2017年3月31日に解散した4人組バンド、WHITE ASH。あれから9年の時を経て今年3月31日、再始動の発表に胸をときめかせた方も多いに違いない。のび太(Vo&Gt)、山さん(Gt)、彩(Ba)、剛(Dr)の4人からなるバンドは再始動にあたってサポートドラムを迎え、8月9日(日)に新宿LOFTのステージに立つ。この日が待ち遠しいがチケットが取れなかったという方もこれからのWHITE ASHの動きを追いかけていれば大丈夫、彼らはこれから"動いていく覚悟"で溢れているから!(Interview:高橋ちえ)
人生何があるか分かんないし、人生は1回しかない。WHITE ASHがやりたかった
──WHITE ASHにインタビューができるということ、嬉しい気持ちでいっぱいです。
彩:(のび太が)「もう音楽生活から離れます」って言ってから、ね。
のび太:2年前の5月に『DREAM MATCH』【2024年5月19日(日)に行なわれた『DREAM MATCH 2024』。出演:のび山/山岡トモタケ&FLAMINGS】に向けてこの場所で山さんと対談したとき(当時の記事はこちら)、“音楽活動の終了宣言”みたいなことをしたんですけど。「(音楽活動の再開が)早くないか?」っていう声が聞こえてくる前にね、「ごめんなさい!」と言いたいですね。
山さん:でも、お休みから覚めて良かったね。
のび太:本当だね。
彩:人ごとみたい(一同笑)。
のび太:人生何があるか分かんない、それがやっぱりキーワードなのね。まぁでも、またみんなと一緒にやれて嬉しいです。
──のび太さんはそのときの対談でまさに「この先の人生、何があるか分からない」と全く同じようなことを言って、「音楽活動は無期限で一旦お休みしようと思っている」とも。
のび太:ってことは嘘ではないですね(笑)、無期限の活動休止っていうのは今後絶対にやりませんっていうことじゃないから。どこかタイミングでもう1回やってもそれはセーフ、っていう。
彩:余白のある言い方だよね、“来日しなそうな海外アーティストが今年も来てくれた!”みたいな(笑)。いいほうに捉えるとそういうことで、ね。
のび太:うん、そう思っていただけるとありがたい!
山さん:それは良く言い過ぎだけど(一同笑)、まぁ、ものは言いようで!
──率直なところ、この2年のあいだで何か変化があったのでしょうか。
のび太:音楽からは一切かけ離れた生活をしてて、普通に生活してました。じゃあなんでまたWHITE ASHをやることになったかと言えば、シンプルにまたみんなとWHITE ASHをやりたくなった、っていうのが一番。さっきも言ったけど人生何があるか分かんないし、人生1回しかないと思って「ちょっとご飯でもどう?」って。2年前にここでライブをやったとき以来でみんなで集まって、その場で「WHITE ASHをもう1回やろうと思ってるんだけど」って言って。みんなの思いをちょっと聞いてみたかった。そしたら「いいよ」って言ってくれた、みたいな。あれは去年の9月とかかな?
彩:確かに暑っついときだったね、ずっとPAをやってくれている生田さんもいてくれて。
──のび太さんのSNSを遡ると、確かに昨年の9月にメンバーのスリーショットが載っていますね。「WHITE ASHをもう1回やろうと思ってる」と聞いて、山さんと彩さんはどう思いました?
彩:のび太くんがやれるなら全然やればいいのに、っていう感じでした。
山さん:僕は(WHITE ASH解散後に)ドラムの剛とsottoっていうユニットもやっていたし、剛に相談して。再始動にあたって剛からもコメントをもらってるけど、剛は剛で今は違う道を頑張っててその道を頑張りたいっていう意思を尊重して応援しつつ、3人でやること自体は剛も応援してくれてるし、それだったらドラムはサポートを入れて3人で再開しよう、って。
──それから、音出しをしたのはいつになります?
のび太:今年の1月ですね。俺は音楽的に一番ブランクがあったんで、行けるときにカラオケに行ってもうずっとWHITE ASHを歌ったり(一同笑)、1人でスタジオに入ってギターの個人練習したり。去年の11月ぐらいから個人でずっとやってました。
山さん:自分の曲をカラオケで歌ってるのび太、見たかったな〜!(笑)
のび太:体から抜けちゃってるものをまた自分の中に取り込んで。最近で言えばVaundyの曲とか、ふだん生活してる中で聴こえてくる音楽も歌ったりしつつ。
彩:ちゃんと今のアーティストの名前も出てきた(笑)。しばらく会ってなかったあのときからのび太くんの時間が止まってるのかな? って思ったりしてたけど。オモロいね。
HAZE/大宮洋介にサポートドラムをお願いした理由
──スタジオでの雰囲気はいかがでしょう?
のび太:空気感みたいなものは当時と変わらずというか。楽しい、楽しいなって思いながら。
彩:昨日もスタジオに入ったけど、のび太くんは本当に楽しそうだもんね。「最近、浅井健一さんのライブを見に行ってさ!」って嬉しそうに言って。
のび太:浅井さんソロのコンサートがスリーピースで、曲終わりのタイミングで皆で“ジャン!”ってキメる音があるんですけど、“ズドン!”みたいな、ショットガンをぶっ放してるようなすっごい音が鳴って。この音メッチャかっこいいと思って、「浅井さんのギターから出てたショットガンみたいな音でやってみたい」ってやってみたけど全っ然、迫力がなくて(一同笑)。
彩:それはやっぱり相当ライブをやらないと、だね。
のび太:年季が入った音で作られてたんだろうなと思った。そういうことも普通にみんなと話したりしながら、和気藹々とスタジオに入ってる感じですね。
──今のお話しぶりを聞いていてもブランクなど全く感じない、楽しげな雰囲気ですね。
彩:不思議だよね。全然会ってなかったけど、3日ぶりぐらいのテンションで喋れるし。
のび太:もともとが大学の軽音楽部で楽器を始めたタイミングも大学に入ってからで始まりがみんな一緒なのもあって、誰がすごいとか上とか下とかそういうのもないから、いろんなことをフラットに話せると言うか。みんな当時と変わらず、のほほんとしてる感じがありますね。
山さん:(再始動を決めてから)3人で初めてスタジオに入ったとき、僕は今ボーカル&ギターをやってるからギタリストとしては久しぶりっていう感じだったけど、歌ってきたからこそ前よりもギターのフレーズが弾けるようになってきた感じがあって。(2人が)どう感じてるかは分かんないけど、自分の中では前よりもフレーズを熟成した感じで弾けてるかな、って。
のび太:いや〜、山さん、いいんじゃない!
彩:山さんって、WHITE ASHをやめたときに機材を全部売ってるんだよね。
山さん:そうなんですよ。気持ちを切り替えないと、と思ってギター以外のアンプや足元の機材は全部売っちゃって。それこそ復活するなんて思ってないし、歌を歌っていくと決めたからなんだけど、今また買い始めて。ここからまた新しく、僕はゼロから音を作り上げていきたいなと思ってドキドキですよ!
彩:私からすると、2人とも意外とブランクは感じなかったです。もっとひどいと思ってたし(一同笑)、特にのび太くんなんて声が出るのかなと思ってて。チューニングが半音下げの曲があるけど“あれ? レギュラーチューニングでもイケるかも!”ってぐらい逆に歌えちゃってて(笑)。
山さん:休んだぶん喉が広がって、音域が広がってる? みたいな(笑)。
彩:(のび太が)「9年休むもんだな」とか言っちゃって(笑)。でも、当時は出なかった音域がちゃんと出るなんてね、年齢を重ねると皆さんちょっと下げていくもんだけど。って、(ボーカリストとしての)ハードルを上げておりますけど。
のび太:確かにね、(ライブでは)だいぶ声が出てねえじゃねーか! なんてことになったりして。
山さん:まだ(ライブは)やってないからね。今はやっと8月のワンマンでやる予定の曲のおさらいができた状況で、曲順だったり流れをスタジオでこれからいろいろとやっていこうっていう感じですけど、いやぁ面白いですね。
──サポートドラムを、HAZE/大宮洋介さんにお願いしたのは?
彩:私が仲良くしていただいてるイケベ楽器でベース担当の立崎さんという方に「ドラマーを探してるんですよね」って言ったら紹介してくれたのがHAZEさんで、のび太くんとTHE LITTLE BLACKをやっていたときも最初はドラマーがいなくて一緒にやっていただいて、そのご縁でまたお願いをしまして。でもそういえば、HAZEさんとも最初は飲み会で会ってました。本当の最初は酒でした(笑)。
山さん:いや〜、彩さんはやっぱりお酒を飲む会には行くべきだね!(笑)
彩:HAZEさんのおかげもあって今メッチャいい雰囲気で、朗らかに楽しくやれてて。ドラマーさんが変わるとやっぱりグルーヴと言うのか、バンドも違うよね。一緒に音を出すってやっぱり、気が合う人がいいね(頷く山さん&のび太)。















