Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューTHE MACKSHOW(Rooftop2015年11月号)

踊り明かそう夜明けまで!
昭和九十年最新型ロックンロールは今夜も灼熱ヘヴン!

2015.11.02

マックショウの姿と重なる“カリフォルニアロール”

──DVDのタイトルが『CALIFORNIA ROLL』というのが言い得て妙だなと思ったんです。文字通りカリフォルニアでロックンロールしているという意味にも取れるし、日本発祥の寿司がアメリカでカリフォルニアロールという巻き寿司として進化した様は今のマックショウの姿と重なる気がして。

KOZZY:象徴した感じはあるね。実際に向こうで食べるカリフォルニアロールは意外と美味いんだよ。日本のカリフォルニアロールは美味くないけど。

TOMMY:“Sushi USA”っていう寿司屋ね。

KOZZY:そんな名前の店、絶対に美味くないと思うじゃない?(笑) でも、そこのカリフォルニアロールやスパイシーツナロールが凄く美味いんだよ。日本人の僕らが食べても美味いし、板さんは日本人だし、ここがどこだか分からなくなる。パスポートが必要なだけで、日本の寿司屋と味も雰囲気も変わらないんだから。

──DVDのインタビューでコージーさんが「北海道でも九州でもアメリカでもロシアでもやることは変わらない」と話しているみたいに。

KOZZY:“ロシア”じゃなく“ソビエト”って言っちゃってるんだけどね(笑)。僕らは海外でつい日本人としての立ち位置を考えちゃうけど、アメリカのバーで日本人が演奏するのは普通のことだと思われてるんだよね。アメリカ人が演奏してるのと何ら変わりがない。僕らは旅行者とも思われてないし、全然気を遣ってもくれない。

──PAも約束の時間に来てくれませんしね(笑)。これを機に海外進出を本格化させる気はありませんか。

KOZZY:もちろん考えはするけど、向こうのレーベルと契約するのも簡単なことじゃないよね。またツアーを回るとしたら売れる作品を作らなくちゃいけないしさ。マックショウの作品を出したいレーベルはあるだろうけど、それで利益を求めるまでのシーンがアメリカにはない気がするね。お金になるものとならないものが日本よりもはっきりとあるだろうし。

──なるほど、いずれ期待しましょう。アルバムの話に戻りますが、ザ・モッズの「PLEASE DON'T LET ME DOWN」(『EASY COME EASY GO』収録、1988年9月発表)をカバーしたのはどんな理由で?

KOZZY:モッズはもともと好きだし、事あるごとに紹介したい気持ちがあるんだよ。それと、今年出した僕のソロ・アルバム(『MIDNITE MELODIES』)に森ヤン(森山達也)が1曲参加してくれたので、お礼にカバーしようと思って。何のお礼にもならないかもしれないけど(笑)。

──原曲を知らない人はマックショウのオリジナルだと思うでしょうね。

KOZZY:そうかもね。そのモッズの曲は今聴いても凄くロックンロールしてるし、ちょうど僕らが東京へ出てきた頃の曲だから印象深いんだよ。ライブも目の前で見てたし、思い入れが凄くある。当時のモッズには格好いいロックンロールの曲がいっぱいあるんだよね。モッズは来年デビュー35周年ってこともあって、何か紹介したいなと思ってさ。僕の知ってるモッズをね。僕はカバン持ちとかもやってたからいろんなことを知ってるけど(笑)、何か紹介できるものがあれば紹介したい。単純に格好いいからね。

20150412_themackshow_0032.jpg20150412_themackshow_0047.jpg20150412_themackshow_0099.jpg──トミーさんの唄う「Baby let me be」はちょっとルースターズっぽさがありますよね。

TOMMY:ああ、あるかもね。

KOZZY:DVDのテーマ曲みたいな位置づけでバイクボーイ用に「カリフォルニア・トゥイスティン」を作ってやったのに、あいつは「Baby let me be」を唄いたがってたんだよ。

TOMMY:この間もツアーの移動車でバイクボーイがその曲を急に唄い出して、「こっちの曲のほうが俺っぽいと思うんですよ」なんて言って、何だよお前、先に言えよ! って思ったんだけど(笑)。

KOZZY:バイクボーイの「カリフォルニア・トゥイスティン」の歌入れは僕とふたりきりで、凄い辛そうだったから荷が重かったんじゃない?(笑) 「お前、声がひっくり返ってるよ」って言ったら「エッ、そうですか? 自分じゃ分かんないなぁ…」なんて言ってたけど、けっこう時間をかけて録ったからさ。ちなみに「カリフォルニア・トゥイスティン」が出来たのは一番最後で、最初に柱となる曲が5、6曲が出来てからが長かったね。そこからなかなか広がらなかった。

──それはコージーさんが曲作りに制約がなく自由にやれるソロ活動を間に挟んだことも大きいですか。定型詩の中で完結させる面白さがあるマックショウとは違うモードにいたからと言うか。

KOZZY:それはあるね。いい曲は全部ソロで使っちゃったし(笑)。だけど、ソロの曲を作ってる時に「ガソリンスタンド」が出来て、これはマックショウ向きだなって判断したケースもあるんだよ。

──メロウな雰囲気の「ガソリンスタンド」はソロでもいけそうな気がしますね。

TOMMY:うん、そうだね。

KOZZY:「ガソリンスタンド」は歌詞が先に出来たからね。ちょっと甘酸っぱい感じもあるし、タイトルも含めてマックショウ向きだと思った。

 

このアーティストの関連記事

TWISTIN' CARNIVAL(トゥイスティンカーニバル)

昭和九十年十一月十八日(水)発売
【SPECIAL EDITION】FAMC-200(DVD+CD)/定価:5,000円+税
*最新映像のアメリカ・カリフォルニア LIVE ドキュメント(DVD)をフィーチャーし、新作(CD)をパッケージした特別永久保存盤。
【通常盤】FAMC-201(CDのみ)/定価:2,700円+税
*通常盤とSPECIAL EDITIONのCD音源は同じ収録内容となります。
《LABEL》B.A.D RECORDS UNITED
《発売・販売》株式会社KADOKAWA

amazonで購入

【収録曲】
1. Pam Pam Pam
2. 今夜は Showdown
3. 高速ヘヴン
4. とにかく今夜(Anyway, Tonight Twistin')
5. ガソリンスタンド
6. 380
7. 夜のサイレンス
8. PLEASE DON'T LET ME DOWN
9. カリフォルニア・トゥイスティン
10. Baby let me be
11. カワサキ・レイニーデイ
12. 灼熱のトゥイスティン・カーニバル

【DVD 収録内容】
「CALIFORNIA ROLL」
■“ROCK'N ROLL VOLCANO IN SAN DIEGO!”
Live at BAR PINK San Diego, CA / June 11, 2015
■“REV IT UP!”
Live at SPIKE'S Rosemead, CA / June 12, 2015
■ENDING “SHINKIROU”

LIVE INFOライブ情報

夏が過ぎてもトゥイスティン!
ザ・マックショウ全国ツアー『トゥイスティン・カーニバル '90』

★昭和九十年十一月一日(日)福知山SOUND RAT
★昭和九十年十一月十三日(金)豊橋Club KNOT
★昭和九十年十一月十四日(土)金沢MILLION CITY
★昭和九十年十一月二十一日(土)桑名HERO'S
★昭和九十年十一月二十二日(日)寝屋川VINTAGE
★昭和九十年十一月二十八日(土)和歌山OLD TIME
★昭和九十年十一月二十九日(日)広島・福山明治館5¢
★昭和九十年十二月四日(金)名古屋E.L.L(ワンマン)
★昭和九十年十二月二十日(日)福島いわきclub SONIC
★昭和九十年十二月二十六日(土)代官山UNIT(ワンマン/ゲスト:伊東ミキオ 他)
その他、まだまだ続きます! マックショウの季節!

あの伝説のクレイジーな集会が再び!
スーパー神田ナイト『キャノンボール・フェスティバル 2016』

★IN 広島
【開催日】2016年3月27日(日)
【開催地】元広島西飛行場敷地(広島県広島市西区観音新町4丁目2874番1外)
【主催】キャノンボール・フェスティバル実行委員会 広島支部
【問い合わせ】c.b.f-1104@ezweb.ne.jp
★IN 千葉
【開催日】2016年4月17日(日)
【開催地】ロングウッドステーション(千葉県長生群長柄町山之郷67-1)
【主催】キャノンボール・フェスティバル実行委員会 千葉支部
【問い合わせ】cannon2016@yahoo.co.jp

休刊のおしらせ
ロフトアーカイブス
復刻