握手会の次の日に熱にうなされる
── みなさんは、アイドルのどういったところに魅力を感じてますか?
ユリナ:ハロー!に関して言えば、つんく♂さんの楽曲が全てです。
ザ・ゾンビーズ子:私もつんく♂さんは圧倒的に好き。
ユリナ:それとアイドルって、見ていて楽しめるか楽しめないかだと思うんです。今、AKB48は老若男女問わず知っていて現象になっていると思いますし、私もAKBを楽しもうと思えばいくらでも楽しんで見る事ができると思いますけど、根本的にはハロー!が好きなので乗っかりたくないって思っちゃうんです。反骨精神というか。だから、今ならスマイレージに頑張って欲しい。まぁ、その前にうちらが頑張れって感じですけどね…(苦笑)。ハロー!が一世風靡をした時代があって、それに対抗してAKBが出てきたわけではないと思いますけど、その後にハロー!からはスマイレージが出てきて、スマイレージが「AKB48さんに負けないように頑張ります」って言ってたんです。でも、そうやって他を意識した発言をするってハロー!のアイドルでは初めてなんですよね。AKBはアプローチも面白いけど、スマイレージはハロプロの伝統をちゃんと守っているんですよね。本当にかわいい子がアイドルになるという昔からの伝統を体現していて、そこが好きなんです。
ザ・ゾンビーズ子:4人というアイドルの王道で勝負しているし。
ユリナ:メジャーデビューシングルの『夢見る 15歳』も、どれだけ王道のアイドルソングなの! って、聴いた瞬間ドキドキしたぐらいです。
ザ・ゾンビーズ子:あれぞ、つんく♂さんの王道曲だよね。
ユリナ:これをファーストで出すということは、真っ向から勝負しようとしている挑戦状みたいなものを感じたんです。だから応援したくなっちゃう。AKBは“会いに行けるアイドル”って言われているけど、私はそれが嫌で、会いに行けたらアイドルじゃないじゃん! って思うんです。そこに魅力を感じない。ゾンビーズ子ちゃんは、昔あややの握手会があった時に「好きすぎて触れないから」って言っていたことがあって。
ザ・ゾンビーズ子:イベントか何かの日に急に「この後握手会があります」って言われて、その瞬間にめちゃめちゃ震え出して、絶対に帰ろうって思ったんです。
ユリナ:しかも、次の日熱出しちゃって(笑)。やっぱり、ブラウン管越しに見ていたいんです。会いに行けるというのは、すごく現代っぽいなって思いましたよ。
ネモト・ド・ショボーレ(DEKCREC主催):Twitterとかビックリするよね。アイドルの人が時と場合によっては、直接ファンの人とやりとりしていたりしますからね。
── 会話ができるならしたいですけど、コンサートで見られるぐらいがちょうど良いという感じはありますよね。私は某男子アイドルが好きで、そのグループは最近は滅多にコンサートをやらなくて生で見られる機会が全然ないんです。でも発表されるまで毎日サイトを覗いて待つ時間も楽しい感じが今すごくあるんです。
ユリナ:アイドルって幻想的な部分もあって、実際コンサートに行って生存確認するのもありますよね。AKBはメンバーが多くて、テレビに出たり出なかったりする人もいるじゃないですか。音楽番組で、今日は出てるかなって見ちゃう感じは今AKBしかなくて、そういう楽しみ方で言ったらうらやましくもありますけど。
── 前に某アイドルJr.が好きで、バックで踊るか踊らないかわからないけど、コンサートのチケット取ってうちわも用意してバックで出てくることを期待するんですけど、「出なかったね」という日がよくありましたよ。
ユリナ:それも楽しめる感じもしますね。
── でも、私なら握手会は行きますよ。握手会が当日のCD購入者のみだったりして、そのCDは発売日に買ったけど! というものもありましたけど、握手できるならって同じCD何枚も持ってたりします(笑)。
ネモト:その売り方はアイドルだから許されるんだろうなっていう感じもありますけどね。
ユリナ:でも、何にせよアイドルがいてくれて嬉しいですよ。アイドル冬の時代と言われた、女性アイドルがいない時期もあるじゃないですか。今ハロー!にしてもAKB48にしても、現象になるアイドルがいるというのが嬉しい。
ネモト:いないという時期はどう過ごした?
ザ・ゾンビーズ子:物心付いた時はモーニングがいたからわからないです。
ユリナ:モーニングの前はSPEEDがアイドルだったんですよね。その前がアイドル冬の時代。ribbonとかCoCoとかはいましたけど現象にまではならなかった。
ネモト:でもアイドルに対する熱狂感って経験した人じゃないとわからないよね。俺の世代はおニャン子クラブだから、興味ないぜってフリしながらも「BOMB」とかめっちゃ買ってましたから。
ユリナ:みんな実は、アイドル好きなんですよね。私、男子アイドルには、ほとんど行かなかったんですけど、かわいい女の子が雑誌の表紙を飾って、毎日テレビに出ている感じってのはすごく嬉しいですよ。