トラベリングをしても無視して走る
──意外ですね。ehiさんともあろう人が不安だなんて(笑)。
Nao★:こう見えて、ehiが一番の心配性なんですよ(笑)。
ehi:ライヴの直前になると、"弦が切れたらどうしよう?"とかメッチャ不安になってたんです。
Nao★:「弦が切れたら、2人でどうにか持たせてな!」とか言うてな(笑)。
──ehiさんこそがリアルに"Chicken Heart"だったと(笑)。
ehi:そうなんですよ(笑)。お客さんの前に立ってしまえば、後は野となれ山となれっていう感じになるんですけど、ライヴ前の心配性がとにかく凄かったんです。ダメな時はホントにダメで。それが少しはダメさが上がったと言うか。
yatch:ダメさが上がった!?(笑)
──それじゃどんどんダメになるってことですよ(笑)。
ehi:ああ、そうか(笑)。ダメさが薄まった、ですね。
yatch:昔は、僕のほうを見て泣きそうな顔をしてたこともあったしね(笑)。
ehi:それが少なくなってきたんです。何と言うか、気持ちが負ける時があったんですよ。場の空気に呑まれてしまうと言うか。ここ最近は打ち勝てるようになったんですけどね。私の感覚で言うと、ライヴってまるでバスケットボールの試合をしてるみたいなんです。息も抜けずに、ずっとドリブルを突きながら突っ走ってる感じなんですね。昔はドリブルを突いて3歩以上歩いてしまったような時に、yatchのほうをチラッと見ることが多かったんですよ。
Nao★:トラベリングやな(笑)。
ehi:最近はトラベリングをしても、無視してそのまま走っちゃうようになりましたね。
──シュートを決める確率は上がりましたか?
ehi:果敢にボールを投げてはいますね。入ってはいないかもしれませんけど(笑)。
──自主企画の"Who the Fuck"も間もなく10回に近づこうとしていますし、ぼちぼち"Chicken Heart"も卒業して頂かないと(笑)。
ehi:精進します(笑)。
Nao★:今度の9回目は渋谷のWOMBでやるんですけど、ミラーボールありきで選んだライヴハウスなんですよ。ミラーボール繋がりで、ここでやるしかないと。
ehi:『Superstar』をリリースすることも含めて、全部が重なってるんですよね。ウチのマネージャーA氏が以前からWOMBや"MIRRORBOWLER"と繋がりがあったり、すべてが理想的なタイミングで連鎖反応を起こしていると言うか。だから、今度の"Who the Fuck"も大事にしたいし、更なるステップアップを目指したいんです。
──フル・アルバムの制作以外に今後取り組んでみたいことは?
ehi:海外へ行きたい思いは相変わらずありますね。あと、ワンマンを近いうちにまたやりたいです。
Nao★:1月に渋谷BOXXでやったワンマンよりも、ショー的にもっと向上させたライヴをやりたいですね。
──Who the Bitchのライヴは3人の視覚的要素も重要だと思うので、ライヴDVDをリリースするのも意義があるのでは?
Nao★:確かにそうなんですけど、演奏がまだまだ...(笑)。
ehi:シュートしたボールが半分くらい入るようになったら考えます(笑)。でも、私はともかく、Nao★はスキル的にも成長したと思いますよ。
Nao★:まぁ、最初はベース初心者やったからな(笑)。
ehi:あと、yatchの叩くドラムがどんどん若返ってるんですよ。周りからも「ドラムが一段と格好良くなったね」って言われるし、まさに水を得た......オジサン(笑)。
yatch:お兄さんね。そこ、間違えないように(笑)。
ehi:でもホント、yatchは褒められることが多いんですよ。一度ひからびて、水を得ていた時代にまた戻ったっていう(笑)。
yatch:ひからびた!?(笑) でも確かに、最近はライヴの疲労感が抜けなくなってきたので、今は頑張ってマラソンとかをしてるんですよ(笑)。
──じゃあ、たまには水槽の水を取り替えてみないと(笑)。
yatch:そうですね。まずはフィルターを洗浄するところから始めます(笑)。