昨年4月に当店・阿佐ヶ谷ロフトAにて、ひとりのお笑い芸人が自身初の生誕祭「アントワネット王子の生誕祭20歳と120カ月」を開催。2017年にRooftopWEBに掲載をしたアントワネットインタビュー取材から丸3年が経過。お笑い芸人では異例とも言えるセルフプロデュースでの生誕祭を開催する"アントワネットの王子"こと"山口いく"が今月4月25日(土)に味しめスペシャルとして、懲りずに生誕祭を行う!王子にとって"生誕祭"とは!?[interview:おくはらしおり(阿佐ヶ谷ロフトA店長)]
2017年と2020年
——お久しぶりの取材ですね。2017年のインタビュー、アントワネット初単独ライブ「アントワネットのM-1片想い」以来!
アントワネット・山口いく(以下、山口):懐かしいですね…。もう、3年も前か。
——そうですね。久しぶりに当時のインタビュー取材や写真を眺めていたんですが、見た目的な部分での変化が王子は本当にないですよね(笑)。
山口:もう、それだけは!(笑)若作りだけは命かけてやってるんでね!相方(アントワネット・小澤)は1年で4歳くらい歳とるようになっちゃったんで、僕よりも歳をとっているくらい老けてきちゃったんですけどね。もう、ぶくぶくに太っちゃって…可哀想ですよ。
——(笑)最近、小澤さんにお会いする機会がなかったんですが、そんなにふくよかになったんですね!
山口:うん。見てらんない!
一同:(笑)
——当時のインタビュー取材だと、とにかく“M-1”に対する思い、かける熱をお二人からかなり感じていたのですが、3年が経ち、今はどうですか?
山口:あの頃はやっぱり、賞レースで少し勝てている時期もあって気持ちはすごく強かったですね。今は、その頃の気持ちがなくなっちゃったわけではないんですけど、芸歴を重ねるにつれてそのチャンスがどんどん少なくなってきてるな、っていうのはすごく実感をしていて、だから今こそ頑張らないとな、と思っているんですけど、単独ライブを重ねて気付いたこともあって…気張っていいことはないな、って!
一同:(笑)
山口:単独ライブは2年計画でM-1に向けて調整をしていたんですけど、2年目の勝負の年に3回戦で大噛みをするっていうやっちゃいけないこともしちゃってて…。
——なるほど。
山口:2016年2017年が準々決勝までいってたんですけど、なんだかピリピリしちゃってて、ずっと「M-1で勝つ!M-1で勝つ!」ってかなり気張ってたんで、その分、上手くいかなかったときにすごく落ち込んじゃって…。僕自身、お笑いを楽しめてなかったんですよね。
原点回帰“お笑いを楽しもう!”
——純粋に自分自身が楽しめないって結構苦痛ですよね。
山口:そう。だから、1回原点に帰ろう!お笑いを楽しもう!っていうのもあって、去年開催をした“生誕祭”というカタチに至りましたね。
——王子から、「生誕祭をしたいです!」とご連絡を頂くとは思っていなかったので、とても嬉しい…よりも驚きのほうが強かったですね!
一同:(笑)
山口:そうですよね!(笑)単独ライブのアフタートークを阿佐ヶ谷ロフトAさんで開催させて頂いたときもやっぱり、集客的な意味で本当にご迷惑をお掛けしていたので…。
——いやいやいや!(笑)楽しければいいんですよ、お客さんと出演者の皆さんが。
山口:(笑)僕の中では、どんなお返事が返ってくるのかかなりドキドキしてましたよ?アントワネットではなく僕ひとりだけだし、お誕生日会をしたいっていう内容なので…怒られるんじゃないか!? って!
一同:(爆笑)
山口:ちょうど去年が僕の中で節目の20歳と120カ月という歳だったので、その節目で開催したら世の中もお笑い好きな人たちも怒らないんじゃないか?って思って。思ったより…面白かったですよね?
——(笑)面白かったですよ!
山口:ねっ♪ 面白かったですよね〜!!! だから、今回は…“味しめスペシャル”って感じですね!
一同:(爆笑)
——前回は“節目”っていうことで王子からご連絡を頂いて、ロフトでは見られないほどかなり凝った企画が目白押しで…。
山口:そうなんですよ。丁度、今日もカメラマンとして撮影をしてくれている水倉が映像とかもしっかりこだわって作ってくれてるんで、ね?
水倉:(頷き)