東京出身のガレージバンド、Akabane Vulgars on Strong Bypass(アカバネバルガーズオンストロングバイパス)。2005年の結成時からYumi(Gt&Vo)、Miki(Ba)、Kei(Dr)による3人のオリジナルメンバーで活動を続け、2012年からは海外でのツアーも積極的に行なっている。ギター&ベースは初のアメリカ遠征で出会ったというブランド、Reverendを愛用し、音そのものにも独自性が感じられるバンドサウンドを、毎年4月の第3土曜日にアナログレコードが発売される全世界的なイベント、今年は4月18日に開催される「RECORD STORE DAY」の日にリリースの7インチ『Homecoming』で感じていただきたい。そして5月6日(水・祝)に下北沢SHELTERでのリリースライブに集合!(Interview:高橋ちえ)
どこで自分たちの音楽がフィットするかの旅が続いている
──美味しいコーヒーをいただきながらカフェでのインタビューですが、この場所はメンバーの皆さんで経営されているそうですね。
Yumi:そうです。TRI-Tech TOKYO(トライテックトーキョー)というカフェで、立ち上げて2年目になります。
Miki:TRI=3人の、人力で(笑)やってます。
▲Yumi(Gt&Vo)
▲Miki(Ba)
▲Kei(Dr)
──カフェは深川にありますが、バンド名には“Akabane”。
Yumi:でも赤羽にはゆかりが全然ないんですよね。
Miki:Electric Eel Shockのジャイアン(Dr)さんに「Akabaneって名前なのに、赤羽に来たことねぇのか!」って。ジャイアンさんが赤羽出身で生粋の赤羽っ子で、2日かけて赤羽ツアーをしてくれました(笑)。
Yumi:お酒が飲める楽しい所に全部連れてってくれて、「残しても飲むから、ひと口飲め!」って。赤羽はディープな街で、すごく美味しかったです。
Kei:ジャイアンさんが対バンの時は赤羽のお菓子を持って来てくれますし、赤羽をちゃんと学びました。
Yumi:赤羽の名前を超えられるぐらいに頑張りたいですよね。
Miki:本当にまだまだなんでね、頑張っていきたいですね。
──まだまだとは仰いますが、プロフィールを拝見すると「アメリカ・SXSW(サウスバイサウスウエスト/以下、サウスバイ)の出演を皮切りに海外でツアーを行なっている」バンドで。サウスバイは2012年の出演者募集に合格したとのことですが、アメリカに行ったのはその時が初めてでしたか?
Yumi:そうです。それから3〜4年、年に1回はツアーに行ってました。ツアーマネージャーはサウスバイで行なわれる「ジャパンナイト」というイベントが大好きな人で、そこ繋がりで「アメリカツアー、やってみない?」って声をかけてもらえて。彼が一人で全部オーガナイズして1カ月から3カ月の長いツアーで北米大陸をぐるっと一周するんですけど、機材とかバンも買って揃えてくれて。
──そんなことがあるのですか!
Yumi:パンクが好きな、権利関係の弁護士をやってる人で。法律的な知識がいろいろあってビザの手配とかも全部やってくれて、超・急展開でした(笑)。完全に良い人で、何回も安全にツアーして帰ってこれてるので本当に良かったなぁ、と。
──ちなみにアメリカに行き始めた時の英語力は?
Yumi:全然ボロボロで本当に喋れなかったです。だからサウンドチェックをしようにも大変で、今より顔は強気で(一同笑)根性でやってましたね。あんまり根性でどうこう言うタイプじゃないんですけど、弱みを見せられないなと。必要に迫られて英語の文章も書くようになって、今もやれる範囲でという感じですけどね。
──現在の海外ツアーのペースは?
Miki:トランプ政権になってからアメリカにはだいぶ行きづらくなって。久しぶりに(海外に)行ったのって……?
Yumi:カナダだね。
Miki:日本に来たカナダのバンドと対バンをした時に「出たいと思ってるフェスがあるんだよね」って、ネットで調べてたカナダのフェスのことを言ってみたら「そのフェスに知り合いがいるよ」って。
Yumi:フェスの結構な中心人物とお知り合いでね。あとは日本のライブハウスで知り合ったオーストラリアのバンドも「(オーストラリアに)来てよ!」って言ってくれて、オーストラリアでのツアーを帯同してくれたりとか。去年、スウェーデンに行ったのもネットで検索して「行ってみよう!」って(笑)。そうやって海外に行くことを続けてるうちに「日本でもやらない?」って、昔の知り合いの方から声がかかるようになって。
Kei:それで徐々に日本のライブが増えて日本でライブをしていくうちに、初めて日本のレーベルの人と知り合って、日本の活動も戻ってきて。
Yumi:(海外に行くことで)環境が変わってほとんどゼロからの活動になったりした中で、私たちも音楽に携わっている方との付き合い方が変わってきて。大人になって経験も積んだし、話し合いとかでもやっぱり嫌だと感じた時にはどう処理するかとか、逆に良いなと思った時はどう飛び込んでいくかを学んだところがあったと思うし、それを踏まえた上で、やっぱり日本と海外の(両方で)活動があるほうが良いんじゃないかと。
Miki:どこで自分たちの音楽がフィットするかの旅、というか。
Yumi:そう、それがずっと続いてる。
Miki:いろんな国の人に会いに行ってやってみたいというのはあったので、北欧の人たちはどんな感じなのかな、行ったことがない北欧をネットで調べてみようかな、みたいな感じで(笑)実際にスウェーデンに行ってみて、すごい良かったよね。
Yumi:良かったね。イギリスに1回行った時は、牧場みたいな場所でのフェスで。泥なのか? 牛のフンなのか? みたいなところに車を止めて機材を移動してたら、Keiちゃんが「(牛フンが)ついた……」って(一同笑)。いろんな国でいろんなグループで、いろんな規模で運営する人たちがいる。すごいなと思ってますね。

















