すごい歴史と命を感じるんです
──今作は浅草が舞台なのは意味があったりするのですか。
幾原:浅草の風景は古い町並みが残っていて、住んでいる人には失礼になってしまうかもしれないですけど妖怪がいそうじゃないですか。
──出てきても不思議ではないですね。
幾原:古い街並みに中にスカイツリーなど新しいものもあって。
帝子:そうですね。新しいものと古いものが同居してますよね。
幾原:隅田川という大きな川があるじゃないですか。江戸時代のころ品川と下町を繋ぐ大動脈で江戸文化の中心にもなるので、すごい歴史と命を感じるんです。
──確かに舞台としても面白いですよね。川があるから河童をキャラクターとして出されているんですか。
幾原:実は河童を出そうというのが先だったんです。
──そうなんですね。
幾原:東京も調べてみたところ、浅草に行き着きました。浅草の河童伝説です。隅田川の河童が人々の生活を助けてくれた、という話。街の歴史と河童がつながっていることが面白いと思ったんです。 いや、河童は今でもこの街で生きているんですよ!
帝子:すごい河童愛が伝わってきますね(笑)。目がキラキラしてる。私もなんとなくは聞いていたんですけど、ここまで熱があるとは思いませんでした。
──監督の河童愛も楽しみですね。『さらざんまい』いよいよ放送されますが、これからみられるファンの方にメッセージをお願いします。
幾原: “少女式ヱリス”という面白いバンドをフューチャーしたところと、浅草のモダンだけど懐かしところに河童がでるミスマッチ感を楽しんでいただければと思います。
帝子:まずキャストとしては、すごく魅力にあふれていて、衝撃もあるし、斬新な演出でヒューマンドラマがある作品で、魅力的なキャラクターがたくさん出ているので、お気に入りのキャラクターを見つけていただければと思います。それがサラちゃんだと嬉しいです。楽曲提供の立場としては、作品やみなさんに少しでも寄り添えたら嬉しいなと思います。
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