新宿ロフトは危険な匂いのするライブハウスの代名詞
──ツアーの初日は新宿ロフトで幕を開けるわけですが、ロフトにはどんな印象を抱いていますか。
K:やっぱり、いろんなジャンルの偉大なる先人がステージに立ち続けてきた老舗ライブハウスというイメージですかね。
猟牙:アナーキーやBOφWY、ジャパコアの人たちがよくライブをやっていたイメージが強いですね。ライブハウスならではのいかがわしいオーラを感じます。危険な匂いのするライブハウスの代名詞的存在であり、日本のロックの聖地だと思いますよ。BORNは一昨年2daysのワンマンをやらせてもらったんですけど、あの密集感は独特ですよね。天井の低さも相まって、酸素が薄い。これぞライブハウス中のライブハウスだというのを前回の2daysで味わえたし、今度のツアーの初日を新宿ロフトで迎えられるのはロック・バンド冥利に尽きますね。
──ワンマン・ツアーの前にMoranとの2マン・ツアーも控えているし、相変わらずのワーカホリックぶりですね(笑)。
猟牙:やっぱりライブが好きなんでしょうね。ライブ前のあの独特な緊張感は生きる上での興奮材料だと思うし、一度味わうと病みつきになるんですよ。
K:音楽という一番好きなことをやれているわけだから、気合いは充分あるんです。それでもライブでミスったり、練習みたいに弾けないことに悩んだこともあったんですけど、適度にアルコールを入れてライブに臨んだらリラックスできたんです。分量は気をつけないとダメですけどね(笑)。
猟牙:大事なのは適度な緊迫感ですよね。馴れ合いになったらおしまいだから、当日になってセットリストを急遽変更したり、自分たちに刺激を与えることを随時やっているんですよ。
K:本番の5分前に最後の曲を変えてみたりとかね。やっぱり自分たちがドキドキしないとライブでは伝わらないものがあるんです。一番イヤなのはヘンにこなれた感じになること。そんなライブはファンの子たちも求めていないと思うし。
猟牙:こなれてしまったらライブがつまらなくなって、100本以上もやれませんよ。毎回毎回刺激があるから100本以上のライブをやれる。
──BORNは止まると死んでしまうマグロみたいなものなんですかね?(笑)
猟牙:その節はありますね(笑)。フロントに立つ身としては、見る人を飽きさせたくないんですよ。毎日デートをしていたら、ドキドキが薄れて刺激が乏しくなるじゃないですか。
K:いつも遊園地に行ってもなぁ…っていう(笑)。
猟牙:毎回激しいライブだったら毎回ジェットコースターに乗ってるようなものだから、如何に毎回ドキドキさせられるかをこの1年で学んだ気がします。たとえば1曲目にバラードをやるのは今まで禁じ手だったけど、それもやりようによってはアリだなと思うようになったり。
K:自信がついてきたんでしょうね。仮に自分たちに与えた課題が失敗に終わったとしても、「ダメだったね」じゃなくて「スキルが足りなかったね」と前向きに捉えられるようにもなったし。
──この6周年はどんな1年にしたいですか。
K:根本はずっと変わりませんね。格好いいバンドとして、格好いいアーティストとして少しでも成長していきたい。もっともっとバンドのことを知ってもらいたい。その繰り返しなんです。
猟牙:BORNらしいライブなり作品作りをやれている自負はあるし、あとは自分との闘いなんですよ。如何に自分がわくわくできるものを生み出せるか、どれだけ新しいものを見つけ出せるかが個人的には6周年の課題ですね。世の中にこれだけ音楽やバンドが溢れ返るなかで、ちょっとやそっとのことじゃ人の心に響く音楽は生み出せないと思うんです。そこで自分自身と向き合って、如何に自分たちにしかない発想やオリジナリティを打ち出せるかを今まで以上に追求する1年にしたいですね。


















