みんなが潤ってほしい
——【ぶちラジ!】(YouTubeとPodcastにて毎週木曜日に配信中のインターネット配信番組)と【ぐちラジ!】(YouTubeにて配信中の『ぶちラジ!』のスピンオフ番組。平日毎日配信中)はラジオ形式でやってますけど、ラジオは聴いていましたか?
井口:ラジオはめちゃくちゃ聴いてるっていうタイプではないですけど、芸人さんがやってる人気のラジオは聴いてるって感じですかね。
——いくつくらいの頃ですか?
井口:大学の時くらいですね。
——小・中・高では?
井口:聴いてなかったですね。まずやってないし。岡山にJUNK(TBSラジオ深夜の人気帯番組)とか、まずTBSラジオとかもないんで。
——【ぶちラジ!】【ぐちラジ!】は何がきっかけで始めたんですか?
井口:タイタンに入って、ネットで何かをやろうってなっていた時、同期のエレキテル(日本エレキテル連合)がやっていた企画があって、企画の間にちょっと時間が空くから、そこのつなぎで喋ってくれみたいな感じで、10分くらい僕らで喋るようになったのが始まりですね。最初はみんなに聞いてもらって面白いと思ってもらう云々の前に、まず喋りの練習として始まりました。
——こういう形式で配信してる芸人さんたちも、増えてますよね。
井口:そうなんですよ。たぶん若手では先駆け的にネット配信やってた感じになってるんで。今、後輩たちがいろいろ配信について聞いて来てくれてるのとか嬉しいですね。みんなどんどんこういうことをやって盛り上がればいいなと思います、トークを考える脳にもなるから。若い人達のLINE LIVEとかインスタライブで、コメントとかのやり取り見てると友達に近い感覚で見られてるというか、それで人気がありますよね。僕らみたいに突き放してる人があんまりいないですよね。僕らもニコ生でやってた時期があるんですけど、コメントは一切ガン無視でやってましたから。今は、隣の学校の面白い人くらいの感じの距離感の人が人気なんだなって思いますね。
——ネットラジオとはちょっと違うかもしれないですね。
井口:そうそう、新しい時代になって来てるかもしれないですね。あとは投げ銭とか課金みたいなシステムとかもあるんで、そういう風にどんどんなってくるのかもなとも思いますね。正直、僕らのはほぼゼロですけど、本当は入るようにした方がいいから、僕らはそれも先駆けでやろうかなとも思って、今、話してますけどね。僕らがやり出したらみんなやるだろうっていうのもあって。みんなが潤って欲しいんでね。
——優しいですね。
井口:いやぁ、上が詰まってて本当に仕事がないんでね。こんなにお金がないってことが信じられないと思うんですけど、実際みんな全然、食えてないんで。おかしいと思うんですよ。僕らの単独ライブの時も、600人完売して、僕が会場まで行く交通費がないとか。
——異常ですね。
井口:やっぱり食えるシステムを作っていかないといけないと思うんですよね。コメントとか見てると、「課金したいです」とかいう人も結構いるんでね。その需要と供給が結びついてないところに問題があると思うんです。それをなんとか変えていきたいですね。じゃないと誰も暮らしていけないですよ。
一貫してお喋り
——次のライブ展開はどうしますか?
井口:そうですね、トークライブとか月一回とかでやりたいですけどね。10時間ライブをやった時はさすがに太田さん(爆笑問題)も引いてましたけどね、どんだけ喋るんだって(笑)。でも結局、喋るのが幼稚園の時からずっと好きなんで、それが一貫してあるんでしょうね。
——7月は二年ぶりの単独ライブもありますね。
井口:漫才だけで単独やる人って意外とあんまりいないんですよね。ただ、単独をやればいろんなネタを作れるし、そこからM−1のネタができたりもするんで、ある種振り分けられるというのもあります。もしかしたら決勝でやるネタが生まれるかもしれないし、一方では2度とやらないネタもやるでしょうから、そういうところも見て欲しいです。僕らのライブはアドリブだらけでやるんで、そこから生まれるネタも沢山ありますから。愚痴とか嘆くだけじゃなく、いろんなネタをやるんで観に来て欲しいです。