今年6月、20枚目(!)のオリジナルアルバムとなる『ピエロイズム』をリリース。10月29日(日)は昨年に続き、日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブ『野音deロティカ ~THANK YOU ロックバカ~』を開催するニューロティカが、2023年1月から毎月第2水曜日に10カ月連続ツーマンシリーズ『Big Wednesday』をホームグラウンドである新宿ロフトで開催中。
第8弾のゲストは、あっちゃんも「大ファンです」と公言する、6人組ロックバンド、OLEDICKFOGGY。今年3月、5年ぶりのフルアルバムとなる『残夜の汀線 -ZANYA NO TEISEN-』を発売し、全国29カ所のリリースツアーを大成功! 勢いに乗りまくるOLEDICKFOGGYに、ニューロティカはどう対抗するのか!? 実は初のツーマンとなる、ありそうでなかったこの組み合わせ。ツーマンを目前に、中学の頃からニューロティカのファンだったというスージー(EG&AG&Cho)と、あっちゃんの両思い対談の実現です。(interview:フジジュン)
「ア・イ・キ・タ」弾いてもらったときは観に来ただけ!?(アツシ)
──新宿LOFT×ニューロティカPRESENTS『Big Wednesday』vol.8は、OLEDICKFOGGYを迎えてのツーマンライブです。
アツシ:イベントで一緒になることはあるけど、ツーマンは初めてだよね?
スージー:そうですね。名古屋でスリーマンはありましたけど、ツーマンは初めてです。
アツシ:オレはオールディックの大ファンなので。ロフトの店長に言って、オファーしてもらった感じでした。
スージー:お誘いいただいてありがたいです、僕もニューロティカのファンなので。中学生の頃から聴いてます。
アツシ:中学生のときから? 嬉しいな。オレは50歳過ぎてからのオールディックファンだけど(笑)。
スージー:1995年くらいかな? 中学のとき、音楽好きのお兄ちゃんから、カセットでニューロティカとラフィンノーズを聴かせてもらって。そこからファンになりました。
アツシ:直接会ったのは、まだジェームスがギターの頃。ジェームスが「スージーはニューロティカが大好きですよ」っていうから、アンコールで「ア・イ・キ・タ」を弾いてもらってね?
──その日は対バンだったんですか?
スージー:いや、観に行っただけです(笑)。
アツシ:あれ? 正月の仲野茂さん(亜無亜危異)のイベントじゃなかったっけ?(笑) いい迷惑ですよね、すんません。
スージー:いえいえ、楽しかったです。
アツシ:その頃、オレはもうオールディックのCDは聴いてて。ロックだけど、歌謡曲っぽくもあるし、昭和の匂いがして、すごいいいなと思ってて。去年1年間、藤屋のBGMはOLEDICKFOGGYとTURTLE ISLANDと、中島みゆきしかかかってないから。それくらい聴いてる! あ、野音の次の日だけファンがいっぱい来るから、良い人ぶって竹内まりやをかけてた(笑)。
──あはは。スージーさんはあっちゃんと知り合って、直接お話するようになって、印象は変わりました?
スージー:やっぱり大先輩なんで、最初は怖いというか、緊張しましたけど。すごい気さくに話しかけてくれて、余計にファンになりましたし。ジェームスが入って、バンドの話も内側の話も聞いて、すごく面白いなと思いましたし。
アツシ:で、だんだん慣れてきて、オールディックの野音(2018年10月)の前の日には、「絶対来ますよね? 絶対来ますよね?」ってLINEが来て(笑)。もちろん行ったし、お酒が進む素晴らしいライブで。夕陽が落ちた頃が特に良かったね。
スージー:あの日、売店の酒が売り切れましたからね(笑)。
アツシ:いいね(笑)。みんなで美味しいお酒を飲んで、良い音楽を聴いてたって光景を覚えてますね。オールディックのああいう音楽は、なんて言ったらいいの? 海外の民謡みたいな、ああいうのすごい好きなんだよね。
スージー:ラスティックですか?
アツシ:ラスティックって言うんだ、勉強になったね。家に帰ってGoogleで調べないと(笑)。
スージー:ラスティック・ストンプってジャンルがあって、最初はそういう音楽をやってたんですけど。メンバーが変わっていくうちにだんだん変わってきたんですが。ボーカルがもともとハードコアとか好きで、そういうエッセンスも入れようってなったり。
アツシ:昭和歌謡も感じるのは俺だけかな?
スージー:昭和歌謡も好きなんですよ。
アツシ:やっぱり。凄いなオレ、ダテに39年もやってないな。
スージー:日本語の歌詞で歌うから、フォークの要素も取り入れたりしてます。
アツシ:オールディックの曲はハズレがないからね!
──世代も異なるバンドですが、ニューロティカとオールディックの共通点をあえて挙げるとしたら、軸にあるパンクの部分とライブバンドであるってところですかね?
スージー:そうですね、あとはお酒が好きなところとか(笑)。
アツシ:年間、何本くらいライブやってるの?
スージー:今年が80本くらいですかね? コロナ禍の最初の1年は配信含めて、10本くらいしかできませんでしたが。
アツシ:80本は凄いね、しかもワンマンが多いもんね。コロナが明けてすぐに、「オールディックのライブでみんな騒いでるよ。もう火が着いてるよ」っていう噂は聞いたよ。ウチのファンは年齢層が高いから……戻るまでちょっと時間がかかったけど(笑)。
スージー:でも、ニューロティカもコロナ禍のときもライブやってましたよね?
アツシ:できない時期はあったけど、配信を始めたのはウチが早かったと思う。しかし、オレたちも年間80本超えた年もあったけど、けっこう大変だったよ?
スージー:ほぼ毎週末ライブですね。嫁に白い目で見られてます。
アツシ:そうだよね……って、オレは嫁はいないけど(笑)。