9月のvez初ワンマンは、”違い”をガツンと見せたい
—— 9月17日には下北沢SHELTERで再始動初ワンマンが行なわれますが、意気込みをお聞きしたいです。
フトシ：俺は、ここにかかってるって言ってもいいような感じでいる。このメンツが4人集まって、1年掛かりでこれぐらいの事が出来ましたっていう答えの日なんじゃないかな。だから、気負いなく普通にやりますよって言いたい所なんだけど、9月17日はそういうわけにはいかないと思うんだよね。年相応なものも含めて、示せるものは示したいなとは思ってる。ロックとかパンクって生き様も含めてダサイと思うんだよね。だけど、音楽ってある程度、時代と関わってないとダメだとかって話があるじゃん。俺はもう、そういうのは関係ないって思ってて。更に言えば、何の為にやってんのっていう部分も含め、意味なんかねーよっていう事も言いたいんだけど。でもね、意味はある。ちゃんと持って臨まないと、それこそやってる意味がないと思う。次にも繋がらないから。その辺の答えが9月17日にある気はする。だから今、頑張ってる。頑張ってるっていう言い方はおかしいけど、そういうつもりでやってる。
YANA：vez史上、初ワンマンだからね。
フトシ：まぁ、vez史上って言っても、この4人になって初めてvezな気がするから。前のvezの時は飲み仲間でバンドをやるという感じで始まったし、その後もそうだった。でも今は、飲み仲間的なメンツではあるんだけど、集まり方が違うんだよね。
ASAKI：俺からすると、何楽しそうなことやってんだよ、入れてくれよ〜ってvezに入れてもらって。いつになったらやれるんだよって煽られ、今年に入り曲を作り、3月に1本ライブをやり、イベントが7月に決まっていて、8月にも大阪と名古屋が決まっているけど、その前に9月の2本目がすでに決まっていたから、俺からしてみればvezの2本目のライブでワンマンが決まっていたんですよ。「何だこのポジティブ感！」って。俺が思うに、ポジティブな環境から生まれたバンドでもあるので、イコール、ポジティブなライブ、ポジティブな事をやる事によって人が集まってくるってことは、多分、負のものを持っていようが何だろうが、みんな楽しみにしている部分だと思うので、ワンマンが2本目で決まっていたという事は自然な事かな、と。そこでフトシ君がいかほどの負のオーラを放ち続けるのか（笑）。
フトシ：なんで俺が負のオーラって決まってんだよ（笑）。
成一：本来、そういう自然な事っていうのが、多分今は”違い”なんだよね。どうせだったらその違いをガツンって見せてやりたいかな。見に来る人って、あれも好きだしこれも好きだし、こんなのも好き。で、今日はvezを見に行こうって人も多いと思う。その比重とかっていうのは人それぞれあると思うけど、そこで違いを見せれば特別になるから。それをちゃんと示したいかな。で、「なるほど、こういう事だったのね」って上手く言えないけど、そこをちょっと分かって欲しい。それはバンドとしてもそうだし、個人的にもそうだし。結局ライブと音でしかないじゃないですか。
フトシ：この歳になるとイメージがどうこうじゃないっていうのが大事だからさ。かといって、フィードバックしたような感じとか、更には、俺たちが積み上げてきたスキルがどうこうとか、なりがちじゃん！ そういうのだけは、あってはいけないような気がして。
ASAKI：だって、そんなの関係ないよね。
成一：それぞれみんなこういう事をやってきたから、集まるとこうだろうとかって、自分も思ってないし、そう思っても欲しくないし。
フトシ：確実に次に向かってるから、それはなんかこの4人がすげーなって俺は思う。
ASAKI：気負うものがあるとしたら、いい音楽を作って、すげーライブをやるぜっていうぐらいで。それが俺たちの持っているアート精神みたいなものだから、それ以上もないっていうね。
フトシ：メジャーではないし、変なしがらみもないからさ。俺らの売れ行きによって誰かの給料に関わってくるっていうバンドでもないので。それも含め、逆に出す音にはセンスが問われるじゃん。「何も得ようとしてないのに、その程度の音なんだ」ってなっちゃうから。それはもう、ひどいからね。それはもう頑張らざるを得ないって感じではあるかな。9月17日は、本当、みんな見た方がいいと思う。
—— 7月も！
フトシ：もちろん、7月17日もね。
ASAKI：珍しくクチコミで広がるバンドですよね。それが逆に今っぽいよね（笑）。超アナログでやるっていう（笑）。1番大事だからね。
フトシ：見ないと、知らないと損するようなバンドではいたいね。そういう感じになれたらいいね。
ASAKI：みんな各々でバンドをやってるけど、みんな各々で全力でやってるから、みんなおもしろいんだよね。どれもみんな手を抜いてやってないから。そんな4人がvezで集まってやってるから更におもしろいよね。全然違うベクトルの全力感が出るから。
7月17日は9月17日のワンマンに向けての第一歩
—— それでは最後に、7月17日が現メンバーでのLOFT初出演となりますが、LOFTへの意気込みと今後の活動の目標を教えてください。
YANA：そうですね、1発目は手探りじゃないけど、うちらも初体験でステージをやったわけで、2発目は意識というか、自覚が変わるじゃないですか。そういった意味では、見えた中でのスタートになるキッカケがLOFTで、シチュエーション的にも共同企画ですし、すごい良かったなって思ってますね。今後に関しては、次にワンマンも控えてるので、どういうステージにするぞ、とか想像するのは野暮な感じではあるんですが、ぜいたくに言い合って、満たされたい、満足したいとは思ってますね。腹一杯になったらまたお腹減って、次に何食いたい？ っていうのを繰り返していって、舌が肥えていく中で、それを貪欲に遠慮せずにやっていけたらいいなって思ってます。
成一：俺はね、ライブも4ヶ月振りだし、3月の初ライブの時も景色良かったし、もうとにかく楽しみですよ。あとは、他のバンドを目指して見に来る、初めましてのお客さんの中でどんなライブが出来るかっていうのも楽しみ。あとは今思いついたんですけど、50歳くらいまでには、日本だけじゃなくて海外でも、「日本にvezっていうバンドがいるんだよね」っていう存在でいれたらいいなって。頻繁にライブが見れるかどうかは別としても、自分がガキの頃にそうだったように、見た事もないバンドでも音があれば、「あぁ、これ格好いいな」っていう満足感や憧れはあるわけじゃないですか。そういうのを味合わせてあげたいっていう感じかな。
フトシ：俺も一緒かな。偽物とか本物とかあるじゃん。ブームの中に入っていくつもりもないし、そういうモノが本物化しちゃうようなシーンな気がするけど、俺は本物でいたいし、ラッキーな事に1回もその中にいた事はなかったから、それをもっと貫くことに集中したいって思ってる。で、俺の中では7月17日は、9月17日のワンマンに向けての第一歩なんで、そういうつもりでやらせて頂きます。
ASAKI：今後、どんな曲が出来るんですかね（笑）。楽しみでしょうがない。ポップにまとめてやっていきたいですね。そして全力でライブをやっていきたいですね。ただでさえみんな耳が肥えてるから、やった事をない事をやろうとか、聞いた事がない事をやろうとか、いくらでもマニアックなことは出来るんだけど、それをポップにまとめることっていうのは、すごい1番俺たちのセンスが問われることだと思うから、その全てをぶつけて、話し合い、揉み合って、vezというバンドをやっていけたらいいなと思ってます。vez!!
一同：（笑）。締めた〜。
