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INTERVIEW

トップインタビュー後藤勇作(club SONIC iwaki)が主催する福島県いわき市の野外フェス『ONA FES』とライブハウスという場所に懸ける思い

後藤勇作(club SONIC iwaki)が主催する福島県いわき市の野外フェス『ONA FES』とライブハウスという場所に懸ける思い

2026.07.31

ライブハウスを野外に持っていく。それが『ONA FES』

──初めての『ONA FES』は今から14年前になりますが、振り返っていかがでしたか?

後藤:勢いで始めたんですけど、いざ本番になるまでは人が来るのかな……とか、やっぱりメチャクチャ不安でしたね。でもソニックの同僚スタッフも地元バンドもすごい協力してくれて、結果的にまあ成功という形で終われたので本当に良かったなとは思いました。初めてすぎて準備のこととか途中のこともあんまり覚えてないんですけど(笑)、毎日打ち上げして、『ONA FES』の2日間が終わった日はスタッフ含め全員フロアで寝ちゃってた感じでしたね(一同笑)。

──最高ですね、それが素晴らしさを物語ってますよ!

後藤:打ち上げは今でも毎回必ずやってますけど(笑)、そもそも『ONA FES』を“フェス”と思ってやっているところがあんまりなくて、“ライブハウスの企画で、ライブハウスを(野外に)持っていく”みたいな感じでやってるので、ちゃんと打ち上げもやりたいんですよね(一同笑)。(会場の)三崎公園はいわき市の施設になるので会場が20時までしか使えないんですけど、本当はフェスもオールナイトで、できれば打ち上げまでやりたいですけどね(笑)。

──そんな会場の三崎公園が小名浜(おなはま)にあるということで『ONA FES』と。

後藤:そうです。僕がフェスの名前を決められなくて、東京の友達のバンドが「『ONA FES』でいいんじゃね?」って言って、そんな感じで決まったんですけど(笑)。最初からずっとこの名前で、このロゴとイラストでやってますけど、小名浜は昔、捕鯨文化があった土地なんですよ。なので地元のイラストレーターの人に描いてもらって、クジラのイラストをずっと使ってます。

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──シンプルながら目を引くポスターデザインの『ONA FES』、こうして今まで続いてきたのですね。

後藤:コロナの時に1年だけ三崎公園でやれなかった時はあったんですけど、その時は郡山のライブハウス・PEAK ACTIONでやったことがありましたね。(コロナ禍でも)行きたいって言ってくれたバンドが6〜7組いたので、一度そういう形でやらせてもらったことがあります。1回だけ9月頭に開催した年もありましたけど、毎年ほぼ8月末の週末に2デイズでやってますね。しかも最近は『ONA FES』のアフター(イベント)もやってて(笑)、月曜に弾き語りをやってまして。4〜5組ぐらいの出演者で打ち上げみたいな感じですけど、もちろんちゃんとしたイベントとして今年もやると思います。なので僕は、前乗りしている出演者やお客さんと(『ONA FES』前日の)金曜から飲んでるので、毎年4日間ずっと飲み続けてます(一同笑)。今年も皆さん、お待ちしております!

──“行きたいと言ってくれるバンドがいる”、愛されているフェスですね。

後藤:そう……だと良いですね。でもみんな「楽しい」とは言ってくれますね。逃げ場がけっこうある場所で、ステージ裏がフードとか物販スペースになっててうるさくない場所がすぐ近くにあるし、お客さんにしても居心地が良いかもなとは思います。自分ら世代だと出演バンドでも子どもがいるバンドマンも多いですし、子どもを連れて来られる環境だと思うので子どもも年々増えてますし、お酒が飲めない人ももちろん楽しめるから子連れのお客さんも多いんですよ。あと地元の他のイベントとかでもお世話になっているキッチンカーに来てもらいますけど、DJをやってる人だったり音楽関係の人のキッチンカーが多いんですよ。毎年お願いしている人たちなんですけど、本当に熱を持ってやってもらってます。

──会場の雰囲気全体が素敵そうです。そんな今年の出演者も発表されております!

後藤:毎年3月11日にソニックで開催している『アサイラム』に出演するタテタカコさんはすごい仲良しっていうのもあって、『ONA FES』にもほぼ毎年出てもらってますね。タテさんみたいに毎年と言っていいほど出てくれているメンツもいますし、自分もバンドでいろんなところに行かせてもらってるんで、そこで知り合ったバンドや若いバンドも見られるように毎年まるっきり同じ(出演者)にならないようにとか、気をつけてやってますね。ライブハウスもそうだと思うんですけど、同じメンツが出るよりはいろんな出会いがあったほうがいいと思うし、それってお客さんにとっても同じだと思うので。自分が(ソニックでも)ブッキングをやってるからかもしれないですけど、面白い組み合わせでやりたいな、みたいなことは考えながら毎年やってます。

──そんな今年の出演者の中に、やなモンのバンド・ホワイトルーザーもいます。

後藤:「出たい」ってずっと言ってもらってたのもあるし、僕もずっと出てもらいたいなと思ってて。今年の出演者の中で一番最初に決まりました(笑)。ちょっと時間がかかりましたけど、今年呼ぶことができて本当に嬉しかったです。

柳沢:僕らが外でライブをやるってことがあんまりなくて、今まで3回ぐらいしかないんですけど。今からすごい楽しみで、お酒を飲んでいろんなバンドを見て、お酒を飲む(一同笑)。ただ楽しみです。

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──それでは今年の『ONA FES』に向けた思いを聞かせて下さい。

後藤:狙ったわけじゃないんですけど、今年はけっこうポップなメンツになったんですよね。毎年もっとアングラ・ハードコアが多めなんですけど、今年は1日目に歌ものがけっこういたり、2日目は特にメロディックが多かったりするので、そういう音楽が好きなお客さんとも混じることができたらいいなと思ってます。これまでで一番、うるさい音楽とポップな音楽が半々ぐらいかな(笑)と思ってます。

──そして後藤さんはご自身のバンド、to overflow evidenceのメンバーとして、両日の出演者でもあります。

後藤:だいたい毎年、初日の一番目にやって2日目でトリをやるんですけど、例年通り無事に生き残って(笑)やり遂げたいですね。ウチのバンドはギターが変わってから初めての『ONA FES』で、ソイツもすごい気合い入ってますし、頑張ってやります!

──“生き残ってやり遂げる”、くれぐれも打ち上げの飲酒にはお気をつけて!(一同笑) 最後に、ソニック閉店のお知らせが発表になっています。後藤さんからそのことについても、今の思いを聞かせていただいて良いでしょうか。

後藤:正直なところ自分でもまだ、なくなる実感があんまり湧いてないと言うか。来年の5月まで営業が伸びて仕事として(ライブを)組んでるものも多くて、ありがたいことに忙しくてあまり考える時間がないっていうのもあるんですけど、ちょっとまだ想像がついてないですね。でもスタッフは皆、場所が変われどライブをやれる場所を残したいっていう方向で考えてはいるので、そこに向かって。あと『ONA FES』に関して言えば、来年ももちろんやるつもりではいるので。

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──それこそ後藤さんがバンドマンとして最初に音を出した場所もソニック?

後藤:はい、そうです。ソニックで友達もいっぱいできましたし、奥さんと出会った場所でもあるので(笑)。

──では最後に、後藤さんにとって“ライブハウス”とはどんな場所でしょうか?

後藤:青春そのものですし、自分がバンドをやってるからかもしれないですけど、学校みたいなところですね。先輩にいろいろと教わったり、後輩もたくさんできたり。今まで考えてみたことがなかったですけど……うん、学校みたいな所です。最近になって学生が増えたりしてるんですよ、だからバンドがまた盛り上がったらいいな、と思ったりしてますね。

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LIVE INFOライブ情報

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ONA FES 2026
【会場】福島県いわき市 三崎公園・野外音楽堂
【日程】2026年8月29日(土)、30日(日)※2日間開催
【時間】開場10:00 / 開演 10:30
【料金】前売¥4,000 / 当日¥5,000 / 通し券¥6,500
 
【8月29日出演】
AAD / ACACIA / alley / bacho / CELCY / Cissné / FRIDAYZ / Hi-Gi / Ratchild / Role / Sanzashi / Stranded / to overflow evidence / Vision Of Fatima / 麒麟莱赫 / タテタカコ / ニューマッセⅡ / ホワイトルーザー
【8月30日出演】
birth / The Coastguards / CODE AXE / EF / FIVE NO RISK / makeshift / Oaktails / ORION / OWEAK / RIDDLE / THRH / to overflow evidence / The Traveling Theory / urei / VELOCITY / waterweed / WITH US
 
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