音楽関係者界隈をはじめ、じわじわと各所がざわつき始めている2組の異色コラボレーションが実現した。「プーパッポンカリー」「ピアノダンパー激似しめ鯖」などGQOMのサウンドを取り入れた激アツなタイトル曲をリリースし、年に一度開催している自身のイベント「香魚荘」の企画者でもあり、餃子をこよなく愛し、炊き出しを手伝いに行くなどあらゆる方面で活躍し中毒者を増やし続けている「謎」の新人アーティストxiangyu(シャンユー)。そして、女性ドラマーの草分けと言っても過言ではない山口美代子率いる「嵐を呼ぶ5人娘」として2016年にアルバム「Tigar Roll」をリリースしてから同年FUJI ROCK FESTIVALなど数々のフェスで旋風を巻き起こし、現在までに3枚のアルバムをリリース。昨年には2度の中国ツアー、渋谷WWWでのワンマンライブを成功させるなど注目度が高まっているオルタナティブファンクインストゥルメンタルバンドのBimBamBoom(ビンバンブーン)。
この2組が9/24(木)@下北沢SHELTERにて「BimBamBoom×SHELTER presents Tokyo Special Sauce vol.18」と題してスペシャルな「初!」コラボLIVEイベントを開催する。今回はこの2組のリハーサルの合間にお邪魔して話を聞いてみた。[photo&interview:豆口ポール]
xiangyuのいいところと、BimBamBoomのいいところをぎゅっと詰め込んだ曲
──知り合ったきっかけは?
山口美代子[Dr](以下:山口):知り合ったのは去年11月にやったs-ken(エスケン)※さんといとうせいこうさんのイベント「TOKYO NEW SAURCE」だよね。出番がxiangyuちゃん1番で、私たちが後から出るから、客席でみんなでライブを見てたの。着席のイベントだったから雰囲気がどうなるのか? ってわからなかったんだけど、そしたらいきなりxiangyuちゃん客席練り歩いたりして雰囲気作ってくれたから、おー! やるな〜とも思ったし、助かった(笑)。
Maryne[B]:そうそう、映像もあって「なんだこりゃ」って新しさも感じて。すごい引き込まれて、で、そのあと楽屋で会ったらすごいキュートな方で。
xiangyu:あ、ありがとうございます!(笑)
※「s-ken」―BimBamBoomのプロデューサー。70年代ニューヨークのパンクシーンを日本に持ち込んだ第一人者。
──そもそも、xiangyuさんはどうしてこのイベントに出ることになったんですか?
xiangyu:去年の夏頃、テニスコート主催のユーロスペースでやってたイベントでいとうせいこうさんとコントに出まして(笑)。
一同:えーーー?(笑)
xiangyu:なので、最初、せいこうさんに芸人だと思われてて…。それからのお付き合いで「TOKYO NEW SAURCE」にもお声がけいただいて…。BimBamBoomの印象はすごい超エネルギッシュなパフォーマンスだなって思って。一気に大好きになって。そのあと、s-kenさんの生誕祭イベントの時もライブを見にお邪魔して。
山口:そうそう、差し入れまで頂いて、ありがとね〜! で、それで私たちのイベントにもお誘いして、どうせならスペシャルなことしたいねってなって。
──こんど9/24(木)に下北沢SHELTERで一緒にやるイベントはxiangyuさんの曲をBimBamBoomの生演奏でやる場面もあるとか?
xiangyu:そうなんです、そうそう、自分の曲で生演奏でやるのって初めてかも!
山口:お! やった〜初もらい!(笑) ね、このあとのリハーサルで合わせるから頑張りますよ! 音源聞かせてもらってて、打ち込みトラックに入っている音をどう生バンドでやるか? を考えるのがすごい楽しくて。プラスBimBamBoomのアドリブを融合していこうと思ってます!
──で、さらに、なんと1曲、新曲を作ったとか…。
MisakingArrow[T.sax]:そうなんです! xiangyuさんのいいところと、BimBamBoomのいいところをぎゅっと詰め込んだ曲なんです(笑)。
岡愛子[G]:こんな気持ち初めてです!(笑)
一同:また「初!!」(笑)
山口:そうそう、さっきxiangyuちゃんと実際に演奏してみて、やっと見えた! っていうか、それまで楽器だけで練習してたから、合わせてみてわかったことがたくさんあって。
xiangyu:私も同じです! 歌詞を練っているときや、デモを作ってる時は、どんな歌い方すればいいのかな?って探っていたんだけど、今日みなさんと合わせていて、テンションとか、歌い方とか見えてきたのですごいよかったです! たぶん普段の私の曲は日本語じゃないように聞こえさせて歌ってたから、今回は歌詞をなるべく聞かせてみるってトライがあって、新しい発見がありました。