自分が演じるキャラクターを誰よりも好きになって今をめいっぱい楽しんで欲しい
――おにっ子たち可愛かったですが、演技を聞かれていかがでしたか。
前田:ただただ、可愛いです。3人とも声優に初挑戦なんですよね。私たちが子供役を演じるときは子供の時はどういう感じたったかなと手探りしてしまいますが、3人ともキャラクターと同世代ということで等身大の年齢感がナチュラルに出ているので聞いていて癒されます。
富田:いい意味でまっさらな癖のない生っぽい素敵なお芝居をされるな、という印象です。これからどんな芝居にも染まっていけるところが作中のフレッシュなおにっ子たちにぴったりです。ある程度経験を積むとナチュラルさやフレッシュさを技術で出すことも可能だと思いますが、本当の意味でのまっさらなナチュラルとフレッシュはなくなってしまうものです。彼女たちの演技は10代という年齢かつ声優経験がないからこそ出せるものだと思うので今はそれを武器にお芝居を楽しんでほしいなと思います。
――3人のナチュラルな感じは作品に新しい風を吹かせていますね。見学に来た時に挨拶されたそうですが、その時のお話を伺えますか。
前田:改めて3人とも学生なのかという衝撃がありましたし、若いのにしっかりされていることにもビックリしました。その時は見学だけだったのですがとても緊張していることが私たちにも伝わってきて、喜久子さんや美憂ちゃんとなんとか緊張をほぐせないかなといろいろとお話をさせてもらいました。もっと、仲良くなりたいです。
富田:本当に率直に「若い!」とビックリしましたね。この若さでマイク前で堂々としているのは本当に凄いと感じました。私も業界に入ったのが14歳だったので、今まで先輩方にしていただいたことやタメになったことを彼女たちにしてあげたい、支えてあげたいなと心から思います。私なんかじゃ頼りないかもしれませんが(笑)。
――そんなことないです。そういう思いを持って接してあげることが3人の力になります。先輩として彼女たちにアドバイスをするなら、どういったことを伝えたいですか。
前田:緊張しているとそれがどうしても芝居に乗ってしまうので、思いっきり楽しんでやるのが一番ですね!世間話とかも好きなので何かあれば気軽に話しかけてください!
富田:声優は特殊な仕事なので本当に大変で不安もたくさんあると思いますが、自分が演じるキャラクターを誰よりも好きになって今をめいっぱい楽しんで欲しいです。これから先大変なことやお芝居で迷ったときにきっとキャラクター達が助けてくれると思います。全話数の収録が終わった時の達成感はキャラクターを愛した分だけ大きいです。私も3人に刺激をたくさん貰っているので、引き続き一緒に頑張りましょう。というか、3人がすごくしっかりしていて頼もしいので私も頑張ります(笑)。
――それにしてもキャラクターが濃い作品ですよね。井上喜久子さんが演じられているクマなんかも不思議なキャラですし。
前田:そうですね(笑)。
――ゲストのみなさんも濃いキャラクターばかりですが、クマ役の井上喜久子さんやゲストみなさんとの共演された現場でのお話を伺えますか。
富田:喜久子さんはいつも現場の雰囲気を温かくしてくださいます。喜久子さんとは他の現場でちょこちょこお会いする機会はありましたが、レギュラーでがっつりご一緒させていただくのは初めなので本当に嬉しいです。知れば知るほど「なんて素敵な方なんだ、、、!」と日々大好きな気持ちが加速しています。
前田:私も喜久子さんは本当に素敵な方で、いつも癒されて助けていただいています。ほかのゲストキャラもすごく濃くて、お芝居もコッテリと個性豊かです。ここで名前を出せないのは心苦しいのですが、みなさん想像を超えた演技が本当に面白いので、みなさんとの掛け合いも楽しんでください。これは大変だぞって、逆に巻き込まれてワチャワチャしているおにっ子たちをみて安心するくらいです(笑)。考えるな感じろという意味でも楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
この世界の暖かさを感じました
――『おにぱん!』のテーマの1つとして異種族間交流があるなとも感じています。人間と鬼という近いけど少し違う人たちが交流していくという物語のテーマについてはいかがですか。
富田:私自身もすごくクールに見られてしまったりちょっと怖がられたりすることが多々あるので鬼たちが誤解されてしまうという部分には共感できます。どうやったらイメージアップできますかね(笑)。
――そんなことないですよ(笑)。もしかしたら今作の中にそのヒントが隠されているかもしれないですね。
富田:そうですね。おにっ子たちの頑張りをみて勉強します。
前田:(笑)。私は3人が学校に転校してくる描写で「鬼の子たちなんだ」とナチュラルに受け入れて、よそよそしい感じではないところにこの世界の暖かさを感じています。異種族交流というテーマもふんわりと自然に入っているのが見ていて癒されるなと思いました。
――家族で見れる暖かさをもった世界で癒されながら大事なことを教えてくれますよね。お二人のお話を伺って、改めて『おにぱん!』を見返したくなりました。TVでの放送が楽しみです。
前田:ありがとうございます。『おにぱん!』は出てくるキャラクターがめちゃめちゃ個性豊かで観ていて元気が出てくる作品です。ワンシーン・ワンシーンの展開に色々な要素が盛り込まれていて目が離せないスピード感で回っていくので、そういうところも楽しみにしていただければと思います。個人的には桃ちゃんとおにっ子たちの距離感が段々といい感じに近くなっていくところが、毎話楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。ぜひ放送を楽しんでください。
富田:放送が朝ということで、皆さんの毎朝の癒しになってくれるような作品だと思います。私も法子ちゃんと一緒に色々な物を見て、時におにっ子たちを微力ながら支えさせていただき、「おにぱん!」をめいっぱい楽しんでいきたいと思っています。観るとほっこりして、元気を貰える魅力的なキャラクター達ばかりなので、是非応援していただけたらと思います!
©2022 おにぱん!製作委員会