今年6月、20枚目のオリジナルアルバム『ピエロイズム』をリリース。10月29日(日)には昨年に続き、日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ『野音deロティカ ~THANK YOU ロックバカ~』を控えたニューロティカが、2023年1月から毎月第2水曜日に10カ月連続ツーマンシリーズ『Big Wednesday』をホームグラウンドである新宿ロフトで開催中。
最終回となる第10弾のゲストは、RED WARRIORSのダイアモンド☆ユカイと木暮"shake"武彦が"ロックンロールの再生"をテーマに活動する、Diamond Shake! 尊敬する先輩方に恐縮しっぱなしのあっちゃんとカタルだったが、初の対バンを盛り上げるためにユカイとshakeから飛び出すアイデアに2人はさらに恐縮。同じ時代を歩みながら交わることのなかった両者による、まさかの異ジャンル対バン。あの名曲「×××」のセッションも決定して、当日への期待が高まる対談です!(interview:フジジュン)
バンドっていいよね。やっぱりバンドで歌ってるときが一番いいなっていうのをこの歳になって思う(ダイアモンド☆ユカイ)
アツシ:ユカイ兄さんとは、JOEさん(G.D.FLICKERS)のお店で何度かお会いしていて。JOEさんがいつも「ユカイ兄さん」って呼んでて、「僕もユカイ兄さんって呼んでいいですか?」って言って、「いいよいいよ」と言っていただいて。
ユカイ:え、本当? 酔っ払ってるから、覚えてないな。
shake:ピエロのメイクしてると分かるんだけど、素顔だとね(笑)。
アツシ:あと、横浜BAYSISで、ROLL-B DINOSAURと対バンさせてもらったこともあって。
ユカイ:あ~、そうだったね。全く記憶がなかった、失礼しました(笑)。
──ニューロティカの『Big Wednesday』の10本目、大トリとして出演するDiamond Shakeですが。ロティカから対バンのお誘いを受けての感想はいかがでした?
ユカイ:shakeの息子がニューロティカのファンなんですよ。
shake:そう。(仲野)茂の正月のイベントでニューロティカを観て、好きになって。アルバムをいっぱいくれたから、車の中でず~っと聴いてたんだよ。
アツシ:わぁ、嬉しいなぁ。ありがとうございます!
shake:あと、ドラムのナボさんがRED WARRIORSも知ってくれてると思うんだけど、ピンク・フロイドが好きなんだよね? それでピンク・フロイドのトリビュートをやったときに観に来てくれたりして。
カタル:ナボちゃんはピンク・フロイド大好きなんで、shakeさんがそういうことをされてるというのに、凄いリスペクトを感じてると思うんです。
shake:お酒飲んでゆっくり話してって機会はなかったから、会えるのが楽しみだね。
ユカイ:でも、ニューロティカは凄いよね。去年は日本武道館でやったんでしょう? 俺たちより全然ビッグじゃん。
アツシ:いやいやいや!(笑)
──“史上最遅の武道館ワンマン”というキャッチフレーズでした。
shake:へ~、でもいいよね。そういうほうがいいよ。武道館はどうだった?
カタル:いや~、楽しかったんですけど。時期も時期だったので、前日まで動員を心配してました。
shake:武道館いいよね、あんな会場って他にないもんね。お客さんがたくさんいるんだけど、近いっていうね。アリーナ会場だと、奥のほうは暗闇の中でなんだか分からないから(笑)。
アツシ:いろんなバンドの人が、「武道館が味方してくれる」って言ってたんですけど、やってみたらその通りで。凄くやりやすかったです。
──あっちゃんとカタルさんは、Diamond Shakeが『Big Wednesday』にご出演いただけると聞いて、いかがでした?
カタル:いや、驚きましたよ! 名前が上がったときも、「まぁ、無理だろう」と言ってて。「聞くだけ聞いてみたら?」ってオファーさせていただいたら、出てくださるって。
shake:意外と思いつかない組み合わせだよね。でも世の中的に見れば、音楽的には近いと言えば近いよね。エレキギターがガーッとやっててさ。
カタル:そう言っていただけるだけで、凄く光栄です。
shake:これまであまり接点はなかったけど、同じ時代にやってるしね。結成はいつ?
アツシ:1984年です。
shake:RED WARRIORSが1985年だから、ほとんど一緒だよ。
ユカイ:そうだね。一緒の時代にいたんだもんね。
アツシ:僕たちはず~っと新宿ロフトです(笑)。
shake:いや、それが凄いよ。速い曲ばかりで、ず~っとやってるんだから。
アツシ:速い曲が大好きで、遅い曲を唄うとお腹が痛くなっちゃうんです。
ユカイ:そうなんだ、面白いね(笑)。
カタル:僕、去年出たDiamond Shakeの1stアルバム『DIAMOND SHAKE』を聴かせていただいたんですが、凄くカッコ良かったです。
ユカイ:あ~、ありがとう。
カタル:最後の曲「666(Angel number)」がまぁ、凄いことになってましたね! 昨今、曲がどんどん短くなって、イントロがなくなってという時代に、王道のロックといった感じで、凄い聴き応えのあるアルバムになっていました。本当に凄かったです。
shake:ありがとう。ずっと一発録りでやってるんだよ。
──“ロックンロールの再生”をテーマにしたDiamond Shakeですが、やってみて分かった面白さや手応えってありました?
shake:RED WARRIORSもやってるけど、RED WARRIORSは昔の曲もあってこそというのがあるから。勝手に新しい曲を作って、それだけ演るわけにもいかないんだけど。歳取れば取っただけ、音楽的なところでの面白みもいろいろ知ってくるからさ。ロックンロールバンドってやんちゃだけど、いま思う面白みでできるというか。そこがDiamond Shakeは楽しいね。
ユカイ:バンドっていいよね、本当にそう思う。バンドがないとソロでやるしかないんだけど、バンドって簡単にできそうでできるもんじゃないから。Diamond Shakeもshakeとはこうしてやれるけど、良いメンバーと出会ってバンドができるっていうのは凄くラッキーだったと思うよ。世代も近いメンバーが集まって、せーので音合わせてると、バンドにしかない喜びがあるし。俺はガキの頃から、ロックンロールバンドで唄うボーカリストになりたいと思ってて。時代と共にソロをやったり、オーケストラで唄ってみたり、いろんなことに挑戦してきたけど。いろんなこともやってきた結果、やっぱりバンドで唄ってるときが一番いいなっていうのを、この歳になって思うね。