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INTERVIEW

トップインタビューReguRegu「シネマート新宿にてショートフィルム上映会『ReguReguのパペトピア劇場』を開催! 毛皮と骨でつくられたパペットたちが織りなす不思議な7つの短編とアルフォンヌのショータイムへようこそ──」

シネマート新宿にてショートフィルム上映会『ReguReguのパペトピア劇場』を開催!
毛皮と骨でつくられたパペットたちが織りなす不思議な7つの短編とアルフォンヌのショータイムへようこそ──

2019.02.08

映画やアートや音楽の世界をコウモリのように飛び回る

──アルフォンヌは7月4日(木)にベッシーホールで開催される怒髪天の結成35周年企画『極楽元年(予想)四都巡啓〜青春データ補完計画札幌編〜』でSLANGやシェッタガーリアと共演しますが、こうしたイベントに出演することに対して、またかつての盟友たちに対してどんな思いを抱いていますか。

小磯:このイベントに誘われた時は、再結成も無事終えて、アルフォンヌを元のように封印していた時期だったので、辞退する選択しか考えることができませんでした。しかし数日考える時間をもらい、悩み抜いて決めたことが、どうせ自分には時間がそんなに残っていないのだから、こうなったらシャドーと最後までアルフォンヌをやっていこう、でした。この歳まで生きていくと、いちばん面白いのは〈腐れ縁〉のような気がします。まさかこの4バンドが今頃集結するなんて「お天道様でもわかるめぇ!」ですよね。こんな突拍子もないワクワクする事件を巻き起こすなんて、さすが怒髪天。やっぱり盟友は仲間というより、ライバルみたいなものだから、音楽はもちろん、それぞれの生き様に興味があります。

──ちょっと話が逸れますが、かつて1990年から1991年にかけて怒髪天やイースタンユース、ブラッドサースティ・ブッチャーズなど札幌のパンク・バンドが大挙上京しました。その先陣を切ったのも小磯さんで、一足先に札幌へ帰ったのもまた小磯さんでした。そうした機を見るに敏と言うべき習性は小磯さんの直感に負う部分が大きいのでしょうか。また、数年間の東京生活で得たのはどんなことですか。

小磯:東京での生活は、己の弱さをよくわからせてくれました。振り返ってみれば、ただ風に流されているだけのような気がします。カヨさんを始めたくさんの素敵な方たちが、頼りない自分に構ってくれて感謝ばかりです。

パペトピアの歌.jpeg──今後、『ReguReguのパペトピア劇場』のような上映会を各地で開催していく構想はありますか。

小磯:奇特な方に声をかけていただけたらやってみたいのですが、カヨさんは絶対一緒に来てくれないし、不安ばかりになりそう…。でも去年、京都のギャラリーのグリーン&ガーデンでのグループ展に参加したら、オーナーが全力オナニーズやドリルマンのメンバーだった魅力的な方で、バンドつながりでも仲良しになったので、これから京都は特別な所になりそうだし、実際、10月に何かやりに行きます。あと、札幌の美術家たちと7年前からやっているショートムービーの企画は、傑作がたくさん生まれているので、そっちのほうもたくさんの人に観てもらいたいなんて想いもあり、ヤヤコシイ感じです。

──小磯さんほどのキャリアのある方なら、いろんな伝手をたどってReguReguの作品を各地で上映する機会を設けられるでしょうし、ReguReguの名をもっと世に知らしめる術があると思うのですが、それをあえてしないのはアーティストの本分をわきまえているからなのでしょうか。

小磯:ReguReguは始めてまだ10年なので、駆け出しのようなものです。映画やアートや音楽の世界をコウモリのように飛び回る感じをわかってもらうまでには、もう少し時間がかかるような気がします。

──最後に、『ReguReguのパペトピア劇場』を鑑賞する皆さんにメッセージをお願いします。

小磯:できることならいろいろなジャンルに穴をあけてみたいのです。近年、PCやスマホの進化で誰でもそれができるようになりました。人が苦手でも映画はつくれるし、楽器ができなくても音楽は奏でられます。なんだかまるでパンクやニューウェイヴに勢いがあった1978年みたいでしょう。どうか〈こんなやり方もあるんだ〉と僕らを味わってみてください。あと、Tシャツやトートバッグなどのオリジナルグッズを持ってゆきます。初めてつくってみたのですが、これがなかなか良い感じです。

カヨ:こんな身に余るような舞台を用意していただいたのに、私は会場には行けなくて申し訳ないです。でも心はシネマート新宿に飛ばしています。来てくださる皆さんに、ちょっと寂しい、ちょっと不思議な思い出を残すことができたら、とても嬉しいです。どうぞよろしくお願いします。

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ReguRegu ショートフィルム作品集
『パペトピア』

2018年12月12日(水)発売
SECRETA TRADES STD21
定価:2,500円(税込)

amazonで購入

【収録作品】
『人造生物ホーンファミリー主題歌』(2016年)
『ずっとさがしてる』(2017年)
『パペトピアの歌』(2018年)
『触角』(2014年)
『ふとどきな果実』(2015年)
『捕食』(2016年)
『いちばんのり』(2018年)
『ReguReguマッチCM』(2016年)
『夜のねむり』血と雫 Music Video(2014年)
『目覚めの夜』血と雫 Music Video(2018年)
全10篇 / トータル78分収録

LIVE INFOライブ情報

FLYER_表_web.jpg『ReguReguのパペトピア劇場』
【日時】2019年3月2日(土)19:00の回/3月3日(日)16:45の回
【会場】シネマート新宿 スクリーン2(東京都新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル7F)
【登壇者】小磯卓也(ReguRegu)/影山裕之(GARAKUTA KOJO・LisaloomeR)/コルネリ
【司会進行】椎名宗之(Rooftop編集長)
※登壇者は予告なく変更する場合がございます。
【料金】2,000円均一
【チケット販売】2月9日(土)午前10:00よりオンライン予約、劇場窓口とも販売開始。

【上映作品】※全82分
『人造生物ホーンファミリー主題歌』(2016年)/2分
『ずっとさがしてる』(2017年)/15分
『パペトピアの歌』(2018年)/5分
『いちばんのり』(2018年)/15分
『夜のあしおと』(2013年)/12分
『ふとどきな果実』(2015年)/13分
『フムペとカムペのおはなし』(2019年 ※新作)/20分
*全作品上映終了後に〈アルフォンヌ〉ライブ(約20分予定)、ライブ終了後は10分程度のトークを行ないます。

【作品展示】
フムペ、カムペ(『フムペとカムペのおはなし』『いちばんのり』より)
画学生(『夜のあしおと』より)
フレディー君(『ずっとさがしてる』『パペトピアの歌』より)
食堂の女(『ふとどきな果実』より)

【その他】
ロビーにてDVD、ReguReguTシャツ、トートバッグなどのオリジナルグッズも販売予定。

問い合わせ】シネマート新宿 03-5369-2831

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