めちゃくちゃ個人主義ですよ
──そういった突拍子もない企画を実現しつつ、ステージの見せ方やパフォーマンスにもこだわりを持っていらっしゃるのはUCHUSENTAI:NOIZの魅力だと思いますが、わかりやすいところでお伺いすると、オープニングで変身したりやエンディングでのパフォーマンスは今までずっと貫いてやられてますが、そこに対してはこれからも変わらず続けていくんですか?
ANGEL-TAKA:たぶん続けていくんじゃないですかね。ヒーローとして地球の平和を守るためにやってきた5人の戦士達っていうところでやっているので、例えば演奏時間が15分しかないイベントでもオープニングの変身とエンディングのポージングは曲を削ってでもやってます。
MASATO:そこに自分たちを苦しめるような美学を持っているということではないんですよ。やるべきこととして捉えているんですけど、オープニングとエンディングで8分あるんです。15分しかないイベントだったら1曲しか出来ないんですよ(笑)。それでもやるんです。
一同:(笑)
MASATO:今までの経験上で言うと、ワンマンで変身をやらない時もあったんです。それに捉われて身動きがとれなかったりとか、表現の幅が広がらないってことはないと思うんですけど、基本的にはやります。変わらないことも美学だと思うし。構築したものだからブレたくもないし。いたずら心も忘れたくないですね。
ANGEL-TAKA:挨拶みたいなもんですかね♪
── 2009年にメンバーチェンジがあり、YAMATOさんと呼太郎さんのお2人が加入されて、ライブの形は変わりました?
叫:2人がステージで何かすると隊員がキャッキャするよね。
── 呼太郎さん&YAMATOさんのステージの見せ方も個性的ですごく魅力的ですよね。
YAMATO:ワンマンだと僕のコーナーがあるんですが、あれやらされてる訳ではないですよ!
MASATO:そういうところはバンド間の相談はしないから、こっちも「何かすんの?」ぐらい。
叫:タイムテーブルの名義上はドラムソロですからね(笑)。
ANGEL-TAKA:やりたいことがたくさんあるメンバーが集まったんですね。
── 特に話し合いは無いんですね。
YAMATO:無いです。ツアーの前の最終ゲネでみんなに披露して、「おもろいやん!」で終わりです(笑)。
MASATO:YAMATOに「ドラムソロやらないの?」って言ってるのに(笑)。
YAMATO:2年に1回ぐらいしかドラムソロやってない(笑)。毎回やりたいことがいっぱいあって、それをやらせてもらえる環境なんでやってるんですけど。ドラムソロでやりたいことよりも、コントだったりダンスだったり、自分が歌いたいみたいな(笑)。それってこのバンドじゃないとなかなか出来ないことだなと。それもバンドの幅として捉えてもらえるというか。
── メンバー個々の発信で成り立ってるんですね。
MASATO:めちゃくちゃ個人主義ですよ。個人主義の5人が集まってソリが合わなかったらやれてないから。安定ほどつまらないものはないですよね。
YAMATO:常に変化があるバンドですね。
プロフェッショナルUCHUSENTAI:NOIZ
── 長年活動してきて、それぞれメンバー間の役割ってありますか?
叫:俺は雑用ですね。
YAMATO:音のアレンジはみんなで決めるんですけど、一番シビアに決めるのはMASATOですね。
MASATO:それとオープニングSEを作ってます。ツアーごとに変えているんで。BGMとかも用意するし、 セットリストはリーダーからの要望を吸い上げるとかケースバイケースですけど。
ANGEL-TAKA:資料関係の作成はYAMATOが多い。
MASATO:呼太郎にはライブチケットを取りに行ってもらったりとか、叫さんはおつかいに行ってもらったりとか運搬(笑)。
YAMATO:同年代のバンドの友達とかと話すと、「え! そんなこともやってるの!?」ってなるんですけど。
MASATO:元々はどのバンドもそうだったはずで。
ANGEL-TAKA:ライブ制作をどっかの会社に振ったりしてるバンドも多いですが、メジャーからインディーズに戻ったことで、全て僕らだけでまわしていける。それがマイナスなイメージのインディーズではなくてUCHUSENTAI:NOIZというメジャーチームになっていってる感じです。それと、メンバーみんなそうかもしれないですけど、人の失敗が許せないんです(苦笑)。
叫:メジャーでもインディーズでもやって、プロフェッショナルUCHUSENTAI:NOIZを作りました。
ANGEL-TAKA:自分たちがスタッフを選んで何か失敗したとしても、それは自分たちの責任だから許せるんです。
MASATO:言い方が悪いわ(笑)。自分のケツは自分で拭けるちゅうことっすよ。
ANGEL-TAKA:そうそう! 少しずつ成長して自分たちの悪いところも全部、理解しながら進んでいっているところです。