Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューTHE MACKSHOW(Rooftop2015年11月号)

踊り明かそう夜明けまで!
昭和九十年最新型ロックンロールは今夜も灼熱ヘヴン!

2015.11.02

音楽が良くなければ誰も喜んでくれない

──バイクボーイさんがDVDのインタビューの中で「カリフォルニアのお客さんはリアクションが分かりやすい」と話していましたよね。ライブが良ければ拍手喝采、良くなければブーイングが起こるという。その中でマックショウのことをほとんど知らないお客さんを相手に目一杯盛り上げて、「ワンモア!」コールを受けるわけですから、自分たちのロックンロールが本国に認められた喜びを実感できますよね。

KOZZY:音楽が良くなければ誰も喜んでくれないからね。マックショウだって結成当初の1年間は全く手探りの状態で、当時は何の告知もなく突然ライブをやってたんだよ。大学生のアマチュアの女の子が唄ってるようなバンドの対バンで、池袋のライブハウスに出たりして。見た目で引く人もいただろうけど、アウェイな中でもウケればいけるな、って言うかさ。アメリカで最初にライブをやった時もそれは同じだった。日本でもアメリカでもアウェイの中でライブが良くなければみんな帰っちゃうから、凄くシビアだよ。

──ライブを3本全部見たという現地の熱狂的なファンのコメントもDVDには収録されているし、フロアの熱気もダイレクトに伝わりますね。

KOZZY:アメリカ人もちゃんとツイストを踊ってたよ。日本のツイストとは全然違ったけどね。身体がでかいから動きも大きいんだよ。近寄ったら危険だね(笑)。

TOMMY:みんな全身でガンガンに踊るからね(笑)。

──トミーさんとバイクボーイさんが食らいついていた巨大なハンバーガーを見れば、そりゃ身体もでかくなるだろうなとは思いますけど(笑)。

TOMMY:向こうにいると、あれが普通に食えるようになっちゃうからね(笑)。

KOZZY:それにコーラとポテトだから。豆腐の味噌汁と漬け物が主食の人種が体力で勝てるわけがないよ(笑)。

20150412_themackshow_0044.jpg20150412_themackshow_0030.jpg──カリフォルニアでの3本のライブを通じて持ち帰れたものとは?

KOZZY:個々の音色とかをあまり気にしなくなったね。

TOMMY:そう、ライブで細かいことを気にしなくなった。ステージに立ってジャーンと鳴らせばハイオッケー、みたいな感じになったね。

KOZZY:どんなお客さんの前でも楽しませることができるようになったのかもしれない。それもあってか、今やってるツアーは全部対バン形式で組んでるんだよ。ここ何年かはずっとワンマンで同じようなツアーを安定してやってきたけど、自分たち以外のいろんなお客さんが来てくれるのはいいことだと思う。

TOMMY:そんな流れになったのはアメリカに行ってからだよね。

KOZZY:うん。他のバンドがいるその場仕様のライブを今は自由にできてるし、対バン形式のライブをやってるからこそ年末のワンマンが活きてくる部分もある。今度のアルバムにもそういう自由さ、いい意味でのラフさが出てるんじゃないかな。せっかくいい曲が出来たんだからライブでもそれをちゃんと再現したいって気持ちが今まではあったけど、今回のアルバムに関してはそこまで考えなかった。『狂騒天国』の時に、一度全曲録ったのをほとんどボツにしたことがあったよね。仕上がりが気に入らなかったのは作品の土台となるものを緻密に考えてなかったからで、それで急いで録り直して自信を持って出したんだけど、今回は土台を緻密にしようとすら考えもしなかった。その場で出来た曲をみんなで突き詰めて、「これでいいじゃん!」って思えたものをそのまま出したって言うか。緻密さよりも、今出てきた音の雰囲気が歌の世界とマッチしてるかどうかが大事だったね。

──音の良さに関してはこれまでのLA録音で充分突き詰めてきましたしね。

KOZZY:アメリカでの録音は僕らも気分が上がってるし、音の抜けもいいから広がりのあるいい音に仕上がるんだけど、そのノウハウを持ち帰ってここでやれるように環境を整えたね。あと、いつも最初のほうに録った曲は3日後くらいにノリが出たところで録り直すことが多いけど、今回はそれもやらなかった。「これはこれでいいじゃん、これが今回の音なんだからさ」って感じでね。

──今まで以上に初期化していると言うか、プリミティヴな手法だったわけですね。

KOZZY:そうだね。録ったものをデジタルに置き換えてマスタリングする作業は変わらないんだけど。

 

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TWISTIN' CARNIVAL(トゥイスティンカーニバル)

昭和九十年十一月十八日(水)発売
【SPECIAL EDITION】FAMC-200(DVD+CD)/定価:5,000円+税
*最新映像のアメリカ・カリフォルニア LIVE ドキュメント(DVD)をフィーチャーし、新作(CD)をパッケージした特別永久保存盤。
【通常盤】FAMC-201(CDのみ)/定価:2,700円+税
*通常盤とSPECIAL EDITIONのCD音源は同じ収録内容となります。
《LABEL》B.A.D RECORDS UNITED
《発売・販売》株式会社KADOKAWA

amazonで購入

【収録曲】
1. Pam Pam Pam
2. 今夜は Showdown
3. 高速ヘヴン
4. とにかく今夜(Anyway, Tonight Twistin')
5. ガソリンスタンド
6. 380
7. 夜のサイレンス
8. PLEASE DON'T LET ME DOWN
9. カリフォルニア・トゥイスティン
10. Baby let me be
11. カワサキ・レイニーデイ
12. 灼熱のトゥイスティン・カーニバル

【DVD 収録内容】
「CALIFORNIA ROLL」
■“ROCK'N ROLL VOLCANO IN SAN DIEGO!”
Live at BAR PINK San Diego, CA / June 11, 2015
■“REV IT UP!”
Live at SPIKE'S Rosemead, CA / June 12, 2015
■ENDING “SHINKIROU”

LIVE INFOライブ情報

夏が過ぎてもトゥイスティン!
ザ・マックショウ全国ツアー『トゥイスティン・カーニバル '90』

★昭和九十年十一月一日(日)福知山SOUND RAT
★昭和九十年十一月十三日(金)豊橋Club KNOT
★昭和九十年十一月十四日(土)金沢MILLION CITY
★昭和九十年十一月二十一日(土)桑名HERO'S
★昭和九十年十一月二十二日(日)寝屋川VINTAGE
★昭和九十年十一月二十八日(土)和歌山OLD TIME
★昭和九十年十一月二十九日(日)広島・福山明治館5¢
★昭和九十年十二月四日(金)名古屋E.L.L(ワンマン)
★昭和九十年十二月二十日(日)福島いわきclub SONIC
★昭和九十年十二月二十六日(土)代官山UNIT(ワンマン/ゲスト:伊東ミキオ 他)
その他、まだまだ続きます! マックショウの季節!

あの伝説のクレイジーな集会が再び!
スーパー神田ナイト『キャノンボール・フェスティバル 2016』

★IN 広島
【開催日】2016年3月27日(日)
【開催地】元広島西飛行場敷地(広島県広島市西区観音新町4丁目2874番1外)
【主催】キャノンボール・フェスティバル実行委員会 広島支部
【問い合わせ】c.b.f-1104@ezweb.ne.jp
★IN 千葉
【開催日】2016年4月17日(日)
【開催地】ロングウッドステーション(千葉県長生群長柄町山之郷67-1)
【主催】キャノンボール・フェスティバル実行委員会 千葉支部
【問い合わせ】cannon2016@yahoo.co.jp

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