SHELTERほど居心地良く飲めるライブハウスは他にない
──仙台も横浜も大都市だし、東京に対する憧れみたいなものを感じる必然性があまりないように感じますが、どうなんでしょう?
るみなす:でも、凄い田舎よりもちょっと栄えた都市に住んでる人のほうが、東京に対して憧れを持つような気がします。
みうら:確かに、横浜もそうかも。
ごうけ:横浜は充分おしゃれじゃない?
有明:充分おしゃれなんだけど、私は横浜駅が最寄駅じゃなかったし、東京のほうが栄えてると当たり前のように思ってました。ただ、東京は近いのですぐ行ける所なんです。
みうら:地方の“栄えてる”と東京の“栄えてる”はだいぶレベルが違うからね。
──新潟出身のなちさんは下北沢にどんなイメージがありますか。
なち:地元にいた頃は全然知らなかったんですけど、上京してから知って…なんだろう。バンドの用事で来る場所(笑)。
るみなす:あまり思い入れがないらしい(笑)。
──下北へ来るとよく立ち寄る所は?
有明:やっぱりSHELTERじゃないですかね。ライブじゃなくても夜飲みに来たりとか。
るみなす:飲みに行った2軒目に、パブタイムで立ち寄ったり。
ごうけ:どこかへ行った帰りに、足が勝手にSHELTERに向いてる(笑)。
有明:わかるわかる。「義村さんいるかな?」とか覗いてみたりね。いたら1杯…いや、3杯くらい飲んで帰る(笑)。
ごうけ:そうそう。それで気づいたら終電じゃん! みたいな(笑)。
有明:基本的にいつも同じ人たちしか残ってないけど(笑)、居心地が一番いいんですよ。ライブハウスの終演後に飲める所で一番。
るみなす:ふらっと入れて気持ち良く飲めるのは、ライブハウスだとSHELTERくらいかも。
有明:あと、私はFlowers Loftも居心地がいいですけどね。
──そこまでSHELTERをベタ褒めされるのは逆に居心地が良くないので(笑)、ダメ出しもお願いします。
るみなす:居心地が良すぎて終電を逃しそうになる。本当に危険です。
──それはまだ褒めてますね(笑)。
有明:じゃあ、マジの良くないやつ言っていいですか? 音出しが夕方の5時からっていう…。
──ビルの都合上、上のテナントに迷惑が掛かるので平日はリハの音出しが制限されているんですよね。
有明:音出しが5時からだと事前物販もできないし、ソールドアウトになると中もパンパンで余計物販するスペースがないし、試練がいっぱいあるわと思って(笑)。だけどどうしてもSHELTERでやりたいから、そういう難問をどうクリアすればいいか常に考えてます。
みうら:僕はSHELTERにキンミヤのボトルを入れてるんですけど、前、帰り際に「(ボトルが)もうなくなりました」ってスタッフの人に言われたんです。じゃあ1本入れておいてくださいと伝えて、その次に来たらなぜか2本あったんですよ。
──スタッフの管理ミスだったと。
みうら:じゃあ今日はたくさん飲まなきゃと思って。もしかしたら義村さんが新たに入れてくれた優しさなのかもしれない。
──それもいい人の発想でクレームじゃないですよ(笑)。なちさんはどうですか。
なち:強いて言えば、楽屋を広くしてほしいです。
有明:あと、楽屋のトイレに石鹸がほしい。私、石鹸がないとダメな人なので。ライブ前も絶対トイレに入るし、ああ、石鹸がない! と思いながらいつもライブしてます(笑)。
──確かに、SHELTERの楽屋は女性にとっていろいろと行き届いていないですよね。
るみなす:出番の直前の控え室みたいな楽屋だし、ゆっくりはできませんよね。
なち:対バンが多くてソールドしてると居場所もないしね。
るみなす:外を徘徊するしかないからね。
有明:そういうのも好きなんだけどね、結局。disりつつも好き(笑)。
──ライブはやりやすいですか。
有明:やりやすいですよ。ただこないだアコースティック・ワンマンをやったときに計6人ステージにのったんですけど、さすがに座りで6人は狭く感じましたね(笑)。だけど通常のバンドでやるぶんにはちょうどいい。
──今回の“Homecoming Tour”のように、SHELTERでの交流がきっかけで企画が生まれたりすることはこれまでもありましたか。
有明:けっこうありますね。打ち上げで飲んでるときに義村さんから「この日、空いてる?」と聞かれてライブが決まることは多いので。LINEで連絡を取り合って決めるより、SHELTERのパブタイムでライブのスケジュールが決まるのは多いですね。でもそのほうが相手の顔が見えてどういうテンションなのかわかって安心するし、やりやすいんです。
ごうけ:私たちもSHELTERで飲んでるときに「この時期にやりたいんですけど空いてますか?」と訊いてることが多いですね。