バンド活動をするにあたり、傷跡を残していきたい
── バンドとしては今後どういう方向に向かうんですか?
高橋:『一番はじめの出来事』を出してから1年半ぐらい経って、今回フルアルバムを出すことで区切りがついて、やりたこともまだあるし、曲も作っているから、変化しながらやっていこうと思ってます。こういうバンドになろう、こういう音楽をやるバンドにしようという話はしなくて、今やれること、やりたいことを考えながらやっていこうと思います。すごいデカイところでライブがやれるようになっても、やることは変わらないと思う。
── ライブの向き合い方って変わってきました?
高橋:全然違いますね、たぶん。昔に比べたらひとつのライブに対するみんなのストイックさが全然違う。ライブのセットを決める時も話し合いがすごく多くなりました。
── どうして、ステージで3人が横に並ぶスタイルになったんでしたっけ?
高橋:直接的なきっかけで言うと、僕の可動域が広いと動きすぎちゃうからギタートラブルが起こりやすい。トラブルをなくすために可動域を狭くしようって。実際3人並ぶと狭いんですよ。それと横にいるほうがアイコンタクトが取りやすい。細かいアレンジが多いから耳だけだとよくわからないし、目で見てやれるから、けっこう理に適ってますね。これからもっとストイックになっていくと思いますよ。
── ところで次のレコ発は東名阪がワンマンで、東京は下北沢シェルターになりますが。
高橋:これまでのレコ発は対バン形式でしたけど、今回は同じシェルターで初めてのワンマンです。シェルターは昔、昼のオーディションライブに出たんですが落ちているんです。シェルターって、東京のバンドマンの憧れみたいなところがあるじゃないですか。シェルターのパスを持ってたらすごいってなってたから。そこで自分たち名義でやらせてもらえるようになって。今回の初ワンマンは、どうしてもシェルターでやりたかったんです。
── 今後売れて大きな会場でやるようになっても、たまにはシェルターでやって下さいね。
高橋:でも、バンドって売れれば良いわけじゃなくて、傷跡を残していけたらいいかなって。こういう音楽をやってる人たちもいるんだよって。バンドを続けたい続けたくないよりはやるしかないと思っているし、他にやれることないし、音楽という枠の中から離れることもないし。
── まずはこの1stアルバムですね。聴いた人の反応も楽しみですし。
高橋:ぜひ買って聴いて下さい。そしてライブに来て下さい。身体に気をつけて、楽しく今年もやっていきましょう。今年もよろしくお願いします。
LIVE PHOTO BY:橋本塁(SOUND SHOOTER)