昨年12月にリリースした『冬のはじめ』が各種サブスク等でも人気を博し、シンガー・ソングライターとして頭角を表し始めた米澤森人。その楽曲のリリースパーティがいよいよ2月18日に彼のホームとも言える新宿ロフトで開催される。これまで彼が生み出してきた楽曲を余すことなくバンドセットで聴くことができるチャンスでもあるのだが、そんなこの日は彼の盟友・ぜったくんもゲストとしてステージに登場することが発表された。そもそもこの2人の接点や関係とは? そしてこの日は一体どうなる? 楽しみが増してくる2人のトークを再現しよう。(interview:高橋ちえ)
今やメチャクチャ会っている仲で、一緒に楽曲も作ってる
──早速ですが、お2人が出会ったのは?
米澤:4年ぐらい前のオーディション?
ぜったくん:別会場だったんですけど、決勝に残った人の音源がネット上に公開されていて。それを聴いてて、米澤森人カッケー! ってなって。
米澤:僕も、ぜったくんカッコいい! って。渋谷でのライブを見に行って。
ぜったくん:「米澤森人です」って挨拶してくれて(笑)。
米澤:さすがに、いきなりではなくて(笑)。事前にDMは送ったんですけど、それでその場で喋って。
ぜったくん:その後は特に何もなく、ちょいちょい僕のライブには来てくれてて。
米澤:そこから1回、下北沢ラグーナでの僕のライブを見に来てくださったんですよね。そのときに、「機会があったらピアノとかお願いします」って言われて。
ぜったくん:鍵盤を弾いてもらえたら嬉しいなと思ってお誘いして。それからバンドセットのときはピアノをやってもらうっていうのが、2年ぐらいありました。その間にビーサン(=ビーチサンダル)の件があってね(笑)、僕がBS番組のライブ企画で「Catch me Flag!!?」(2020)を歌わせてもらうことがあって。初めてのテレビ収録で緊張するな〜と思ってたら、(米澤が)ビーサンで来て。気が抜けて、良かった〜ってリラックスしてやらせてもらいました(笑)。
──そうなんですね! ぜったくんが米澤くんの鍵盤をフィーチャーしたのは、楽曲に鍵盤を入れたいと思ったから声をかけたのでしょうか?
ぜったくん:いや、米澤氏を見て思いましたね。もともとバンドをやっていたのもあって僕の曲がギター中心だった時代があるんですけど、だんだん打ち込みに移行していく中で僕は鍵盤が弾けなかったので、生の鍵盤があったら映えそうだな、ってライブを見て思って。米澤氏も「ぜひ、やらせてください!」って言ってくれたから、これはありがたいと思って。
米澤:オーディションのときの音源を聴いて僕は一方的にファンになっていたので、お願いしますなんて言われたら、やるしかないっしょ! っていう感じで。
──米澤くんの表情からそのお誘いは本当に嬉しかったのが分かります。振り返って、最初に会ったときの印象っていうのは?
ぜったくん:ネクラだな〜と(一同笑)。それは、似たものを感じるなぁという意味で、同じような人が来た、ってシンパシーがありました。
米澤:ラップのスタイルなので、ラッパー感があってもうちょっとチャラい感じなのかなと思ったんですけど(一同笑)、それこそ同じ、似たような感じを受けたりして。大丈夫だ、と思って。
──ここ最近はお2人で会ったりはしていますか?
米澤&ぜったくん:メチャクチャ会ってる(笑)。
ぜったくん:米澤宅が音楽的な意味で環境が整っていて好きな部屋で。同じようにシンガー・ソングライターでトラックメイカーのmashoe'(マシュー)っていうヤツがいるんですけど、僕とmashoe'でよく米澤宅に行って、「あのプラグインが良かった」とかいろいろ話す会をやらせてもらってて。
米澤:ピザ食べながらね。
ぜったくん:そう、もともとはピザを食べようって集まった会がだんだん、“曲を作ろう”っていう感じになって、最近はパソコンの良いソフトを教えてもらったり曲のヒントを教えてもらう会になってます。
米澤:最近も、先月には集まってますね(笑)。次回開催の予定も立てていて。
ぜったくん:だから今、ちょっと不思議な感じではあるんですよ、普段話してるから。
──音楽以外だと、普段はどんなお話をしているんでしょう?
ぜったくん:ここでは言えないようなことばっかりです(笑)。
米澤:そうですね(笑)。
ぜったくん:まぁ、ヴァイブスが合うということですね。
──米澤くんの家で楽曲が生まれてくることもあったりとか?
米澤:はい、生まれちゃってますね!
ぜったくん:すでに2曲ぐらいありまして、まずこの2人でやった「Jealousy Rail」っていう曲は今も(ぜったくんの)サウンドクラウドに上がってるんですけど、何で“Rail”=“線路”にしたかって言うと、僕たちが同じ路線に住んでて同じ列車に乗っているからっていう(笑)。
米澤:遭遇したことも多々ありますもんね。
ぜったくん:あとは「34days」っていう、mashoe'も入って3人で作った曲で(mashoe'のサウンドクラウドで試聴可能)。これはmashoe'が企画してたライブに僕も出ることになって、鍵盤で米澤氏も出るというときがあって。
米澤:この3人で集まってたときにふざけて適当英語で曲を作ることがあって、サビを“34 days〜”みたいな感じで適当に歌ってて、そうだ、ってライブの日程を調べたら「あれ? 34日後だ?」って(笑)。
──嘘でしょ?!(一同笑)
ぜったくん:アホみたいに大盛り上がりでしたね、そういえば。