共に関西での活動当初より上京の際のライブでは、この新宿ロフトのステージを数多く踏んできた大阪のBrian the Sunと滋賀のWONCADOLE。それぞれ自主企画もこの新宿ロフトで経験を持つロックバンドたちだ。そんな2バンドによる対バンライブが決定した。6月6日に行われるSHINJUKU LOFT KABUKI-CHO 20TH ANNIVERSARY「DREAMMATCH 2019〜VSSERIES〜」がこれだ。共に関西、共に4人組のロックバンドながら音楽性も異なるこの2バンドの共演。だからこそのワンナイトマジックにも期待が高まる。そんなBrian the Sunからボーカル&ギターの森良太、WOMCADOREからボーカル&ギター樋口侑希、そして今回ブッキングを担当した新宿ロフト樋口寛子の3者に、同イベントに向けて鼎談方式で語ってもらった。[interview池田スカオ和宏]
10年代から20年代に向けて繋げていきたい新宿ロフトに所縁のある2組のロックバンドに出演してもらいたかった
──まずは今回の「DREAM MATCH2019〜VS SERIES〜」の第二弾としてこの2バンドをチョイスした理由から教えて下さい。
樋口:今回は新宿ロフト歌舞伎町移転20周年という事もあり、10年代から20年代に向けて繋げていきたい新宿ロフトに所縁のある2組のロックバンドに出演してもらいたかったんです。合わせて私の企画している「DREAM MATCH」も、過去、現在、未来を繋げるような2マンにこだわってブッキングしてきた自負もあったし。その中からお声かけさせていただきました。
──第一弾もマカロニえんぴつとおいしくるメロンパンでしたもんね。
樋口:そうなんです。今回も対バンを告知した時に多くの方に「まさに!!」と感じてもらえるブッキングにしたくて。だったらやはり今回はこの2バンドだろうと。
──過去、樋口さんブッキングの中で、この2バンドでの同じステージでの共演は?
樋口:共演は無かったですね。だからこそ、私も観たかった(笑)。
──実際に2組は、このイベントに声を掛けられていかがでした?
樋口侑希:個人的には以前から共演してみたかったバンドでもあったので、ようやく2マンが実現するか!って嬉しかったですね。
森:僕も嬉しかったですね。2マンをするということは、この2バンドによるなんらかの化学反応を期待してのことでのお声かけだと思うので。樋口さんもお客さんも、「今のタイミングのWONCADOLEとBrian the Sunの2マンを見てみたい!!」と思ってもらえたからだと思うんで、その期待にはちゃんと応えたいし、応えられる自信があるんで今回お受けしました。
━同じ4ピースロックバンドながらもタイプもそれぞれ違う2バンドですが、何か樋口さんの中で共通項や共通点を感じたりは?
樋口:お互い関西から駆け出しの頃から新宿ロフトに出演してもらっていたんです。後にそれぞれのバンドが各々、新宿ロフトで自分たちの主催公演を開催するまでに成長した所に個人的な共通点を感じていました。バンドのタイプは違えど、音楽に対しての情熱は両者共に純粋且つ熱いものも持っていると思います。
━2組は、今回の対バン相手が決まった際、お互いに対してどのような第一印象がありましたか?
森:こりゃ、オルタナティブなバンドと演るなぁ…って。
樋口侑希:この男4人組同志の激突か…これはいずれ凄いことになるって、バチバチに思ってました。WONCADOLEといったら自分の中ではオルタナティブでしょう。
━ちなみに、同じ関西出身、閃光ライオット等の出演等、音楽性や年齢は違えど、共通項が幾つかある、この2バンドですが、それぞれお互いのバンドの存在や音楽性をどう見ていますか?
森:もう、WONCADOLEといったら自分の中ではオルタナティブですね。
樋口侑希:森さんからはUKロックが好きそうな感じが凄くしますよね。バンドの音楽性からもその辺り感じるものもあるし。実際、関わらせてもらって「優しい兄貴」って印象を受けましたね
──自分たちと比較して何かないものや叶わないもの。秀でているなと感じられるものがあったりは?
樋口侑希:うーん、特にはないかな…
森:やっぱり彼らならではの爆発力。あれは凄い。
──実際、お互いのバンドのライブでどのような印象を持たれてますか?
森:WOMCADOLEの場合は、あのなりふり構わぬステージングでしょう。
樋口侑希:なんか表情で演奏していた印象があるんです。
──ステージ以外でお互い何か印象深いエピソードなどがあったりは?
樋口侑希:森さんと打ち上げで一緒に飲んだ事がありますよね?その時に、「この人は自分と同じタイプのはちゃめちゃ系だな」って(笑)。
森:そういうWOMCADOLEも、お酒が好きで。酔うと可愛いヤツらです。
──お互いのお客さんについては、どのような印象がありますか?
森:悪りぃ。俺、バンドは観てたけど、お客さんのことまではしっかり観たことなかったわ(笑)。
樋口侑希:Brian the Sunのお客さんは、めっちゃしっかり対バン先のライブも観てくれたり、楽曲を聴いてくれているイメージがあります。