2017年6月、人気絶頂の中、解散した「一夫多妻制アイドル」こと、清竜人25。この清竜人25の第6夫人、清可恩が、この度「可恩(かのん)」としてソロデビュー! 自身がフロントマンを務めるバンド「Dreamy Melts」も本格的に始動することが決まった。この可恩ソロデビュー&バンドマンへの転身を記念したイベントが9月18日、 LOFT9 Shibuyaで開催される。イベントを前に、清竜人25の現場に通い詰めた宗像明将が、「バンドマン」可恩にいろいろとお話を伺ってみた。【interview:宗像明将(音楽評論家) / 構成:マツマル(LOFT9 Shibuya)】
コンセプトは「ゆめかわ系バンド」
──「清可恩」から「可恩」になって初のインタビューということで、はじめまして(笑)。
可恩:はじめまして(笑)。可恩です。
──清竜人25が解散してから、どのように過ごしていらっしゃったんでしょうか。
可恩:うーん、一か月くらいニート生活……いや、専業主婦してましたね(笑)。
──いちおう設定は忠実に守ってたんですね(笑)。一か月経ったあとは何をしてたんですか?
可恩:そのあとは、いよいよバンドとしてのデビューに向けて、徐々に動き出した感じですね。
──バンド名は決まりましたか?
可恩:「Dreamy Melts(ドリーミーメルツ)」に決まりました! ず~っと悩んでいたんですけど、あまりにも決まらないので、今朝、家を出るときにアイロン台に置いてあったTシャツの文字をそのままバンド名にしました!
──ええっ! それ大丈夫ですか? 既にその名前で活動してるバンドがあるんじゃ……。
可恩:大丈夫です! けっこう調べたんですけど、著作権とかもついてないみたいだし、これでいきます!
──それならいいんですけど……。メンバーはどんな構成なんでしょうか。
可恩:他は全員男性です。清竜人25で活動するまで、ずっと一緒にやってたメンバーですね。
──バンドのコンセプトは?
可恩:「ゆめかわ系バンド」です(笑)!
──「ゆめかわ系バンド」! 可恩さん以外は全員男性ですよね(笑)?
可恩:勝手に巻き込みました(笑)。いちおう私のソロプロジェクトなので、みんな私のやりたいことに合わせてくれますね。曲もまず私が作って、それをメンバー全員でアレンジしてます。
――ひさびさにバンドをやってみて、どうですか?
可恩:んー、バンドとしては3年ぶりぐらいにステージに立つので、そこに対しての緊張はありますね。清竜人25で言うと自分が(清)竜人さんの立場になるわけじゃないですか。自分が中心としてやるからには、ちゃんと責任取らなきゃ! っていうプレッシャーも感じてます。
敢えてインディーズで勝負!
──敢えて事務所には入らず、しばらくはインディーズで活動するとのことですが、なぜそうしたのでしょうか。
可恩:いろいろ理由はあるんですけど、「インディーズ時代のないバンド」って、なんか箔がつかないじゃないですか?(笑)
──(笑)。
可恩:偏見かもしれないんですけど(笑)、バンド自体の知名度が上がってメジャーに上がる、っていうのが自然な流れではあると思うし、敢えて何にも所属しない方が「這い上がり精神」みたいなものも生まれて、バンドとしての経験と実力がつくんじゃないかと。
──なるほど。可恩さんは地下アイドルもけっこう見ているイメージがありますが、メジャーを目指す地下アイドルとバンドマンの違いはなんだと思いますか?
可恩:音楽性とか、やってること以外はほとんど同じだと思いますね。中にはたるんでる人もいるけど(笑)、いいバンドはしっかりすべきところはしっかりしてますよね。
──それはアイドルも一緒か(笑)。
可恩:でも、いざ自分で色々やってみると、わからないことばっかりだし、今まで周りの大人に助けてもらってたんだな、と感じることばかりですね。私がバンドのフロントマンとしてやっていく以上、自己プロデュースができないと未来はないと思うので、なんとか頑張りますけど。
──単純に自分たちがやるタスク量が増えますよね。
可恩:曲ひとつ作るだけでも本当に大変だし、せっかく自分でグッズを考えても、全く売れなかったら相当ヘコむだろうし(笑)、キツいこともやり甲斐も今までの100倍以上あるな~って感じますね。
──最終的にはメジャーに行きたいですか?
可恩:もちろんそれはありますけど、まずは自分のやりたいことをやりつつ、その中でいいところと巡り合えたらその時に考えるつもりです。今は何よりも私たちを応援してくれる人を大事にしたいので、メジャーインディーズ問わず、今まで関わってきた人と一緒に仕事をしていきたいです。
──究極は清竜人さんとのコラボ?
可恩:それはもう!! でも、もし竜人さんとやるならすごくいい形でしたいですね。私自身、もともと音楽をやっていたこともあり、竜人さんとは親しい仲ではあったものの、アーティストとして尊敬の気持ちが強すぎたので……。もし何かお願いするなら中途半端な気持ちでは頼めないですね。