いつか野音のステージに立ってみたい
──こうして一枚のアルバムをじっくりつくりあげてみて、どんなことを学べましたか。
AKIRA:これまで何度もアルバムの制作現場を間近で見てきましたけど、自分のことではないので単純にすごいなぁ…で終わっていたんですけど、今回は森山さんとKOZZYさんの力を借りながら一から自分たちの手で生み出して、それがお店に並んで…っていう一連の流れを初めて経験できたのは大きいですね。他人の曲が自分のものになった瞬間は純粋に嬉しいし楽しい。レコーディング中はたいへんな思いもいろいろしたけど、そういう喜びがあるからみんな音楽を続けられるのかなと思いましたね。今回のアルバムはどの曲も他人の曲だけど、ぜんぶ自分の曲だと思って唄っているくらいなので(笑)。
──今度は全曲オリジナルで固めたアルバムをぜひ聴いてみたいですね。
AKIRA:本当の意味でのデビュー作を早くつくりたいと思ってます。すでに何曲か書き溜めてますし、歌詞はずっと書き続けてるんですよ。ただ、ロックの歌詞を書くのはすごく難しいですね。韻の踏み方も言葉の選び方も難しいし、森山さんやKOZZYさんの曲を聴くと、よくこんな言葉が出てくるなと思うんですよ。二人は身近なお手本でありながら手の届かない存在ですね。
──こうして晴れてリリースもできて、全曲英語詞なわけですから、LA凱旋ライブもできそうですよね。
AKIRA:ぜひやりたいですね。向こうの友達もアルバムを出したことをとても喜んでくれてるし、こうしてひとつ形になったものを見せれば私のやりたかったことを理解してもらえるじゃないですか。
──ラヴェンダーズの今後の目標は?
AKIRA:大きい夢としてはモッズやマックショウのように野音でライブをやりたいとかあるんですけど、まずはライブの本数をもっと増やしたいですね。ツアーをやって全国を回りたいのもあります。いわゆるレジェンドになれるバンドっていうのは年に何百本もライブをやって、ツアーをして、いろんな場所に出向いて旅をしながら音楽を続けていますし、ラヴェンダーズもそんなふうに活動していけたらと思ってます。
──モッズ、コルツもしくはマックショウ、そしてラヴェンダーズの3組による野音でのライブがいつの日か実現するのを楽しみにしています。
AKIRA:実現させたいですね。森山さんとKOZZYさんが揃って野音のステージに立っている姿はグッとくるものがあるし、私もこうしてバンドを始めた以上は同じ場所に立ちたいです。それがあの二人と一緒ならなおいいですね。