアーやってからのクアトロだったんで、なんか思い出みたいなのも感じたし。
スズキ:そう。オープニング映像で、ウチらの写真も何枚か入ってきて、ジーンときて。「なんか泣けちゃう」と思って、感動もあって。そしたら、後ろからユダさまが客席からアヒルのボートみたいなのに乗って出てきて、笑っちゃって。笑いあり涙ありみたいな、映画を見てるような感覚になりましたね。
ミリー:嬉しいなぁ、最高の賛辞だな。
ユダ:でも、俺たちも人畜とのツアーがバンドを上げてくれたと思ってて。俺らのほうが先輩になるかも知れんけど、逆に俺たちの持ってるものをツアーで引き出してくれたような気はしますね。クアトロではSPLIT CDにも収録したコラボ曲もやったし。
ミリー:「このステージでやりたい」ってユダが言って。人畜もメンバーの入れ替わりがあったり大変だったから、完璧な状態ではなかったけど初披露して。
ユダ:全然仕上がってはいなかったんですけど、すごい昔から知ってくれてる人が「あの曲でめっちゃ泣いた」って言ってくれて。ベニスズの声がカッコいいから泣いたんか、なんなのかは知らないですけど。「流血観て、泣くとは思ってなかった」って。
スーザン:あの時、オラはユダさまの隣で歌ってるのを見てたんだけど、ユダさまが泣いてた気がするんだけど……。
ユダ:「泣いてるユダさまを見て、こっちも……」とかお客さんにも言われたけど、泣いてへんから!
ミリー:いや、菊池茂夫さんが写真撮ってくださったんだけど、写真見ても絶対、泣いてたよな? なんか、目をウルッとさせて。
ユダ:させてへんわ!
人畜乱弾(Photo by 菊池茂夫)
──ま、泣いてたかは写真で確認してもらうとして(笑)。少しお話出ましたが、人畜乱弾はあのタイミングでベースの脱退があって。『JUDA FEST』にKenKenがサポートベーシストで出演するという、SNSでも話題になったあの事件の裏側も聞きたいのですが?
ベニスズ:流血とのツアーが終わった後、クアトロの1週間前にベースが「辞める」って言い出したんで、「クアトロが最後でいいんじゃね?」って言ったら、「いやぁ……」って。
スズキ:「今日で辞めます」って言うから、「じゃあ、今日で終わりで、明日からメンバー募集しよう」ってなってね。
ベニスズ:「明日から募集の動画出そう」って動画でメンバーを募集したら、女装のKenKenが声かけてくれたから。「とりあえず、クアトロはKenKenにお願いしよう」って。
──あれはガチだったんですか?
ベニスズ:SNSで行ってたやりとり通り。
スズキ:SNSで盛り上がっていただいて、いろんな憶測とかあったけどね。
ゴチル:「仕組まれてるんだろ?」とか書かれたけど、「ウチらも不思議なくらいなんだよ!」って(笑)。
ユダ:それが台本で仕掛けてたとしたら、セックス・ピストルズみたいで面白いけどな。
ベニスズ:でも、なんとかなったし、楽しかったよね。最初、「オレがベースボーカルやるしかないか?」まで考えたからね。でもオレ、KenKenからリプが来た時、KenKenのこと知らなかったんです。
スズキ:「フォロアー66万人いるジジイからリプ来たんだけど、これ誰?」ってスクショが送られてきて(笑)。私はRIZEとかDragon Ashとかフェスで見てたから、「えー、すごいよ!」って。KenKen知らないことに、まずびっくりみたいな。
ユダ:「フォロアー66万人いるジジイ」って、すごいパワーワードやな(笑)。
スズキ:そしたら、KenKenが「女装が認められた結果」とか言って、音楽ナタリーもウチらの見出しで遊びだして(笑)。会ったのは当日で、クアトロの数時間前に2時間くらいスタジオ練習取ってたんですけど。1時間くらいやったら、KenKenが「もういける」みたいな。で、「肉食い行くぞ!」って、いきなりステーキ奢ってくれて。本番前、みんなでメイクしたんです。
ゴチル:KenKen涙ぶくろ、めっちゃこすりました。
スズキ:あと、GUに衣装買いに行って、女性用のXXLの服をみんなで選んで、ツインテールのリボンも買って。一生に一度かも知れない、すごい良い思い出になりましたね。
ゴチル:KenKenは「敬語は使わないでくれ」って。「俺のこと“ベースビッチ”って呼んでくれ」っていって、「ベースビッチ!」って呼んだら、「はぁい」って(笑)。すごい優しくて気さくて、本当に救世主ヒーローでした。
Split Album『いてこまし爆裂ドーロ 臭血死闘篇』
──では改めてですが、スプリット・アルバム『いてこまし爆裂ドーロ 臭血死闘篇』が出来上がっての感想はいかがですか?
ユダ:また、ひとつ宝物ができたなと思ってます。自分でもめっちゃ聴きたいし、手にとってジャケットを見たいし。サブスクでも聴けるんでしょうけど、CDだからこその喜びがあるし、一生残るものですからね。なんだったら、俺が死んでも残るわけですから。永遠に残るものがひとつあるっていうのは、すごく嬉しいですね。
──最後にスプリット盤を掲げてのツアーについて。そして、これからの流血ブリザードと人畜乱弾の展望について、ひと言ずつ聞かせてください。
歌川:はい。流血さんと演らせてもらうのも初めてだし、ツアーも遠征も初めてなんで、一生懸命頑張りたいと思います。
ゴチル:私はツアーが始まって、終わっちゃうのを考えるといまから悲しいんですが(笑)。なんだろう? いつも通り美味しいご飯食べて、車で遊んで、写真も撮って。ライブでカッコいいのは分かってるから、それ以外でも一緒に遊びたいです。
スズキ:私は運転を頑張ります! あとはまた旅をして、関係も深まるし。良いところ悪いところを見て、なにかを吸収できる旅にしたいです。
スーザン:オラは新しいベースが入って、初めてのツアーなんで。なにが起こるのか? が、いまから楽しみだし。流血人畜の最高なライブをたくさんの人に見てもらいたいってだけですね。
セクシー:そうですね、流血と人畜のケミストリーを起こしましょう!
ミリー:アタイは今回、新メンバーの歌川四季に「流血ブリザードがいかに良いバンドか?」っていうのを知らしめたいのと。東名阪と回るから、大阪に行った時は美味しいたこ焼きを食べてもらって。ライブで新曲「Resurrection」をツインギターでコラボできるのを楽しみにしてるぜ!
──では、最後にベニスズさんとユダさまに締めてもらいましょうか。
ベニスズ:『いてこまし爆裂ドーロ 臭血死闘篇』なので、我々の激臭と流血ブリザードの大出血を組み合わせた、とんでもないライブをするでごわす。おいどんたちがライブを爆裂やりますのでごわすので、ライブハウスに来て欲しいでごわす。
ユダ:俺はお客さんはもちろんですけど、人畜乱弾に俺たちのツアーを全力で楽しんで欲しいですね。
ミリー:おい! なんかユダらしくないな。カッコつけてるのか?
ユダ:いやいや、一緒にツアーを回って、「アイツらとのツアー、マジで最高だな」と思って欲しいからね。あとは「流血ブリザードと人畜乱弾のタッグがいかに最強か!?」って、日本中でいてこましたりますわ!
ベニスズ:……で、ごわす。
















