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INTERVIEW

トップインタビューASPARAGUS - 祝・結成20周年!『良いライブして、良い曲作って、良い音源出したい』ずっと変わらないそれだけのこと

祝・結成20周年!『良いライブして、良い曲作って、良い音源出したい』ずっと変わらないそれだけのこと

2022.11.11

大事なのは互いを尊重し合うこと

──いつも皆さんを見てると仲良しだなぁ〜って思うんですが、20年間続けてこれた秘訣などはありますか?

一瀬:多分みんな人として個々にバンドじゃないにしろ、誰かと行動する上で、ちゃんと何が大事かっていうのをわかってるんだろうね。最初に作ったバンドじゃないから。やっぱりわがままにしたいときもいっぱいあるし、そこでただの自分のわがままを言ってるとメンバー仲悪くなっちゃったりとか、すれ違いになっちゃうから。そこのラインをみんなわかってるんだと思うよね。しかももともと、付き合いやすい人間が集まったのかもしれないし。でも超仲良いかって言われると、ライブやリハ以外で飲みに行ったりはしないし(笑)。大人として個々に大事に思ってるところとか。ここまでだなとか。尊重し合ってる気がするね。

渡邊:けっこう、一瀬さん礼儀作法にうるさいんで(笑)。

一同:(爆笑)

渡邊:僕はしっかり育てられたところありますよ(笑)。

一瀬:そんなことない! 私のほうが育てられましたよ。人として何が大切かを! 横浜人でめちゃくちゃな育ちだったんで(笑)。

渡邊:歳を重ねてるってのもあるんじゃない? 僕たちバツイチみたいなもんだから(笑)。

一瀬:本当そう! バツイチのバンドみたいな! 逆に言うと誰とバンドやったら楽しくやれるのかも声かける前からわかってたみたいな。俺と忍がなぜナオウを入れようとしたのかって、多分ずっと一緒に居れるし、車の長い移動も、一緒に飯食ったりとか音楽的なこと以外でも、バンドとして考えると、ナオウがベストって言わずもがなで、それはもともとナオウを知ってたからだし。ベース上手いけどあいつはない! って奴も当然いるし。俺と忍がナオウを選んだセンスだよね。センスいいな〜、俺たちって(笑)。

渡邊:バンドなんて人間じゃん? 永く付き合えるかどうか。家族かどうかわかんないけど、家族以上に居ることもあるかもしれないしさ。ツアーなんかに行っちゃうと。やっぱり技術とかの前に人柄とか合うか合わないとかって超大事だよね。

一瀬:技術ももちろん大事なんだけど、技術はみんなで高め合えるけど人間性ってなかなかみんなで高め合えないから。

渡邊:バンドのいいところってお互いでフォローできるっていうか。誰か一人秀でてもしょうがないしさ。バンドって混ざってなんぼみたいな。みんなを混ぜてどうなるかみたいな。だから20年も続くし、これからも続くんだろうなって。だから正直、甘えてるかもしれない。というか俺はめっちゃ甘えてるし、みんな気持ちとかテンションとか、揺れ動く感じもみんなお互いバイオリズムとか整えてるから。

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原:人が集まって何かやるってそういうことだよね。ある意味言い方変えると、甘え合うっていうところはあると思うし。それぞれの得意分野はあって、それを適材適所やるわけで。一つのことを何人かの人が集まってやるのはそういう相性とかは絶対あるから。そういう意味では俺ら3人はうまくいってる部分が多いんだと思いますね。

渡邊:持ち場が別れてるからね。ざっくりと言うとみんなそれぞれアスパラでの持ち場があって、俺とかだと曲とか書いたりするんだけど、それ以外は逆に何もしないから。一瀬とかはお財布、お金関係とか(笑)。

一瀬:具体的にやることが全然違うからね。

渡邊:ナオウは車とラーメン屋選びとか、サインを色紙にするときの下地作りとか。

一瀬:総じて書記はナオウに頼んでるね。セットリストとか。ゴルバチョフみたいな。書記長的な(笑)。

渡邊:俺って結局、甘えちゃってるんだよね。たとえば僕らのレーベル(3P3B)の社長の曽根さんも良くも悪くも優しいからさ。本当は計画的にあれやって、これやって、って言うんだけど。多分俺がイケないんだよね。誰も言ってこないんだよ。忍はやらねーだろ、ってなっちゃってるみたいで(笑)。

原:でもそこまで俺たちも重要視してないんだよ。

渡邊:まぁ難しいんだけどさ。追い込まれたほうが本当はいいのかな? とも思うし。今までもそうだよね。いつもそうだけど。今回だけじゃなくて。アルバムのリリースもそうだけど。けっこう遅いし。本当にいっつも悔しい思いをしてるから…悔しいよ。もっとうまくいきたい。調子良く、ツンツンと…知ってんだよ。本当は知ってるの…本当はうまくやるやり方を知ってるの。でもダメなんだよ。こうなっちゃう…な?(笑)

一瀬:うまく立ち回ろうと思えばできるよってことだよね(笑)。

渡邊:いや、でもできないんだけどね。難しいよ(笑)。

一瀬:酸いも甘いも見てきてるから。計画通りになんかやろうと思ったらできないけど。気持ちと内容とね。考えると。そこにポッといけないんだよね。いいと思うけどね。そういうところがアスパラらしくて。

渡邊:でもね。今20周年じゃん? 20周年、そのうちなんかあるかもしれないし。ないかもしれないし。

一瀬:ないと思うよ。多分(笑)。

渡邊:でもね。続けるのってやっぱいいと思う。この20年は活動が濃いバンドの5年にも満たないかもしれない。長くやればいいってもんじゃなくて。これ難しいんだよね。

一瀬:それを悪いって思ってるわけでもなくて。

渡邊:20年やってて凄いね! っていうんじゃないんだよね。ただ経っちゃった。

一瀬:そう。1本のカルピスを3日で飲む人と、俺たちみたいに1カ月間、薄〜いカルピスにして。それでも楽しめるみたいな。でも別にいい意味でもないし悪い意味でもないのよ(笑)。

渡邊:いろんな生き方ってあるから。短いものがいいとも思わないし、長いのがいいとも思わないんだけど。それがアスパラガスのスタイルだし。むしろこれから最後の下に沈殿しているカルピスの原液がどぅるるるって入ってくるような感じでやって死ぬのが俺の夢なんだよね(笑)。

一瀬:もしかしたらぶどうカルピスかもしれないし(笑)。

渡邊:でもそんぐらいの気持ちでは今いるかなって。

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LIVE INFOライブ情報

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Green or White -ASPARAGUS 20th Anniv. ONEMAN SHOW-
2022年11月11日(金)下北沢SHELTER
OPEN 19:00 / START 19:30(21:00終演予定)
前売¥4,000(別途ドリンク代)/ 当日¥4,500(別途ドリンク代)
問い合わせ:SHELTER 03-3466-7430
 
2022年12月3日(土)心斎橋Live House Pangea
OPEN 17:30 / START 18:00(19:30終演予定)
前売¥4,000(別途ドリンク代)/ 当日¥4,500(別途ドリンク代)
問い合わせ:Pangea 06-4708-0061
 
2022年12月4日(日)新栄シャングリラ
OPEN 17:30 / START 18:00(19:30終演予定)
前売¥4,000(別途ドリンク代)/ 当日¥4,500(別途ドリンク代)
問い合わせ:JAIL HOUSE 052-936-6041
 
2022年12月17日(土)新代田FEVER
OPEN 17:30 / START 18:00(19:30終演予定)
前売¥4,000(別途ドリンク代)/ 当日¥4,500(別途ドリンク代)
問い合わせ:FEVER 03-6304-7899
 
2022年12月18日(日)新代田FEVER
OPEN 17:30 / START 18:00(19:30終演予定)
前売¥4,000(別途ドリンク代)/ 当日¥4,500(別途ドリンク代)
問い合わせ:FEVER 03-6304-7899
 
2022年12月30日(金)横浜F.A.D
OPEN 17:30 / START 18:00(19:30終演予定)
前売¥4,000(別途ドリンク代)/ 当日¥4,500(別途ドリンク代)
問い合わせ:F.A.D YOKOHAMA 045-663-3842(14:00~23:00)
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