地に足つけてやっていきたい
── 今回メジャーデビューということで、ご自身としても決意を持って進んで行くと思います。今後は真空ホロウとしてどう進んでいきたいというのはありますか?
松本:ワンマンの会場を大きくしたいとか物理的なことは当たり前に思っていて、もっと深くしたい。
── 突き詰めたい、と?
松本:そうですね。何が僕らなのか。それを見つけたら終わりそうな気もしますが、見つけたものを使うことによって、それがとんでもない力になって、そのまま突き進むことが出来るのかもしれない。まだちょっとわからないですけど。
── 真空ホロウの鋭角的なサウンドとか歌詞だったりを、もっともっと追究していった先が見てみたいです。存在としてこれまでにない形になりそうですし。
松本:内に入るところはとことん行って、開けてる部分をなくすこともなく、地に足つけてやっていきたいですね。
── ライブを見ていて思うんですが、ステージ上での松本さんの尖った部分、世界観として内に入っていく部分、それと村田さんの方言混じりのMC含めとっつきやすい人柄とのバランスが絶妙だなと。よく成り立っているなとも思いますが。
村田:最近よく「なんで一緒にやってるの?」とは言われますね。僕もそう思いますよ。サポートで入るまで喋ったこともなかったですから。
松本:偶然出会ったんです。
村田:それで「手伝ってやるよ」って話になって。
── どこか通じるものがあった、と。
松本:そういうことなんでしょうね。でも会社に勤めていても、同じような人間が集まるわけではないじゃないですか。それと一緒だと思います。
大貫:それぞれの役割分担があって。
村田:だから、そんなに仲が良いわけでもないんです。昨日一緒に電源ケーブルを買いに電気屋行きましたけど。
── たまに村田さんの声がデカイなーとか思いません?
村田:それ悪口じゃないですか(笑)。でも、みんなは言わなかったんですけど、この間ライブで仙台に行って、車の中でヘビーメタルシャウトの練習を30分ぐらいずっとしていたんです。
── 車内で30分も(笑)?
村田:それはうるさかったなと思います。
大貫:まだ車の中なので良いんですよ。渋谷の街中で犬のモノマネとか突然やりますからね。
松本:公の場でね。
大貫:あれはちょっと恥ずかしい(苦笑)。
── 今回またツアーもあるので、心おきなくヘビーメタルシャウトの練習も出来ますね(笑)。
村田:次の日声嗄れてましたけどね(苦笑)。
── そのツアーが11月9日の福島LIVE SQUARE 2nd LINEから始まります。どんなライブにしたいなとかありますか?
松本:このツアーで初めて会う方が多いと思うんです。これまでたくさんの経験を経て、さらに先に向かう上で途中途中の僕らを表現していくに限る。
── お客さん自体ジワジワと増えてる感じはありませんか?
松本:僕らに対して心を開いている人の数は増えたと思います。見てやろうじゃねーかじゃなくて、見たいとか聴きたいと思ってくれる方々が。素直に嬉しいです。
── 来年の目標は立て始めたりしてますか?
松本:立ってます。
村田:ワンマンのキャパを今の3倍ぐらいに出来たら。僕は現実味があるというか冷めてる人なので、スタッフの人を含めて階段を上がっていく作業を一緒に考えていこうと思います。
── 飛び級するよりも着実に階段を上がった方が得るものも多いですよね。
村田:きっちりやっていきたいです。あと自主企画を増やしたいですね。なるべくコンスタントに良い一日を作り上げていくために、自分たちで動いていこうかなと頭の中で考えてます。
── 来年も走り続けると。
村田:止まらないですね。
── また一緒にイベントもやりたいですね。
村田:真空メロウさんとまたやりたい。メロウさんがすごくよくしてくれるんです。松本はあれ以降忌井さんとよく飲みにいってるみたいで。前回ソールドしてなかったから、もう一度シェルターでやってソールドさせたいですね。