最初と現在の印象
——昨年の2月1日にLOFTで2マンを行なって以降、バンド同士での絡みとかはあったんですか?
NIKA:ZEAL LINK TOURでよく一緒になったのって、その2マンの後ですよね?
結良:そうでしたっけ?
景夕:そうだっけ?
keiji:もう誰も記憶が…(笑)。
一同:(笑)
——LOFTでの2マンの前にKraさん主催の【ベツノモノガタリ】のツアーで2バンドが一緒にやってましたよね?
景夕:あっ、そうだ! で、そのツアーでやったのってぃ(Kraのドラムの靖乃)のサプライズ・ハッピーバースデーの時の映像も含んだスペシャル映像をseekさん(MSIのベース)が作ってくれて、LOFTでのライブの時に流したりしたよね。
——ZEAL LINK TOURはその後ですか?
結良:その後ですね。
NIKA:そうですよね!
景夕:最初にミックス(MSI)と話せるようになった時のZEAL LINK TOUR(2013年)以降、ちょいちょい一緒にやることが増えてきて、去年辺りくらいから同じイベントに出ることが結構多かったから、ごちゃごちゃになってきちゃってるよね(笑)。
結良:そうだね。いつだったかどこかのバンドさんと、初めて会った時から半年くらい空いちゃうと、リセットされてまた人見知り状態になってあんまり仲良く話せないってパターンが多いよねって話してたんだけど、うちらはその2マンの後からZEAL LINK TOUR(2016年)までの期間が短かったんで、短期集中で一気に仲良くなれたからね。
——あれ? 今回はもう半年以上経ってませんか?
結良:仲良くなってからは、もう平気でしょ(笑)。
——あっ、そうですね(笑)。では、それぞれの出会いや第一印象は覚えてますか?
景夕:keijiさんとは、カラオケの一室を楽屋にしていた仙台でのZEAL LINK TOURの時(2013年)のミックスとKraが一緒の楽屋で、最初に会った時に、サハギン(半魚人のような架空の生物)みたいな感じのを付けてて、すごいそれに興味があったから勇気を出して、「付けさせてもらってもいいですか?」って話しかけて、付けさせてもらったんですよ。
keiji:半魚人みたいな衣装の時ですよね。
——人見知りと言われている景夕さんからって、すごいですね。
景夕:そのツアーの時にseekさんとかと話せるようになっていたんですよね。でも楽屋でkeijiさんがすごい寡黙だから、「話しかけても大丈夫な人なのか、どうなのかな?」って思いながら、おそるおそる話しかけにいったっていうイメージがあって(笑)。
keiji:しゃべりかけんなオーラを出してるんじゃなくて、ただ暗いだけなんですよ。
一同:(笑)
keiji:こういう感じやから話しかけにくいやろなとは思うんですけど、いつでも、どの人に対してもウエルカムです(笑)。
景夕:今はしゃべれるようになって、ここに来る前に偶然近くで会って、「景夕くん」って声を掛けられて一緒に来るくらいになりました(笑)。
——ではNIKAさんは?
NIKA:僕はミックスに入る前にご一緒させてもらったことがあって、特に覚えてるのが高田馬場AREAでの『地中楼閣』(PS COMPANYの主催で以前行なっていたイベント)なんです。Kraのメンバーの皆さんって、自分からどんどん話しかけにいったりする靖乃さんが1人いて、後の皆さんは楽屋で静かにされてる感じなんですよね(笑)。仲良くなってからは、全然話させてもらうんですけど。景夕さんは、ずっと黙って携帯を触られてって感じで、結良さんはずっとベースを弾かれてて。「ベベベベベッ」ってスラップをやってる感じで。ご挨拶するにもタイミングが全然掴めないなって思って、ずっと横目で観察をさせてもらってた記憶がすごくありますね。
景夕:結良さんのあれ(スラップ)は威嚇だもんね。
結良:そう、威嚇っす。
NIKA:威嚇なんですか!
keiji:しゃべりかけんなオーラを出してるんですよね。
結良:イベントの共演者のベーシストに対して、「こんだけ弾けるぞ」っていう威嚇っすね。
一同:(笑)
NIKA:ベーシストだけじゃなく、出演者みんなに威嚇になってますね(笑)。
景夕:さっき俺、keijiさんのことを言いましたけど、うちらも大概そんなもんで、なかなか話しかけるっていうのが難しかったんですよね(笑)。NIKAくんは、ちょうどミックスと一緒にライブをやり始めた時から、他のメンバーともしゃべれるようになってたんで、ちょっと失礼な言葉になるかもしれないんだけど、「この王子さまみたいな子がここに来てよかったのかな」って思ってて(笑)。
一同:(笑)
景夕:「すごい王子さまみたいな子が、すごいモンスターたちに捕われてる」っていうイメージで、話してみてもすごい誠実な感じの人だったから、すぐにしゃべれるようになった気がしますね。
——結良さんはどうですか?
結良:僕は、ミックスに関して最初からずっと思ってたのは、Sさん(MSIのドラム)の頭の被り物の扱いが、ずっと不思議でしょうがなくて。ライブが終わった後に、必ずゴミの様に楽屋に転がってて(笑)。
keiji:まあゴミっすからね(笑)。
一同:(笑)
結良:椅子とか机の上に置いてあるんじゃなくて、本当に床のその辺に転がってて。ライブが終わって、捨てたっていう表現の方が近いイメージが強くて。「いいのかな、これ?」って思いながらも、拾うと怒られそうな感じもするし。今でも変わらないですか?
keiji:変わらないですね。うちのバンドは、人によるかもしれないんですけど、物の扱いが酷いっていうか。やっぱりみんな楽器は大事やけど、例えばSさんの機材を運んでて落としたとしたら、靖乃さんやったら、「楽器なんやから、ちゃんと扱えや」みたいなことを言いそうなイメージだけど、うちらは「打楽器やし、大丈夫でしょう」って(笑)。
一同:(笑)
keiji:叩くもんやし、落とそうが踏もうが大丈夫やろって(笑)。
NIKA:つい最近もあったんですけど、メンバーの誰かが竿を持った時に足にスネアが引っかかって「バコーン!」って倒れたんですよ。「ま、ええか」って(笑)。
結良:(笑)本人は?
keiji:本人は、それ見てニヤニヤするっていう感じで(笑)。Sさんは、タムをハードケースじゃなくてスポーツバックみたいのに入れてて、逆に「そんなんで大丈夫なんや」って思うじゃないですか。で、機材車に荷物を詰め込んでて、例えばダンボールを入れてその下に空間があるから支え的な感じで埋めたいって時に、そのタムを入れて(笑)。タムがめっちゃ圧縮されてるけど、Sさんを見たらニヤニヤしてて(笑)。
結良:タムがかましなんですね(笑)。
景夕:ダンボール扱いじゃないですか(笑)。
keiji:(笑)だから、被り物とかも一緒で、そういう扱いなんすよね。
——Sさんは、ワイルドなんですね(笑)。
NIKA:ワイルドなのか、無関心なのか(笑)。
結良:keijiさんに関しては、さっき自分で言っていた、暗いとか話しかけるなというよりも、ミックスの中で一番怖いイメージがあって。
keiji:僕がっすか?
結良:僕は、MIKIくん(MSIのボーカル)は昔から友達だから。
NIKA&keiji:あっ、そっか!
結良:友達じゃなかったら、あいつが一番ヤンキーみたいで怖いと思うんだけど(笑)。keijiさんは寡黙で怖いイメージがあって。例えば頑固オヤジに話しかけるくらいのイメージで、言葉遣いを1個間違えたら怒りそうみたいな(笑)。NIKAくんは、ミックスに入る前のバンドの時に何度か対バンしていて。PS COMPANYのイベントだよね?
NIKA:そうですね、何回か。
結良:仙台のイベントで、なぜかPSのバンドしかいない中にポンって1バンドだけいて(笑)。その時もすごく礼儀正しくて、そのイメージが強いですね。
——今は仲良くなった皆さんですが、現在の印象はどうですか?
keiji:結良くんは、ちゃんとしていて真面目でっていうイメージは変わらないんですけど、MIKIくんからの前情報として、「あいつはこんな奴やで」っていうのを出会う前から結構聞いてて。「実は頭がおかしいよ」みたいなのとか(笑)。そういうおかしい部分も「なるほどな」と、最近やっと思いますね(笑)。変わってるというか。
一同:(笑)
結良:あいつ何言ってるんだろう(笑)。
——(笑)景夕さんの印象はどうですか?
keiji:半魚人の衣装の時のことも覚えてるんですけど、対バンとかをさせてもらうようになってから挨拶くらいはしてたんですけど、まともに話したのは、岡山の楽屋でKraが『宇宙』を次のテーマでやるっていう時期で、僕が宇宙が好きなんで、「いろいろ教えてください」みたいな感じで、宇宙とはちょっと違うんですけど、オカルト的な面白いまとめサイトがあってそれの話をしたりして。
景夕:そうなんですよ、教えてもらえて。まだ制作段階の時に「どうしよう」って感じになってて、keijiさんが宇宙が好きって話を聞いて「これは聞かねば」って思って。教えてもらったまとめサイトでいろんな情報を見て、自分の中で使えそうな思考パターンとかで、いろいろと役立たせていただきました!
keiji:宇宙トークをして、打ち解けましたね(笑)。
——では景夕さんはどうですか?
景夕:keijiさんの現在のイメージは、宇宙の話じゃないですけど、得意な話になるといっぱいしゃべってくれるなって(笑)。
keiji:(笑)人見知りは変わらないんで、ガッていく人間では元々ないんですけど、そういう好きな話やったらずっと出来るみたいな感じなんですよね。
景夕:普通の話の時も、俺もそこまで人と会話を長く続けることが出来ないからアレなんですけど、何かしらしゃべろうとしてくれてる瞬間が分かるようになってきたなって(笑)。
keiji:間を埋めようとしてました(笑)。
一同:(笑)
景夕:NIKAくんは、誠実的なとか、真面目なところの最初のイメージが今もあるんですけど、それ以上に勉強家だなっていうのがすごく分かるようになってきて、いろんな人のものを吸収しようとしてる感がすごい分かったんで、もうあんまり見せないようにしようって(笑)。
一同:(笑)
景夕:もうこれ以上盗まれたら嫌だなって(笑)。でもそれだけの吸収力がある人だなって思いましたね。
NIKA:(笑)有難うございます。
——ではNIKAさんはどうですか?
NIKA:僕の中ではなんですけど、僕のバンドマン人生の中で、Kraさんは雑誌の中の人だっていう歴史がすごく長いんですよ。でもその中でお話させてもらう機会の時とか、「い、いいんですか!」みたいな感じが、まだ抜けないんですけど(笑)。仲良くさせてもらってることがとても光栄なので、何か1つでも話すネタがあったらいいなって。結良さんだったら、料理とかお酒とか、景夕さんだったら、ゲームとかっていう感じで。例えばTwitterとかもよくツイートされてる内容とかを見て、「今度会った時にこの話をしてみよう」とか、いつもアンテナを張ってるんですよね。
——すごい勉強家ですね。
景夕:でしょ! そうなんですよ。
NIKA:特にネタもないのにお話をするっていうのが、あんまり得意じゃないんです。ネタがあった方がしゃべり易いっていうだけで、勉強とかそんなんじゃないんです(笑)。少しでもお話する時間が長く取れればいいなって思ってるくらいです。
景夕:真面目!
一同:(笑)
景夕: NIKAくんはこうやって丁寧にしゃべってくれてますけど、仲良くなったから普通に楽屋とか、「おはようございます〜」とかって隣に座って、「最近どう?」とかって言ってくれれば、それだけでいいじゃないですか(笑)。
NIKA:そんな風に言えるわけないじゃないですか(笑)。ここ最近はあんまりお会い出来てなかったんですけど、「元気かな?」って思ってました(笑)。
——では結良さんは?
結良:僕もkeijiさんの『2年3組』の話とかをちょいちょいいろいろと聞いていて、「あっ、こういう人なんだな」って。
——『2年3組』って何ですか?
keiji:AYA(MSIのギター)、keiji、Sが高校で一緒のクラスやった『2年3組』の時の、多分クズ話だと思いますね(笑)。
結良:僕の中では気難しいイメージだったから、結構やんちゃな感じの話を聞いて、そういう遊びをしない人だと思ってたからそう見えなくて。
景夕:その話を聞いたら、「頭、おかしいな」って(笑)。
一同:(笑)
keiji:そうですね、頭おかしいですね(笑)。でも怖いとか、頑固オヤジ風に見られてたっていうのも初耳やし、俺今まで誰にもそういうことを言われたことがないような気がしますね。大体、暗そうって(笑)。
一同:(笑)
keiji:何話したらええか分からへんみたいなイメージで思われてるやろなって。逆にこういう奴がおったら、俺もそう思うし(笑)。だから意外でしたね。
結良:ZEAL LINK TOURの打ち上げとかでも席が近いことが結構多くて、ちょいちょい話させていただくことも多かったんで、最初のイメージはもう全然なくなりましたね。NIKAくんは、最初の時のイメージと変わらないですね。MIKIくんの変な圧力のかかったイジメに耐えられるかなって不安だったんですけど、それに耐え抜いたのか(笑)、そんなのは全然なかったのか、今ではすっかりミックスのボーカルのイメージですよね。
景夕:うん、すごくミックスのボーカルっていうイメージが、定着してるっていうと変な言い方になるんですけど、ミックスもいろいろと変わってきてて、その中でもイメージ通りというか。2人ボーカルがいる中でのイメージが、すごく広がってきてるなって思いますね。
——イジメのところは、否定しなくて大丈夫ですか?(笑)
NIKA:そもそもイジメられてないですからね(笑)。優しいです。
keiji:ボーカル同士やから、MIKIくんと一番仲がいいですね、多分。
NIKA:そうですね。
keiji:普段、テレビ電話とかしてるらしいですよ(笑)。
景夕&結良:へー!!
NIKA:いや、それはこの前、たまたまなんですけど…。この前、顔が腫れてってことがあったので、顔が見たくて「どんな感じ?」って(笑)。
景夕:写真でいいじゃん!(笑)
keiji:昨日地方でライブだったんですけど、MC中に初めてビデオ電話の話を聞いて、「えっ! おっさん同士でテレビ電話してるんや。気持ちわるっ!」って思って(笑)。
一同:(笑)
NIKA:(笑)一応それには裏があるんですよ。MIKIくんの弟が美容師なんですよ。で、ちょうど美容院でやってもらってる時に、「そういえば、お兄さんの話って聞きました? 顔がパンパンになって」って話をしたら、「えっ、そうなんですか!」ってなって、「じゃあ、ちょっと見てみよう」って言って、弟さんがビデオ電話をかけたんですよ。
一同:なるほど〜。
keiji:そうなんや。でも兄弟でするのも、気持ち悪いっすね。
一同:(笑)