私、結局ゴーバンズをやる運命なんだな
──今回はジャケットのカラーがピンクですが、やはりゴーバンズといえば当時からピンクというイメージですよね。ガーリーでかわいいイメージ。
森若:最強のゴーバニストがやっている「裏GO活」というのがあるんですが、彼女達がぽろっと言う言葉がいちいち響くんです。ある時「かわいいって凄いですね」って言われて「これは!メモメモ」と。
──自分ではかわいい路線をそれほど意識してなかったんですか?
森若:女の子だからもちろんかわいいものが好きでやってたんですが、かわいいものにそれだけの力があると、そこまでは考えてなかったです。最近、取材で「ゴーバンズって今のアイドルみたいですよね」って言われることがよくあって「えっ、バンドじゃなかったのか!」って。でも言われてみて「なるほど〜」と思います。ゴーバンズを客観的に見て誰にも似てなかったし、真似する人も現れなかったし、これはもう私が伝統芸として守っていくしかない!と(笑)。
──でも森若さん自身はパンク大好きで、ロッカーズとか追っかけてましたよね?
森若:ロッカーズを好きな子ってヒョウ柄の服を着たりしがちですが、私がいろいろ観察した結果、バンドマンって自分と同じ格好の女の子じゃなくて、おとなしい服のかわいい子が好きなんですよ(笑)。
──そんな戦略があったとは! でもゴーバンズはほんと昔から全くブレてないですね。
森若:ゴーバンズに関して私は最初からすごく自信があったし、やりたいこともはっきりしていた。あと最初に清志郎さんに認められたというのが絶対的に自分の中では大きかったので、「ゴーバンズってアイドルっぽくない?」と揶揄されても全然気にしなかった。あとライブハウスの一番の老舗であるロフトさんが応援してくれるのも自信になってますよ(笑)。
──ということで新生ゴーバンズのアルバム発売記念ライブが5月29日にあるということで、これは楽しみですね。
森若:2013年の時は白井良明さんや會田茂一さんなど男性メンバーが中心でしたが、今度のゴーバンズのメンバーは全員女性なんです。もうねえ、ガールズバンド、やばい! この前リハしたんですけどザワザワきた。やっぱりゴーバンズの曲って女の世界だって思った。だから絶対観に来て下さいね。
──私もそうですが、ファンにとって何より嬉しいのが2015年にゴーバンズのライブが観れるってことですね。
森若:私、結局ゴーバンズをやる運命なんだなって、もう腹を括ってエンジョイします。だからまた始めたからには続けていこうと。60歳ぐらいまでやって、その時にまだキーが出たらいいですよね。客観的に見てもゴーバンズの曲は今でもキャッチーだし、かわいい曲が多いので、私が歌っていくのが一番いいのかなって思います。本来インドア派なので創作している方が得意な方なんですが、やっぱりライブってダイレクトにみんなで楽しめるシステムなのが素晴らしいですよね。
──ソロの曲ですが『Face』の歌詞の「ずっといつまでも、たまに会おうよ」ってフレーズはすごく今の気持ちを言い当ててますよね。
森若:ああー、それは嬉しいですね。ソロ時代の曲も好きなのがいっぱいあるから、そのうちソロの曲もやっていこうと思います。
──以前にネイキッドロフトでやっていた弾き語りシリーズライブ「Kaolyrics」も是非またお願いします。
森若:私もやりたい!とりあえず今はゴーバンズの曲をやっていく予定ですが、いずれは全部をまとめていきたいですね。