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INTERVIEW

トップインタビューKYOKUTOU GIRL FRIEND&SHINJUKU LOFT presents「闇を嗤え_サイレンス」&KYOKUTOU GIRL FRIEND最終公演[FAR EAST LULLABY]開催記念!!林田倫堕(Vo)× ケッチ(Gt) × サリー(Ba)× 亜門(Dr)

ついに今月29日に解散してしまうKYOKUTOU GIRL FRIENDの4人が、それぞれの思いを飾らずに語り合う最後のインタビューが決行された!!

2011.07.21

〝28日は自分たちがホストになって、一日を楽しく過ごしたい〟

——えーと、今日は宜しくお願いします!

全員:宜しくお願いします!

林田倫堕:あのー、河西さん。この対談が解散前の最後の4人全員でのインタビューの場なので、、、すごいレアです(笑)!

——最初から緊張すること言わないでください(笑)!!

全員:(笑)

林田倫堕:最後はmaster+mindのインタビューで有終の美を飾れて素晴らしいなと思いました! 是非是非みなさん、7月28日&7月29日公演に来てください。有難うございました(笑)!!

——いきなり締めないで下さいよ(笑)。ではまず、7月28日公演への思いを教えてください。

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林田倫堕:このイベントは、そもそもイス席と立ち見とでの基本アコースティック公演じゃないですか。僕らってギンギンのパンキッシュでヤンキッシュなイメージで活動してきたけど、音源だったり企画モノのライブだったりで機会は少なかったかけどアンプラグはやってきて、僕らの側面の1つですごい武器だったので、解散前に自分たちの主催でアコースティックなイベントをやれたらいいなって思っていたんですよ。出発はそこですよね?

サリー:そうですね。

林田倫堕:で、河西さんの方で一日やったらいいんじゃないかって話があって…。

サリー:前々からね(笑)。

——(笑)あの時は、前日って言っちゃったんですけど、今考えたら無茶振りでしたよね…。

林田倫堕:無茶振りですよね(笑)。

全員:(笑)

林田倫堕:前日に全く違う内容のライブをやるというね(笑)。まぁ、解散もファンの子はみんな理解してくれてると思うけど、すごくポジティブな意味での解散だし、自分たちも解散というイベントを楽しみたいから、自分たちの好きなアーティストさんをお呼びして、俺らがホストになって、一日を楽しく過ごせたらいいなって思ってます。

——では、各アーティスト毎にみなさんの思いを教えてください。50音順でお聞きしますね。では最初はaieさんについてお願いします。

林田倫堕:えー、エー・アイ・イーさんですね。

サリー:aieさんですね(笑)。

林田倫堕:スーパースターですね。一番最初はどこで出会ったかなぁ・・・。過去にもいろいろな場面ですれ違ってきたけど、仲良くなったのはKYOKUTOU GIRL FRIENDがLOFTに出るようになってからですかね?

サリー:うん。

林田倫堕:もちろん俺たちは、「deadman」さんも「the studs」さんも好きで聴いていましたけど、「the god and death stars」さんなどの aieさん単体の活動もすごく好きで。昨日も“リスクノオト”という雑誌のaieさんのインタビューを読んですげー感動したんですけど、すごい独自の考え方があって。この人、ギターさえあればどこでもライブが出来るっていう持論があって、俺はそこがすごく格好良いって思っていて。自由に、本能でこの人は動き回ってるじゃないですか。そこが俺にはない部分だから、すごく憧れているし、似ている所もあるアーティストさんだけど、すごく一緒にいて楽しいです。

サリー:そうですね、自分のイメージ的にはギタリストで歌も歌っているっていうイメージがあったんですけど、いざお会いして、ちょこっと話したり、(ライブを)やっている姿をみると、この人はすごいアーティストなんだなって部分をすごい感じるモノがあって、僕も影ながら尊敬してるんですけど、やっぱ真似出来ないことなんで。

——いつ頃aieさんにお会いしたんですか?

サリー:自分は「the god and death stars」さんと対バンした時ですね。ここのLOFTで対バンした時です。生で見たのはこの時が初めてです。

——KYOKUTOU GIRL FRIENDさんとLOFTとの共催イベントでしたね。

林田倫堕:そうだね。“闇を嗤え 2010”でしたね。(2010年6月29日開催公演) ケッチくんは?

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ケッチ:僕は同じギタリストですけど、あまりギタリストとしては見てなくて、単純にこの人が作る曲が好きなんです。作詞・作曲家として、すごくリスペクトしているアーティストですね。

林田倫堕:うちの亜門がすごい「deadman」おたくなんで(笑)。

亜門:僕は、ファンでしたね。いや、普通にファンですね。初めて共演した時は入りの時から覚えてますね。「うわー、映像で観てた人だ!」っていう感じで(笑)。ただ、KYOKUTOU GIRL FRIENDをすごい好きでいてくれて、仲良くしてくれるのは、嬉しいですね。好きな人が自分らがやっていることを好きでいてくれて。やっぱりギタリストとしても、一人のアーティストとしても輝いている人なので、憧れの人ですね。

林田倫堕:スーパースターですね。

亜門:うん、スーパースターですね。

林田倫堕:さすがにバーテンまでやるとは思っていなかったけど(笑)。すごい行動力だなーと。

サリー:マルチプレイヤーだね。

林田倫堕:マルチ過ぎるよ。1回、納豆のイベントやったでしょ?

——嫌いなモノを克服しようシリーズを2回やったんですよ。そのうちの1回ですね。

林田倫堕:勝手にやったらいいと思ってます(笑)。

全員:(笑)

林田倫堕:じゃあ、加納キカイさんをいきましょう! 「from LUNA MATTINO」って書いてあるけど・・・。

サリー:(笑)そっからなんですか!

林田倫堕:まずツッコミを入れておこうかなーって思って(笑)。MUNIMUNIの加納摩天楼さんとemmureeの想さんの不思議なユニットですけど。あっ、今年の2月に加納キカイさんの主催公演で、手刀ドームでアコースティック・イベントに呼んで頂いて、我々もアンプラグド形態で出演したんですけど、残念なことに若干一名、病気で出演が出来なかったメンバーがいたっぽいので。

亜門:いましたね。そういう人がいました(笑)。

林田倫堕:3人で出演した時もそれはそれですごい良かったんだよね。

サリー:うん。

林田倫堕:3人で十分だったという噂もあるんですが(笑)。まぁ、その公演が終わった後に摩天楼さんも想さんも次は完全体でもう1回一緒にやろうよって言ってくださったので。

サリー:熱い言葉ですね。

林田倫堕:うん。すごい嬉しくて。その約束を解散前に今回果たすことが出来て、ホッとしています。

——その時に一緒に出演していたのが、祐さんとaieさんですよね。

林田倫堕:だから(7月28日の)イベント自体もすごくファンの子たちの間でも評判良くって、特に、ヴィジュアル系で活動していたり、ヴィジュアル系と接触があるアーティストさんが多いですけど、あまりその界隈でのアコースティックのイベントってないから新鮮なのかなって思うし、すごくおもしろい企画だから、今回も出来て良かったなって思います。加納キカイさんは、想さんは想さんですごいカリスマなんだけど、摩天楼さんはすごい照れ屋だから自分の本音をすごい隠してるし、めちゃめちゃ真剣に音楽をやってるんだけど、照れ隠しで笑わせようとしてしまうじゃないですか。でもこの人のピュアな音楽好きの変態的な一面が、俺はこの加納キカイの時に見えると思うんですよね。すごいマニアックだし、誰よりも音楽を楽しんでいるんじゃないかなっていうプレイが、加納キカイからは窺えます。まだ摩天楼さんのことを深く知らない人とか、加納キカイを観てない人は、1回観たら絶対印象が変わると思う。もちろん、想さんの歌がすごい強調されるユニットでもあるけど、かなり目が離せないステージだと思います。僕らが紹介するっていうのもすごく失礼な話なんですけど(笑)。瞬きするなって思ってます。

——次は、(新宿心音会板谷)祐さんですね。

林田倫堕:KYOKUTOU GIRL FRIENDは、過去にもインタビューだったりの場で板谷さんがすごく好きって発言をしていて。「ZI:KILL」が好きだったり、祐さんがいた時代の「CRAZE」が好きだったりとか。俺自身が一番憧れていたヴォーカリストで、KYOKUTOU GIRL FRIENDも一番初めにスタジオに入って4人で合わせたのが、祐さんの曲というか、「ZI:KILL」の曲だったから。今年の頭の手刀だったり、LOFTで共演させて頂く機会が出来てきたから、異常事態なんですよ(笑)。すごく僕らに優しくしてくれるし、こんな大人になりたいなぁって、思ったり思わなかったりしていますね(笑)。

サリー:でも祐さんの雰囲気もすごいよね。人を包み込んでくれるような、優しさもありの、男らしさもありの。畏れ多いんですけど、人としてすごい魅力の有りすぎる方だなと。もちろん歌も、僕は大好きですけど。

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亜門:俺が出れなかった日(手刀でのアンプラグドイベント)に、自分とは会ってはいないんですけどすごい心配してくれたっていうのを聞いて、すごい感動して。

サリー:そうです。

亜門:で、LOFTでの共演の日に初めて会った時にお話をしに行った時にもすごい心配してくれたり、笑って「頑張ろうねっ」って言ってくれて、何て素晴らしい人なんだって思いましたね。そういう風に言ってくれる方で、すごいでかいなって。人としてこうなりたいなって思いますね。嬉しいです、最後に共演できて。

ケッチ:僕は「CRAZE」のファンクラブに入っていたので…。

全員:(笑)

ケッチ:単純にミーハーな感じで遠目から見てましたね。「あぁー!」って。曲が好きなんですよね。

林田倫堕:どんな曲が聴けるか楽しみですよね! 祐さんって曲を決めておかず、その場の空気を読んで、曲を選んでやってますよね。それって本来の意味でのライブですよね。何が起こるか分からないですね。

——では続いて哲さんのお話を。

林田倫堕:実はまだちゃんとお会いしたことがないので、何も言えないです(笑)。僕は、ヴォーカリストとして祐さんもそうなんですけど、多々影響を受けた方がいますけど、分かり易く高野さんの影響を受けていると思うんですよ。ファンの中でも気付いている子はいっぱいいると思うんですよね。ずっと意識してました。この人のヴォーカリストとしての佇まいであるとか、スタイルとか。解散前のタイミングで、面識のない我々のイベントに快く出てくださる高野さんの心意気に惚れました! よくOKしてくれましたよね。

サリー:本当ですよ!

林田倫堕:びっくりしています。

——ミチロウさんが出演するっていうことの影響も大きかったと思いますよ。

林田倫堕:じゃあ、一番ペーペーなKYOKUTOU GIRL FRIENDが主催というか、今回は中心にいる訳だけど、出演するアーティストさん同士も好きなアーティストさんだったりで繋がりがあるってことですかね。縁が合って、一緒の公演に出るってことだね。

サリー:すごいね。

林田倫堕:高野さんが今までやってらっしゃったバンド、全部好きなんですよね。もちろん今やっているバンドも大好き。ロック・バンドの中でギター弾きながら歌うスタイルって、俺はあんまり格好良いなって思う人がいなかったんだけど、高野さんを観て結構考えが変わりました。でも、俺はあんまりギターが上手くないから弾かないけど。絵が格好いい! 高野さんがこのイベントに参加してくれるなんて、今でも何かの間違いなんじゃないかなって。LOFTのブッキング・ミスなんじゃなかなって(笑)、ビビってます。

サリー:自分も「nil」さんとかのCDが普通に家のCDラックの中にあるので、出て頂けるだけで本当に嬉しいですよ。キッズの気持ちに戻りそうです。もちろんそれを押し殺して、KYOKUTOU GIRL FRIENDとして出演しますけれども、内面はドキドキしていますね。

林田倫堕:打ち上げはあるんですかね? 我々は翌日が最終単独公演なので、中打ちも形式だけな感じで早めに姿を消そうかなって思ってます(笑)。怖いので。畏れ多いので、早々に切り上げようかなと思ってます。僕らペーペーなんかが一緒に呑んだりしちゃうと、勘違いしちゃうので。あたかも自分たちもアーティスト気取りになってしまいそうな。

——最終公演と1日空いていたら良かったですね…。では、ミチロウさんは?

林田倫堕:これもLOFTのブッキング・ミスじゃないですか? 大丈夫ですか?

——大丈夫です!

林田倫堕:俺たち怒られたりしないですかね? 僕も、赤い拡声器を持ち歩いたりしているんですけど、怒られないかどうか、冷や冷やしてますね。こんなに分かり易く真似たりしてるんで、怒られそうでドキドキしています。昨年ミチロウさんは生誕60周年を迎えましたよね。こういう生き方もあるんだって思いましたね。僕らは終わる美学があるんですが、ミチロウさんのように続ける美学もあって、人それぞれだなっていろいろ考えてしまいますね。この日、目の前でミチロウさんが歌うわけですよね。ちょっとチケット代上げましょうか! それだけの価値があります! 奮えます!! 本当にミチロウさんはブッキング・ミスではないですか? 大丈夫ですか?

——大丈夫ですよ!

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サリー:ミチロウさんが前にやっていたバンドは聴いていました。

林田倫堕:当たり前でしょう!

サリー:当たり前ですね。で、林田も好きだっていうのを知ってたので。

林田倫堕:KYOKUTOU GIRL FRIENDを構成している要素の何%かは、ミチロウさんの影響を受けてますね。世代としては「THE STALIN」はリアルタイムじゃないし、僕らがミチロウさんの存在を知った時点で既に伝説のアーティストではあったわけで、伝説が生きてるというか、今もリアルタイムで。そのすごさを俺らも解散の直前に目撃出来るっていうのは、すごい幸せです。では河西さん、キャンドル・アーティストを紹介してください。

サリー:すごい楽しみなんですよ!

——あかね(朱灯)と言いまして、実は、元LOFT STAFFなんですよ。LOFTにいた時はまだキャンドルはやってなかったんですけど、今や、ですよ。

林田倫堕:あぁ〜、そうなんだ。この日はOPENから終演まで朱灯さんのキャンドルがステージ上にあるわけですよね?

サリー:すごい空間になりそうですね。楽しみ!

林田倫堕:LOFTのこの汚いライブハウス・・・ごめんなさい!!

——伝統のある(笑)?

林田倫堕:伝統のあるライブハウスらしいライブハウスとは、雰囲気がちょっと変わるよね?

——そうですね。キャンドルを設置しての弾き語りのイベントを何回か開催したんですけど、そのイベントに出演してくださった方は、キャンドルに囲まれていると集中力が違うっていう言葉をくださったりしますね。

林田倫堕:あーあー、なるほどね! 演者側もろうそくの灯の効果があるって感じなんだね。自分は、まだその空間を経験したことがないけど、客席からもやっぱりステージが全然違って見えるわけだよね?

——そうですね。照明もいつもとはちょっと違った感じで雰囲気を作ったりしてます。

林田倫堕:じゃあ、相乗効果でまた違ったKYOKUTOU GIRL FRIENDの側面を更に引き出してくれるでしょうね。

全員:うん、うん。

林田倫堕:全力で楽しみたいので、すごい楽しみです!

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LIVE INFOライブ情報

2011年7月28日(木)新宿LOFT
KYOKUTOU GIRL FRIEND&SHINJUKU LOFT presents「闇を嗤え_サイレンス」

出演:KYOKUTOU GIRL FRIEND(UNPLUGGED)/新宿心音会板谷祐/高野哲(nil/THE JUNEJULYAUGUST)/
加納キカイ(from LUNA MATTINO)/aie(tgads、hfp) Guest:遠藤ミチロウ Candle:朱灯
※イス席(全席自由)と立ち見になります。
OPEN 18:00/START 18:30
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(D別)
チケットは、PIA(P:143-096)&ローソン(L:72768)&e+&LOFT店頭にて発売中!!
問い合わせ:新宿LOFT 03-5272-0382

2011年7月29日(金)新宿LOFT
KYOKUTOU GIRL FRIEND最終公演【FAR EAST LULLABY】

出演:KYOKUTOU GIRL FRIEND
OPEN 18:00/START 19:00
ADV ¥3,000/DOOR ¥3,500(D別)
チケットは、ローソン(L:79138)&e+&LOFT店頭にて発売中!!
問い合わせ:新宿LOFT 03-5272-0382
 

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