ロックの歴史に名前を残せるようなイベントに
ANGEL-TAKA:だいぶ前から始めているんですが、ボランティア活動をバンドとファンで一緒にやってまして、ほんの少し男として成長出来た年だったかなと思います。昨年やった39日連続ライブの自信というのも今年のツアーで生かせたと思います。今年の活動は残すところワンマン2本のみなので、ほぼ終わりですね。(11/19現在)
── 9月にリリースしたアルバム『METEORS』の反応も良かったですし。
ANGEL-TAKA:短い期間で3枚出してきたんですが、3年前の無料配信の時から今回のアルバムに向けていたことが終わって、長いドラマの中のシーズン1が終わりましたという年になりました。フィリピンの子供たちに歯ブラシを届けに行くということだったり、メンバー全員の演奏を見せるという約束を5年かかって果たしたことだったり、いろんな約束を守れた年で、音源のリリースや、39日連続ライブも達成できて、ここから先、新しい方向に向かおうという時期に来ましたね。
── BULL ZEICHEN 88は8月に『アルバム』のリリースがあって。
栄二郎:僕らは、それぞれのメンバーが忙しくてライブの本数が少ないんですよ。だから、ツアーやライブをやる度にファンの皆におみやげをちゃんと持っていこうと、毎年3曲入りのマキシシングルを出してきたんですけど、今回は7作までの表題曲と3曲の新曲を収録して、全10曲入りのアルバムという形にしたんです。「何だ。ベストかよ」って言われてはいますけど(笑)、新しいファンの子にもBULL ZEICHEN 88がこういうものだっていうのが提示できるし、ずっと見てくれているファンの子にも、「あ、この曲、あの時こうだったなぁ…」と当時を思い出してくれても良いかなって。そのために、1曲目から発売した順番に並べて、その間に新曲を入れてるんですけど、聴きごたえのあるアルバムになっているんじゃないかなと。あと、ツアーで前作のマキシを出した時がちょうど震災の時期で仙台に行ける状況じゃなくて、今年は各地のみんなからの義援金をやっと仙台に届けることが出来て良かったと思ってます。
ANGEL-TAKA:お互いボランティアしてるバンドなんですね。良い組み合わせです!
── それに、お互いに集大成的なタイミングだった、と。ところで2013年1発目のライブがロフトになるんですか?
栄二郎:僕らはロフトですね。
ANGEL-TAKA:来年1発目のライブが3本連続あるんです。その締めがロフト。地方から追っかけてくれる子が多いので、その子たちのことも考えると3日連続の方が遠征組にはとってはラクなんですよね。隊員(※UCHUSENTAI:NOIZのファンのこと)あってのバンドなんで。
── 2013年はどのような活動をしていきたいですか?
栄二郎:毎年、年末に1ステップずつキャパを広げてワンマンをやってきたんですけど、それが今年はメンバーのスケジュールの都合で年内の活動が10月末で終わっちゃったんです。その欝憤を溜めて、2013年はデカイことをどんどんやっていきたいなと思っています。
ANGEL-TAKA:毎年大事な隊員たちをドキドキさせたいと思っていて、来年チャレンジしたいことを最近思いついたので、メンバーに相談しようと。あと、海外の方にも目を向けようかなというところで、オファーもちょこちょこきているので来年は海外のライブも少し多めに入る予定です。もちろん日本の活動も減らさないように、ガンガンライブしたいと思っています。
── 海外のライブってどうですか?
ANGEL-TAKA:やってることは日本と変わらないですよ。MCは無理して英語喋ったりしていますけど。便利な世の中でYouTubeとか見てくれてるので、振り付けがある曲も覚えて来てくれるんですよ。なので、国は関係なかったですね。僕のMCが寒いか寒くないかで(笑)。
栄二郎:基本、万国共通で下ネタは盛り上がりますよね(笑)
ANGEL-TAKA:下ネタ言って盛り上がらなかったことはまず無いですね! 健康的な下ネタならね。1回アメリカでちょっとハードな下ネタを言っちゃったんです。日本人でもドン引きするようなことを英語で(笑)。アメリカでもちょっと悪めの子が、悪ふざけで僕に教えたんでしょうね。それがシャレにならないことだったらしくて(笑)。純な子が多いイベントだったから、主催者に「ANGELさん、それはないよ」と。
栄二郎:おまえらヒーローだろ? って(笑)。
ANGEL-TAKA:そうそう、正義の味方で、そりゃねぇよって。正の字が違うって!(正→性)
栄二郎:何のスキル上げてるんですか?(笑)
── 海外のお客さんは特に何年も待ってた方も多いですから。
ANGEL-TAKA:待望のバンドが来て、ドギツイ下ネタ言って(笑)。
栄二郎:1月11日楽しみにしてます…。
ANGEL-TAKA:でも最近、下ネタ言うと隊員たちが怒るんです。俺だけじゃなくて、ベースの叫もドギツイ下ネタ言う時があって。よかれと思って言ってるんですけどね。でも、なかなかファンに怒られるバンドもいないと思うんですけどね。
栄二郎:それだけ親密なんでしょうね。
ANGEL-TAKA:この間はワンマンでブーイングが起きましたから(笑)。でも、お互いのファン同士が似てそうな感じがしますね。うちのライブに、BULL ZEICHEN 88 のファンの子が来てくれたり、隊員もBULL ZEICHEN 88 観に言ったりもしてると思うんで。だから、今回のロフトはすごくいい組み合わせだと思います。両方観たかったっていう人もいっぱいいると思いますよ。それに、僕にとってはロフトは敷居が高いイメージがあってすごく憧れだったんです。ロフトは聖地ですから。
── 栄二郎さんはロフトにライブを観に来られたりはしていたんですか?
栄二郎:地元の先輩である横道坊主さんのライブを観に来たことはありますけど、まさか自分が出れるとは思ってなかったんで楽しみなんですよね。
── 以前のバンドで出演されたりはあるんですか?
栄二郎:ないですね。やっぱり敷居が高いっていうイメージなんです。さっきTAKAさんが言ってたましたけど、日本のロックの歴史を築いた人たちしか出れないイメージなんで。
── では“Rock is Culture”の7daysを代表する対談として、イベントに対する意気込みをいただければと。
ANGEL-TAKA:代表だから、チャライこと言ったらダメやな!
栄二郎:ここはANGELで行かないとダメですね(笑)。
ANGEL-TAKA:イベントの名に恥じないようなライブをしつつ、ロックの歴史に名前を残せるようなイベントにしたいです。
栄二郎:ロフトはライブハウスの代名詞的なイメージなので、ここで2013年1発目にライブが出来るということで、自分たちもテンションが上がるような幸先のいいライブにしたいと思います。
── 今後やってみたい対バンはありますか?
栄二郎:いっぱいいますよ。でもいろんな事情があって出来ないみたいです。そういう垣根をぶち壊してくれるのが、ロフトじゃないのかなと(笑)
── ぶち壊していきたいですね!
栄二郎:音楽のジャンルの垣根ってだんだんなくなってきたじゃないですか。僕らがやっている音楽と違うジャンルって言われている人たちと、どんどんやっていきたいですよね。このイベントを通して、その発信基地がロフトになったら良いんじゃないかなって思います。「Rock is Culture」じゃないですか。ここから文化を作ったらいいんじゃないかと!
ANGEL-TAKA:今回のこの対バンだって、他では絶対見れない対バンですよね。44MAGNUMさんとDEATHGAZEさんの対バンとかすごいですから。
── 世代の融合です。44MAGNUMさんのお客さんにもDEATHGAZEさんを観て欲しいし、世代の違うアーティスト同士の交流の場も作っていきたいという主旨で、両バンドにお願いさせていただきました。
栄二郎:そこからですよ!
ANGEL-TAKA:僕らの日は良い意味で気を遣わずにライブに集中できそうですし、本当に楽しみです!
── ありがとうございました! 当日よろしくお願いします!
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