どれだけかかっても武道館でライブがしたい
── では、ちょっと当時を思い出していただきたいのですが、今回収録されている中で特に印象深いというか、思い出深い曲はありますか? 全部そうだと言われればそうなんですが…。いかがでしょうか。
徳田:デビュー曲『帰り道ジェット』と、セカンドシングル『スーパーカラフル』は思い出深いです。今でもライブで歌う曲です。『祝福の紙吹雪』は、バンドの最高傑作でしょう。ライブでも必ず演奏します。「ともにゆこう」というスムルースのスタイルがそのまま歌になっています。
── DISC 2の『テトテトみらい』は甲斐名都さんをゲストボーカルに迎えてますが、お2人のボーカルがとても気持ち良く心に響いてくる曲でした。どんな経緯があって甲斐さんを迎えられたのですか?
徳田:なっちゃんの歌が好きだからです。もっと言えば、なっちゃんが好きです。告白です。馴染みが良いのは、そもそもなっちゃんにお願いするつもりで作ったからでしょう。
── また、今回『アイとアイ』『うたロック西商店街のうた』の2曲の新曲が収録されています。とてもキャッチーな曲だと感じました。この2曲をベスト盤に入れるということで、どんなコンセプトだったり、どんな思いを持って作られましたか?
徳田:『アイとアイ』は、今までの感謝をこめて、『うたロック西商店街のうた』は、スムルースの主催イベントのテーマ曲なのですが、出すならこのタイミングしかないと思いまして選曲しました。
── 今作を最初から最後まで聴いて、改めてスムルースはデビュー当時からポップであることは一貫しているという印象を受けました。それは、こういった曲を作ろうと思って作り続けていたのか、それとも徳田さんの根底にはポップな血が流れているということなのか。または、気付いたら作る曲はこういう曲だったということなのでしょうか?
徳田:ワタクシ、ポップです。音楽だけじゃなく、生活も性格も(笑)。なんも苦労せず高校まで育ちましたから。精神的にボンボンしているはずです。多少ひねくれ者と言われますが、ワタクシから言わせたら、それが「遊び心」というものでしょう!
── スムルースにとっての「音楽」とは何ですか?
徳田:大好きな人をたくさん作るためのものです。出会った人全てに感謝!
── 「バンドを長く続けること」において、若い世代に教えてあげたいことってどんなことですか?
徳田:「自立をしない」でしょうか(笑)。バンド全員で一人前くらいでちょうどいいと思います。「がんばらない」も良いです。がんばりすぎるとちょっとしたことが腹立ってきますからね。若いうちは適度に遊んでおいて、分別つくようになった30代から馬車馬のようにがんばるくらいがちょうど良いと思います。
── アルバムのリリースを控え、最近はどんな活動をされてますか。
徳田:リリースに向けてプロモーション活動やミーティングを重ねております。
── 春には15周年の記念ライブが予定されています。内容はこれからだと思いますが、どんなライブにしたいと思っていますか?
徳田:ある意味、いつもと同じ、「今」の全てを出し尽くします。といっても、全力でアットホームですが。ホクホクしにライブにきて頂きたいです。
── 15周年を迎え、これから先どんな野望を持って音楽活動をしていこうと思っていますか?
徳田:ライブで、CDで、その他の活動全てで出来るだけ多くの人に「ありがとう」を伝えあうバンドになりたいです。あと、どれほどかかってもいいので武道館でライブがしたいですね。