Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビュー岩田真知(aquarifa) / 森山僚太(Nina lovegood)(web Rooftop2016年4月)

岩田、 森山のそれぞれ音楽人としての言葉

2016.04.11

来る 2016 年 4 月 14 日、新宿 LOFT BAR STAGE にて『ENDSCAPE vol.5 EXTRA』が開催される。 今回、新宿 LOFT スタッフ横溝の個人イベント『ENDSCAPE』と、HOT STUFF との共同開催企画となっている。
気になる出演者だが、岩田真知(aquarifa)/Cettia/森山僚太(Nina lovegood)/菊池遼(the quiet room)の注目の 4 人が揃い、今回もより多彩なラインナップによる弾き語りの集いが開催されようとしている。
開催を直前に控え、今回『ENDSCAPE』主催の横溝が事前に岩田真知、森山僚太へのインタビューを行っ た。 バンドとしてインタビューは数多く受けて来たであるはずだが、個人としてなかなか聞く機会のない岩田、 森山のそれぞれ音楽人としての言葉を是非ご覧いただきたい。(text:横溝英梨(新宿LOFT) / photo:土屋澄夏(岩田撮影) / Okaz(森山撮影))

 
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2016.3.28 aquarifa岩田真知インタビュー

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ー aquarifa 自体は結成して 10 年近くですが、岩田さんが加入したきっかけは何だったんですか?
岩田真知(以下、岩田):専門学校を卒業して、ずっとバンドが組みたかったんですがなかなか組めなかったんです。 そこで最後の賭けというわけではないんですが、バンド募集掲示板を見た時に aquarifa の募集を見つけたんです。 他のメンバー募集の記事は曲とか掲載していたりしたのですが、aquarifa だけ何故か載せていなかったんですよ。 それが逆に興味を持ったといいますか。バンド紹介の内容でお互いの好きなアーティストが共通していたっていうのもあって、 連絡をしてみてそこから繋がっていったんですよね。 初めてスタジオに入るときにスタジオの場所がわからなくて遅刻しちゃったりとか、 やる気はあったんで歌詞とかはちゃんと覚えて行ったんですが、 緊張もあって正直あまり歌えなかったんです。 もう落ちただろうって思っていたので、 スタジオ終わりに言いたいこととかたくさん伝えて帰ったんです。 そしたら「またスタジオに入らないか」という連絡が来て、2 回目のスタジオを経て無事合格した感じです。 なんで受かったのか理由を聞いたら、キャラって言われて、あぁ...歌じゃないんだって。笑 そういう出会いからちょうど 6 年前が経ちました。
ーバンドに興味を持ったきっかけは何だったんですか?
岩田BUMP OF CHICKEN を中学の時に聴いてかっこいい!って思って そこから邦楽ロックに広がって行ったので、きっかけは BUMP OF CHICKEN でしたね。 当時からギターボーカルというものに憧れがあってバンドをやりたいという気持ちがあったので、 高校入学してすぐにギターの初心者セットを買って弾いていたりしました。
ー aquarifa という名前ってすごく幻想的ですが、どんな意味があるんですか?
岩田加入した時には既にこの名前だったんですが、前のボーカルさんがつけたようです。 当時の楽曲の雰囲気などから”aqua”の様な水っぽい名前にしたいと考えて、 造語で”aquarifa”とつけたみたいですね。
 
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ー何か曲の制作やタイトル、歌詞をつける際にで大事にしてることだったり、コンセプトみたいなものはあ るんですか?
岩田曲にもよるんですが、歌詞に関しては自分なりの言葉を意識するようにはしていたり、 タイトルは自分が 1 から作ったものに関してはイメージがあるので、 イメージに寄せるようにしてつけています。確かに言葉遣いなどは気を遣っていますね。 バンドの印象としてあまり現実味がない雰囲気があるのですが、 自分がそういう歌詞や言葉や現実味がないものが好きだったりもすることもあって、 そういうことを書くのは意識していきました。 でも最近意識がなんとなく変わってきて、 親近感というか共感というわけじゃないんですが、 言葉を大事にしてそれをもっと伝えられるようにしたいなぁ、 ということを思って作っています。
ー変わるきっかけがあったんですか?
岩田今まではバンドの雰囲気に合わせてた部分もあったのですが 6 年やってきて、 変わっていかなきゃいけないという思いが芽生え始めたんです。 昔から歌詞や言葉が飛んでくるタイプの人やバンドの方に対して憧れや魅力を感じていて、 自分が良いと思うものに近づけるようになりたいなという感覚になってきました。 なのでもっと自分の言葉を、という感じに変わっていきましたね。
ー 0 の状態から始まったバンドではなく岩田さんはあったバンドに加入して、っていうスタイルですが それにあたって難しかったところはあるんですか?
岩田根がネガティブな方なので、ライブとかをしても最初の時期は前のボーカルの方と比べて 【新しいボーカル】というところを気にしていて、
もっと馴染まなきゃいけないとか、そういう意識は最初とても強かったです。 自分が曲を作って持って行ってもバンドになかなか合わなくて、 それが自信にも繋がりにくくて。バンドに合わせることが大変だったというか、 どうすればこのバンドでうまくやれるんだろうという気持ちはありましたし、 歌詞とかもその時期は合わせる努力をしていましたね... でも今までは何かあったものありきでしたが、 今は自分ありきで物事や曲が進められるので自分にとって大きな変化なのかなと思います。
ー aquarifa ってすごく深夜から朝方にかけて聴くのが好きでカラーにも合っていると思ってるんですが...
岩田そうですね。昼間の歌詞ないですもんね笑 でもそう言ってもらえて嬉しいです。 やっぱりネガティブなんで夜に歌詞を書くことが多いんで... でもやっぱり聴いて頂く方を明るく照らせるようにという意識もあるので、 最終的には昇っていってほしいという気持ちもありますね。
 
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ー aquarifa を続けてよかったと思うことは何でしょう?
岩田やっぱり人との繋がりですね。バンドを続けたからこそ出会えた人たちがたくさんいて、 それによってできた愛おしい思い出とかたくさんあります。 そもそも「なんで生きてるんだろう?」って考えた時にわからないことが多すぎて、 自分が生きてきた証明を残したいという思いから自分から発信することを選んで今があって、 その思いが都度都度作品として残っていってるのはとてもありがたいことだなって思います。
 
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ー最後に aquarifa の岩田真知さんとしてこう在りたいという思いなどがあれば教えて頂きたいです。
岩田今までは aquarifa ありきの岩田真知だったんですが、 今年は岩田真知を確立するというか 【岩田真知をちゃんとしないと】という気持ちがかなりありますね。 岩田真知としてどういう人間なのか? どういう歌を歌っていくのか?曲を作っていくのか? そこが岩田真知としての確立と言いますか、 人間としてもっと魅力的になりつつ、 自分自身の問いの答えとして繋げていきたいと思っています。
 
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LIVE INFOライブ情報

2016.4.14(THU)
SHINJUKU LOFT × HOT STUFF PRESENTS 『ENDSCAPE vol.5 EXTRA』
open 18:30/START 19:00
ADV ¥2300
・岩田真知(aquarifa) ・Cettia
・森山僚太(Nina lovegood) ・菊池遼(the quiet room)
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