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INTERVIEW

トップインタビューNEKO(ラブホテル)- 魅惑の不適切バンド【ラブホテル】がフルアルバム『開通』のサブスク解禁を記念して新宿歌舞伎町ROCK CAFE LOFTでトークイベントを開催!!

魅惑の不適切バンド【ラブホテル】がフルアルバム『開通』のサブスク解禁を記念して新宿歌舞伎町ROCK CAFE LOFTでトークイベントを開催!!

2025.12.20

手を抜かないプロの人たちと仕事ができたアルバム『開通』は最高の作品

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──8曲目「ドーナツの穴」。

NEKO:これは新曲なんですけど、全体的にあんまり明るい曲がなかったから、ちょっと明るくしてみようかと。やっぱ、穴と言えば、アナルじゃないですか?

──ふふ、人によると思いますが。

NEKO:穴と言えばアナルなんで(笑)。ま、レコーディングまでの日程がなくて、エリーから来た曲が結構難しい感じだし、1日で詞を仕上げなきゃいけないときに悩んでて。私の歌詞って、実体験寄りのもの、実体験を含めたストーリー仕立てのものと、「上昇志向」みたいな幻想的というかファンタジーっぽい、抽象的な言葉を使ったもののどっちかなんですけど、この曲がエリーから来たときに複雑な曲だったので抽象的なタイプのものにしようと思ったんですね。で、なんか「ネタないかな?」と思って本を手に取り、たまたま手に取った本が澁澤龍彦だったんですけど、歌詞の一言目、二言目とかは、本をパラパラパラって開いて、いいなって言葉を並べて。文章じゃなくワードとして本から見つけて使うってよくやるんですけど、目についた言葉を歌詞の初めに持ってきて、意味を膨らませてパズルを組み立てるみたいな作業をして始めたんですね。で、Bメロになったときに、今度は具体的な実態のある固有名詞を使いたいな、と思ってたときに、たまたま家にお土産のミスタードーナツがあって、「あ、ドーナツ可愛いな。ドーナツといえば穴だな」と思いついて。で、サビが18小節あって。普通16じゃないですか。歌詞も、もう16小節書き終えた時点で自分の中でふーってなってんのに、なんか謎の2小節が現れて「なんじゃこりゃっ!」てなったときに、どうしようって悩んでたら、そのドーナツがエンゼルショコラで。歌詞も「エンゼル」が出てきたんですよ。ドーナツの穴って、その哲学的な意味合いと、アナル的な意味合いと、脳イキしたときの夢み心地感の合わせ技ですね。

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──最後に9曲目「指名替え」お願いします。

NEKO:「指名替え」はもうタイトルがオチみたいなとこあるんだけど、エリーからバラードの曲が届いた時点で直感的に「別れの歌」だなって。ちょうどそのときにベースのヤスコが脱退したのもあり、それを引きずっててなんかもう別れのイメージしかなくて。でも、やっぱりヤスコのために歌詞を書くのは癪だなと思って(笑)。で、私たちにとっての別れといえば、やっぱり女王様とマゾの関係かなと思い直して。働く側の立場として指名替えしていったマゾたちの顔を思い浮かべながら書きました(笑)。

──この『開通』のアルバム制作時、かなり苦労があったみたいなんですけど、でも結果的に晴らしいものができてると思うんですが、その辺いかがですか。

NEKO:今回レコーディングが決まってる中で、メンバーが脱退したり、メンバーと連絡取れなくなったりでいろんなスケジュールが遅れに遅れて、1日で歌つけたり、新曲なのにスタジオもほとんど入れなかったりで本当に大変で。脱退したベースの代わりに代打で頼んだ人からもデータが届かずだし、間に入ってたメンバーとも連絡取れずで、レコーディング3日前に急遽やってくれる人を人づてにお願いしたりとかして。どうなるかって毎日ヒヤヒヤしてたんですが、そんな3日前の無茶振りでやってくださった3人が、小川雄二さん(スキップカウズ)、遠藤肇さん(スキップカウズ)、その紹介でテッドさん(ザ・キャプテンズ)です。結果めちゃめちゃいいベースが入り。私たちのサウンドにも初めてエレキベースっていうのが入って。「あ、ベースが入ったアルバムってこんな感じになるんだな」とか感動しました。あとレコーディングやってくれた鈴木秋則さんに出会えたことが大きかったです。その仕事っぷりがいい意味で本当の変態で。マスタリングの現場も普通はあまり見に行かないと思うけど、一緒に行きましょうって秋則さんが言ってくれて。秋則さんもマスタリングの中村宗一郎さんも、一音一音と向き合ってくれるような、繊細な丁寧な仕事をしてくれる方に出会えて。あ、こうやって音を世の中に聴かせるんだって思って。手を抜かない、プロの人たちとお仕事できたので、このアルバムは、最高の作品になったんじゃないかなって思います。1月9日のイベントでは苦労話や今後のこと、曲のことなんかもたっぷり話したいと思ってますので、ぜひ来てください。あと今回の苦労のことで力になってくれた方々にもお礼を伝えられたらと思ってます。

【Interview:住倉カオス(@kaoss)/ Photo:NEKO提供(@fettiesNEKO)】

【ラブホテル(@xxLOVEHOTELxx)プロフィール】
2022年、現役のSM女王様を中心に結成され、ファンを“セフレ”と呼び、圧倒的なパフォーマンスでライブハウスシーンを中心に人気が上昇していたが、アルバム発売後にメンバーの体調不良により活動を休止。春の活動復活に向けエネルギー充填中である。
現在のメンバーは、NEKO(ボーカル|
@fettiesNEKO)、ELLIE(ピアノ|@ELLIETHECAT666)、吉村由加(サポートドラム|@yukayukaisoiso
)。

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ラブホテル フルアルバム『開通』

【収録曲】
1. 変態行進曲
2. 上昇志向
3. MAD
4. カルマ的衝迫
5. ルームサービス
6. 屑
7. 僕が無様なマゾ野郎
8. ドーナツの穴
9. 指名替え

さまざまな苦難を乗り越え完成した、ラブホテルの魂注入アルバム。
◯◯◯の穴、カッポジいて聴け!!

LIVE INFOライブ情報

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ラブホテル『開通』サブスク開通記念&新年会
【出演】NEKO(ラブホテル)
【日程】2026年1月9日(金)
【時間】開場19:00 / 開演19:30
【チケット】チャージフリー
*ご入場されたお客様にはご飲食代として¥500以上頂きます。ご了承ください。
*当日の動員数を把握させていただきたいので、ご来場の方は予約をお願いいたします。
*予約はこちらから(公演当日13:00まで受付)
【会場・問い合わせ】ROCK CAFE LOFT is your room 03-6233-9606
 
魅惑の不適切バンド【ラブホテル】がフルアルバム『開通』のサブスク解禁を記念してトークイベントを開催!!
ボンテージルックの衣装に身を包んで魅せるセクシーなパフォーマンス。
コケティッシュな歌声。クラシック音楽をバックボーンに持つ楽曲。
そして現役のSM女王様2人によって結成されたという話題性も抜群のバンド【ラブホテル】。
そんな注目のバンドがフルアルバム『開通』を発表! そしてサブスクも解禁されるという。
それを記念して2026年1月9日(金)新宿ロックカフェロフトにて、ボーカルのNEKOを中心にトークイベントが行なわれる。
果たしてどんな裏話が飛び出すのか!? ファンならば必見イベント、これは来るしかない!!
そして盛り上がり間違いなしの新年会も兼ねてます!! ガンガン飲んで盛り上がりましょう!!
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