ワハハ本舗の歌姫"梅ちゃん"こと梅垣義明が芸能活動42年目にして、ファースト・アルバム『素晴らしき哉、我がシャンソン人生』をリリースする。
「真面目な日本語のシャンソン・アルバム」をコンセプトに、長年の相棒であるピアニスト杉浦哲郎(スギテツ)のサウンド・プロデュースにより、岡田鉄平(スギテツ)、田ノ岡三郎、松石ゲル(エミとゲル)らの実力派ミュージシャンたちが参加。「ろくでなし」「ボン・ヴォアヤージュ」「愛の讃歌」などのスタンダード・ナンバーのほか、1994年にリリースされた幻のシングル曲「思い出にむしばまれて」(作詞:いとうせいこう/作曲:玉置浩二)の新録音、シャンソン調にアレンジした「浪花節だよ人生は」も収録。
敬愛する美輪明宏との対談で「あなたは寺山修司を越えた」(週刊プレイボーイ'93年No.30)とお褒めの言葉をいただいたこともある歌手・梅ちゃんの魅力が全編に伝わってくる遅過ぎたデビュー・アルバムである。
このアルバムは、1月23日(金)、24日(土)のロフトヘブンからスタートするツアーにて先行発売予定。ただいまツアー直前のリハーサルの合間を縫ってのインタビューをどうぞ。(Interview:井上正章)
笑いという武器を排除して歌のみで勝負
──芸能生活42年、今回のアルバムがデビュー作というのは意外でしたが、アルバム制作に至る経緯を教えてください。
梅垣:長年の盟友で今回のサウンド・プロデューサーの杉浦哲郎さんから、シャンソンのアルバムを作りましょう! とご提案をいただきました。青天の霹靂(笑)でした! そう言われてみれば、アルバムを出したことなかったんですね。
──選曲の基準は、やはり歌い馴れた曲が中心ですか?
梅垣:そうです。普段のステージでは笑いの要素ありきの選曲でやっていますが、アルバムではしっかり歌を聴かせようということでどんなイメージになるだろうか、と杉浦さんとも何度もやり取りをしました。笑いという武器(笑)……と言えば大袈裟ですが、それを排除して歌のみで勝負! それは不思議な気分でした! でも新鮮でしたね。
──32年前にリリースした幻のデビューシングル曲の再録音、玉置浩二さん作曲、いとうせいこうさん作詞というのも驚きです。
梅垣:これは当時、アルファミュージックという会社からCDシングルで発売されたんです。幻の〜っていうのは単に売れなかったから誰も知らなかっただけでしょう(笑)。まさか今、再び録音させていただけるとは思っていませんでした! 当時は気づかなかったこの楽曲の新しい魅力を知ることができました。
梅垣義明の存在を知らなかった人たちにも伝えられたら
──プロデュースのピアニスト杉浦哲郎さんは音楽的な相棒ということですが。
梅垣:30年以上の付き合いです! 杉浦さんは音楽家ではありますが、笑いについて詳しいですし、自分がイメージするアレンジを瞬時にとらえてくれます。ライブでのピアニストとしても、ステージでも不安になりそうなタイミングで杉浦さんの顔を観ると本当に安心します。不器用な自分を支えてくれる、なくてはならない存在です。
──アルバムではお笑いの要素を封印し、歌手としての魅力に溢れた内容になりました。御本人の手応えはいかがでしょうか?
梅垣:真剣にシャンソンを追求したアルバムですので、梅垣義明の存在を知らなかった人たちにも伝えられたらと思っています。このアルバムで初めて私の歌に出逢い……えっ? この歌手、鼻から豆飛ばしていたの? どういうこと? ……などと、私のことを発見してもらえたら嬉しい限りですね。
──そもそもなぜシャンソンを歌うようになったのでしょうか?
梅垣:もともと美輪明宏さんが好きで、上京してからは、銀座にあった伝説のシャンソニエ「銀巴里」に通っていたんです。それで自分でも歌ってみたいと思いまして。アルバムでも美輪さんのレパートリーを取り上げています。
──1月23日のロフト・ヘブンからスタートする今回のツアーの意気込みなどをお願いします。
梅垣:アルバムからの楽曲、もちろんしっかり笑っていただけるでしょう。ライブはエネルギーの交換です。自分も元気を頂けます! お客さんの笑顔が本当に大好きです。ただいま、各地にお越しになられる皆さんにナマの私を充分感じてもらえるようリハーサルに励んでいます! 出会えるのを楽しみにしています!
















