生まれた年も全然違うけど、ニューロティカと同じ時代にやってて良かった!(もも)
──逆にチャラン・ポ・ランタンは、ニューロティカのどこに惹かれました?
もも:日本武道館を観に行ったときに思ったのは、ジャンルも楽器も全然違うけど、なにか通ずるものがあるなってことで。「カッコいいな!」と思ったし、やってることは全然違うけど、「私たちもこういうことを長くやっていきたいな」と思いました。自分たちのスタイルやスタンスを貫いてるって、本当にカッコいいなと思ったし、感動したよね。
小春:そうだね、やめるのは簡単だから。
カタル:俺たち、これしかできないってところでやってるだけなんだけどね(笑)。
アツシ:ギリギリのところでね。で、寸劇とかやって水を濁して。
カタル:水を濁しちゃうんだ(笑)。
もも:私らこそ、これしかできなくてやってるけど。「長くやり続けることって、こんなカッコいいんだ!」と思ったし、迷わずやり続けることの意味を感じたよね。
アツシ:…………。
カタル:褒められすぎて、黙っちゃった(笑)。
もも:生まれた年も全然違うけど、ニューロティカと同じ時代にやってて良かったよね?
小春:それは良かったね、ホントにね。
もも:武道館を観てて、こうやって奇跡的に同じ時代に音楽できて良かったなと思ったな。ライブって生ものだから、いつ観れなくなるか分からないし。私たちだっていつまでできるか分からないし、姉妹だからって永遠があるわけじゃないからね。いつか大喧嘩してやめるかも知れないし、私もフラッと海外行っちゃうかもしれないし……。
小春:女って飽きやすいからね。あと、男が変わると急に気が変わるから!
アツシ&カタル:わはははは!(笑)
もも:確かに、女同士は友情みたいなのもないからね。
小春:男のバンドと訳が違うよね? 男って女がいくら変わっても分けて考えられるし、バンドも続けられるんだけど。女ってそれができないから、ブレブレなのよ。
アツシ:あはは。小春ちゃん、輪をかけて強くなってるなぁ(笑)。
小春:あと、なんか思い返すと、結成当初の10年以上前から、ロフト系列の対バンで会ってるアーティストの人って、いまも変わらず良いなと思える人たちなんだよね。いまが悪い時代ってわけじゃないけど、あの頃はいい時代だったなって思う。
もも:確かに10年くらい前のあの時期に会ったバンドって、いまでもカッコいいし。
──ロフトをおだてるわけじゃないですけど、ロフトの磁場に寄せられて集まってきたアーティストってのもあるかもしれなくて。ロティカもすごく顔が広いですけど、長く深く付き合ってるバンドってロフトで仲良くなったバンドですよね?
アツシ:そうだね。特に昔はロフトに対する愛がクソくらい強い人が多くて、毎日のようにみんながロフトに集まって飲んでたから。10時半にロフトに行くと、飲み会が始まって。
小春:私たちもロフトの深夜イベントに出たときとか、いなくてもいいのにずっと朝までいて。あの頃はアイリッシュ系のパンクバンドとよく一緒にやってたよね? 私たち、ハートはパンクのような気持ちでやってはいるものの、パンクイベントによく出てたわけじゃないんで。ロフトの深夜イベントで、めちゃくちゃ盛り上がった瞬間にお客さんって殴り合うってことを初めて知って(笑)。「スゴい! めちゃくちゃ殴り合ってる!! これが盛り上がってるっていうことなの!?」って驚いたり。
もも:私はまだ未成年だったから、お酒は飲めなかったけど。「ライブハウスってこういうところなんだ、楽しい!」っていうのはロフトで教えてもらった感じはする。
──今回、ニューロティカとチャラン・ポ・ランタンのツーマンライブという話を受けて、それぞれどう思いましたか?
もも:「やったぁ!」って思った。
小春:下北沢SHELTERで大丈夫かな? 満ち満ちになるんじゃない?(笑)
アツシ:俺はやっぱり嬉しいかったですね。チャラン・ポ・ランタンは最後の切り札として取ってあるから、ロフトが面白そうだと思ってこれを企画してくれたのが嬉しいし、2人がOKしてくれたのが嬉しかったな。
カタル:ウチは今年、1~10月までロフトで『ビッグ・ウェンズデー』って対バンシリーズをやってきて、10月で終わって野音があって。11月にはチャラン・ポ・ランタンと対バンが決まってたから、この流れがすごいなと思って。
──『ビッグ・ウェンズデー』の番外編って感じで、すごく良いですよね。
カタル:ホントに。ウチは下北沢SHELTERでやる機会も少なかったりするから、そこでチャラン・ポ・ランタンとやれるのもすごく嬉しいしね。
アツシ:じゃあ、この日は下痢になるまで飲みますか!?(笑)