50周年アニバーサリーイヤーがスタートした新宿LOFTに、メジャーデビュー24周年のスネオヘアーがやって来る! 強力なメンバーを迎えたフルバンドでのライブは2020年以来、しかも新宿LOFTのステージに立つのはもっと前にさかのぼる上、東京で1回限りという今回のライブはプレミアムになること間違いなし。来たる"一夜限りの祝宴"、5月17日(日)開催の「SHINJUKU LOFT 50th ANNIVERSARY『Suneohair Live 2026〜月面着陸Vol.7〜』」を見逃すな!
なお、新宿LOFT50周年アニバーサリーでオープンした特設サイトにもぜひアクセスしていただきたい。「初めて行ったのは小滝橋通り沿いにあった時のLOFTで、ドリンクカウンターで濃い目の飲み物を頼める」といったお話をしているスネオヘアーの動画コメントもご覧いただきながら、このインタビューもお読みいただけたら嬉しい。(Interview:高橋ちえ)
やっぱり音楽に救われて
──新宿LOFTでのライブもずいぶん久しぶりになるそうですね。
スネオヘアー:客として訪れたのも確かコロナ禍の前で、つばき・一色(徳保)くんを観に来たのが最後だった……かな。自分がライブをやらせていただいたのはそれよりさらに前、2015年の『ビールナイトNEXT』のようなので、もう11年経ってるんですね……。(出演まで時間が空いて)本当に、すみません! でもその間にいろんなことが変わっちゃいまして、自分の環境も様々に変わりましたね。音楽的な部分ではマネージメントが変わったり、暮らしと連動した部分では群馬県・みなかみと二拠点生活になったこととか。
──ご出身は新潟ですが、群馬を選んだのは?
スネオヘアー:山と温泉ですかね。以前から緑が多い所でレコーディングしたり制作したいというのがありました。新潟と群馬の県境に谷川岳という百名山の山があって実家との同線上にもあることと、コロナ禍になる前に山にハマったんですよね。谷川岳に惹かれて、そんな谷川岳の麓にあるみなかみで制作やライブの合間に別荘利用(※現在使われていない別荘をホテルのように貸し出している制度)ができる場所を見つけて、東京と行ったり来たりしていたんですよ。それがコロナ禍になって動けなくなったことで加速して二拠点化して、そのうち店もやり始めてしまった、みたいな感じですね。
──お店というのは?!
スネオヘアー:コロナ禍で作った自分の食事とかをInstagramで発信していたら、「美味しそう!」や「食べに行きたい」みたいなコメントをたくさん頂きました。もともと小さな夢として洋食のレストランを開きたい願望が昔からありまして。偶然、知っているお店が移転になってその場所が空き物件になったこと、みなかみで知り合った仲間の皆さんといちからリノベーションしようとなって。それも重なり趣味の店を始めることになりました(blue/2022〜)。コロナになって音楽もできなくて時間はあるけど何もできない、そんな中でお店をやる話になったんですけど、(今や)全国、全世界からお客さんが来てくれる場にもなってますね。日本語が喋れないアメリカとかメキシコの若い子がスネオのTシャツを着て「こんなにファンなんだ」って言ってくれたりする。ワオ! っていう感じでね、面白いもんだなと思いますね。
──オフィシャルサイトにもお店の紹介が載っていて、紹介文を読むうち行きたくなります。冒頭のお話に戻して、今回は久しぶりに新宿LOFTでのライブですが、スネオさんにとって新宿LOFTはどんな場所でしょうか?
スネオヘアー:何が他のライブハウスと違うのか厳密には分からないですけど、やっぱり新宿LOFTが持っているルーツなものから来る何か……僕は思いっきり80年代、パブロックとかの影響を受けた世代ですけど、まさか自分がそこで将来的にライブをやれているなんて思ってもいなかったんですよね。自分の中では小滝橋通り沿い(※現在の場所に移転する前)にあった頃も歌舞伎町に移ってからも、やっぱり新宿LOFTだなというお客さんの熱量が違うんですよね。LOFTだから行くという人もいますし、LOFTだから行かないという人もいるんですけど(一同笑)、それって熱量に負けてしまうからだと思うんですよ。自分のメンタル的なロックの部分をさらけ出していくようなライブハウスかなと思いますね。
──新宿LOFTは“メンタル的なロックの部分をさらけ出すようなライブハウス”。
スネオヘアー:ロックもパンクも精神性、メンタルなものだから、歌詞やリリックがどうこうよりも体現するものがその日その日の音楽で、ライブや現場であって。端的にただ楽しいものや良かっただけではない、怖さやちょっと恐ろしさもあったり、その先にはすごく魅力もあったりする。それが刺激というものなんだろうなと思うんですけど、これから自分も何かをやっていきたいと思える場でありたいなと思うんです。なので先に言っちゃうと(笑)、今回のLOFTでのライブはそういう夜でありたいなと自分自身がすごく思ってて、どこか気持ちをシェイクしていくような……若い時は若い時のパワーがあったと思うし、今は歳を取ったなと思うんですよ。でも歳を取ったなりにやれる楽しみが自分なりにありますし、打ち出していける刺激もあるんじゃないかなと思っているんですよね。
──観る側にしても歳を取ってますし、今回のライブへの期待が膨らみます。今回、フルバンドでのライブだそうですが、それも2020年以来になるそうですね?
スネオヘアー:そうなんですよ。僕自体が(アルバム等の)作品もそうですし、中座してる感じがあったんですよね。今はもうコロナ禍のことを言う人もいなくなりましたけど、あの期間は自分にとってやっぱりデカかったです。皆さんもそうだと思うんですけど、自分自身やライフワーク、向き合えずにいたいろんなことを見つめ直した時間だったと思うんです。そこから今ようやく、動き始めた感じなんですよね。
──スネオさん自身が“向き合えずにおられたいろんなこと”とは?
スネオヘアー:まずは音楽自体に立ち返るような時間でした。何もせずに店を始めてるぐらいですから(笑)、本当にもう何にもしなかったんですよね。ただ、アンプを通して毎日ギターは弾いてましたし、これは綺麗事でも何でもないんですけど、救われたのがやっぱり音楽で。自分にとって音楽活動って何だろうとか音楽で何をしたいかと考えた時、マーケットで拡大していくことが自分のやりたかったことなのか。一人でも多くの人に自分の楽曲を聴いてもらいたいなと思いますし、それはすごく大事なことです。ただ、そんなに……もともとが宅録上がりで楽曲を録り貯めたりする、それ自体が音楽と言うか。もう一回、音楽というものを見つめ直す時間だったんだろうと思ってますね。
──二拠点生活にお店もやってみる、そんなことも通して見つめ直せたこともあったのではと推測したりもします。
スネオヘアー:本当にそうですね。お店は「趣味でやっている」とは言っても、やってみるとなかなか大変なもので、趣味や小手先でできるものではないんですよね。若い頃はとにかくミュージシャンになりたくてアルバイトを日常の糧で食い繋いで家賃を払って「いつかこんなバイトは辞めてやる!」なんて思っていたのが、いま自分で皿洗いとかもやりながら自分の店をやっている。あれだけ脱却したかったことにいま自ら手を染めている、それがおかしいし、こうなって音楽ってやっぱり大事なんだなと思って。やらされている動きでもないですし、今はただやりたいことだけをやると決めて生活もダウンサイジングしたんです。だから今は、やりたくないことは一切やらない暮らしができてるんですよ。それってすごくないですか?(笑)
──ちなみに“一切やらない”と決めてやっていないことって何でしょう?
スネオヘアー:仕事でもプライベートでも僕は、会いたくない人には会わない。これは本当で(笑)、実践してるんですよ。















