Rooftop ルーフトップ

INTERVIEW

トップインタビューメロン記念日('09年9月号)

目下鋭意進行中の“ロック化計画”はメロン記念日に何をもたらしたのか!?
前人未踏のヴォーカル・バンドの道をひた走る4人の胸中を直撃!

2009.08.28

 ビート・クルセイダースとの『DON'T SAY GOOD-BYE』、ニューロティカとの『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』、そしてミドリとの『sweet suicide summer story』と、"メロン記念日ロック化計画"は目下着々と進行中であり、その成果は各方面に波及している。コラボレーション・バンド3組のファンと違いの判る本誌読者への認知は元より、ロックの聖地である新宿ロフトへの進出、『GG09』と『SETSTOCK '09』におけるビート・クルセイダースの客演、ミドリとビート・クルセイダースをゲストに迎えた『MELON LOUNGE@NAGOYA』の開催、千葉ルック20周年イヴェントへの出演──。ハロー!プロジェクト在籍時には到底考えも及ばなかったロック・フィールドへの侵食が今この瞬間も進んでいるのだ。"ロック化計画"第4弾の発表を目前に控えた今月号の本欄は、リリースの谷間ということもあり、メロン記念日への単独インタビューを敢行。4人が今何を思い、何処へ向かおうとしているのかを訊いた。"ロック化計画"の最前線を往く4人からの途中経過報告として読み干して頂ければ幸いである。(interview:椎名宗之)

『ピンバカ』が最後の最後に盛り上がる理由

──"メロン記念日ロック化計画"も第3弾まで来ましたが、ここまでを振り返ってどう感じていらっしゃるのかをそれぞれ伺いたいと思います。

大谷雅恵:今まさに"ロック化計画"以降初めてのライヴ・ツアー中なんですけど、この"ロック化計画"のコラボ曲がやっぱり凄く光っているんですよね。今はさらに『ロマンチックを突き抜けろ』という新曲がセットリストに入っていて、こんなに贅沢なライヴがやれていいのかな? っていう感じです。今までは新曲が1曲増えただけでも凄いことだったのに、ここへ来て一気に4曲増えましたからね。

斉藤 瞳:今まぁしぃが言ってくれたことに尽きますね。新曲が一気に増えていることがこれまでのメロンとはかなり違うんですよ。活動そのものも楽しいし、"ロック化計画"に関わって下さるバンドの皆さんとコミュニケーションが取れることも楽しいし、ライヴも楽しいし、すべてが楽しくてしょうがないんです。今の活動が凄く幸せなのを心から実感していますね。

村田めぐみ:ロックな楽曲をたくさん頂いて、凄く自信に繋がってますね。「メロンはロックっぽい」と言われても、前まではロックっぽい楽曲が指折り数えるくらいだったんですよ。それが3曲増えた上にコラボとはまた違った新曲とも出会えたし、『MELON LOUNGE』でビークルさんと一緒にセックス・ピストルズの『ANARCHY IN THE U.K.』を唄わせて頂いたり、少しずつですけどちゃんと前進できていると思うんです。

柴田あゆみ:これまではハロー!プロジェクトという集団の中にいたメロン記念日ですけど、今はロックのバンドさんたちの色に染まっているのが嬉しいなと思ってます。唄い方も含めて、ロックについてまだまだ勉強しなきゃいけない立場の人間だと思うんですけど、ちょっとずつ勉強させてもらってる感じですね。

──"ロック化計画"の始動以降、『MELON LOUNGE』の在り方も変わってきましたよね。

斉藤:DJプレイが中心だった『〜LOUNGE』を"ロック化計画"と連動させることによって、コラボレートするバンドの方たちを招くことができる環境が出来たことはとても意義深いことですね。アガっちゃってアガっちゃってしょうがないです。

──ビート・クルセイダースとは以前から面識があった皆さんですが、ニューロティカやミドリとのファースト・コンタクトはやはり緊張しましたか。

大谷:緊張しましたね。失礼ながら知識もそれほどなかったですから。でも、実際にお会いすると皆さんいい方ばかりで、大物だからといって壁を作ることもなく私たちに接して下さって、凄く嬉しかったですね。

──一番キャリアの長いのはニューロティカのあっちゃんですが、偉ぶるどころか異常なまでに腰が低いですからね(笑)。ロティカとのコラボ曲『ピンチはチャンス バカになろうぜ!』は、大谷さんの「本編中にやって、アンコールもこれで締めないと終われないよね? っていう感じの曲」という発言通りに、先の『MELON LOUNGE』でも『ライブツアー2009「凱旋」』でも2回唄っていらっしゃいますね。

大谷:公約通りですね。みんなで話し合って2回唄うことに決めて、実際にやってみたらやっぱり凄く楽しいんですよね。ホントのラストで『ピンバカ』をやると、お客さんも今日の力を全部出し切るみたいに全力で楽しんでくれていますし。

村田:『ピンバカ』の歌詞は、それまで私たちが置かれていた状況を言い表しているような内容なんですよね。3年くらい前にビークルさんとお会いしてから音楽活動的にはそんなに前進してなかったんですけど、ここへ来てやっとチャンスが回ってきた! みたいな感じで。それもファンの皆さんは判ってくれていて、だからこそ『ピンバカ』を最後の最後にやると歌詞の意味も含めて凄く盛り上がるんだと思います。

──確かに『ピンバカ』はヲタもだちのウケも凄くいいし、カタルさんも頑張った甲斐がありましたね(笑)。

柴田:2回"ダメ"が出ましたけどね(笑)。


コラボレート曲以外に早くも新曲が完成

──新曲の『ロマンチックを突き抜けろ』は元プリンセス・プリンセスの中山加奈子さんが作詞を手掛けているそうですね。この曲は過密スケジュールの合間を縫ってレコーディングを済ませたんですか。

大谷:いや、歌はまだ録ってないんですけど、ライヴでいきなり披露しちゃおうということになりまして。

──作曲はどなたが?

大谷:『お願い魅惑のターゲット』の編曲を手掛けて下さった宮永治郎さんです。

村田:今回のツアーが初披露なので、今後ライヴを積み重ねて曲もどんどん成長していくんじゃないかと思います。

大谷:『お願い魅惑のターゲット』も最初はインディーズでリリースしたんですよ。メロンはライヴで聴かせてナンボだっていうところで、ライヴで好評だったらCDにしようかっていう話だったんです。

──これだけ立て続けに新曲が増えると、覚えるのもひと苦労じゃないですか。

大谷:それが、どれも曲調が違うので意外と覚えられるものなんですよ。

柴田:まぁ、舞台のセリフを覚えるよりは...(笑)。

──そう、今回の"ロック化計画"の合間には4人揃っての『UNO:R』、大谷さんと柴田さんが出演した『すこし離れて、そばに居て』と舞台が相次ぎましたね。

大谷:音楽と舞台、どっちもあるから頑張れるんですよ。そのふたつを両立させるからこそいい相互作用が生まれて、活動の幅が広がっているんだと思います。

──ちょっと話が逸れますけど、舞台のセリフはいつもどうやって覚えるんですか。書いて覚えたりとかですか?

斉藤:そういう人もいますし、ひたすら読み続ける人もいますね。

村田:あと、稽古中に覚えたりする人もいますね。私なんですけど(笑)。稽古が始まる前にサーッと台本を読んで、立ち位置を付けながら覚えていくのが一番頭の中に入っていくんですよ。

柴田:ああ、それはあるね。身体を動かしながら頭も動かすっていう。

村田:舞台の稽古があったせいなのか、理由は判らないんですけど、今は新しい曲がたくさんあっても覚えやすいんですよね。すぐに歌詞が出てくると言うか。

──それまでは歌詞をうっかり忘れるようなことも...?

村田:私は結構ありましたね(笑)。でも、今までよりも歌詞が素直に出てくるんですよ。

大谷:今回のコラボ曲はどれも、レコーディングの時からずっと4人一緒にいるじゃないですか。他のメンバーが唄うのも聴いてるし、仕上がりも早いし、すぐに『〜LOUNGE』で披露だし...っていうのもあって覚えやすいんじゃないかと思いますね。

──コラボするバンドとがっぷり四つに組んでのレコーディングだから、完成した時の達成感もこれまでとは格段に違うんでしょうね。

大谷:そうですね。完成までの過程で自分たちも逐一携わっていますから。

──しかも、今のところ3作連続でタワーレコードのインディーズ・チャートの首位を獲得し続けているわけですからね。

柴田:ホントに凄いことだし、有り難いことですね。

──実際、"ロック化計画"の周囲の評判はどんな感じですか。

斉藤:ロティカさんと共演させて頂いた時の『〜LOUNGE』をモーニング娘。が見に来てくれて、「メロンさん凄いです!」って興奮して帰ってくれましたし、デビュー当時からお世話になっている事務所の方も「今のメロンはいい活動をしてるね」と言って下さっているので、凄く励みになってます。

──SHIBUYA-AXで行なわれた『GG09』、広島県の国営備北丘陵公園で行なわれた『SETSTOCK '09』でビート・クルセイダースのステージにシークレットで登場したのも"ロック化計画"の思わぬ余波と言えますよね。

柴田:お邪魔させて頂きマシータ(笑)。『SETSTOCK』は何万人規模の大きなステージで、ビークルさんが普段ともう一回り大きいお面を用意されていたんですよ。私たちは普通サイズのお面しか用意してなかったので、"やられた!"と思いましたね。

大谷:そう、『SETSTOCK』で野外用のお面があるのを初めて知ったんですよ。

村田:私たち、お面の裏にメッセージを書いて客席に投げてるんです。

──あ、そうなんですか!?

斉藤:だって、"おまえたちは誰だ!?"って思われる可能性もあるわけじゃないですか。

柴田:だから、自己紹介のメッセージを書いてるんですよ。

──我が新宿ロフトでミドリと共演した際は、MCでそれぞれの担当を自己紹介で話していたのが新鮮でしたね。

大谷:私たちを初めて見るミドリさんのファンの方がほとんどだと思ったので、私なら"ボーイッシュ担当"みたいな感じで判りやすく伝えることにしたんです。


コラボレーション・バンド3組とのあれこれ

──"ロック化計画"の初陣を飾るにあたって、ビート・クルセイダースはまさに適役でしたよね。

大谷:それまでにお付き合いさせて頂いた時期があって良かったなと思いましたね。あれが"初めまして"だったら、もっと固い感じで始まっていたと思いますし。バンドさんのみでのレコーディングを見させて頂いたのも、ビークルさんが初めてだったんですよ。

──ヒダカさんのプロデュースはかなりドSな感じだったんですか?(笑)

柴田:歌はヒダカさんがタロウさんに任せてた感じですね。

大谷:タロウさんは歌担当だったんですよ。タロウさんもビークルさんの中で唄ってる曲があるじゃないですか。ヴォーカリストとして高い声を出すことを随分と追求されていて、レコーディングの時に独自の歌唱法をいろいろと語って下さったんですけど...細かいことは忘れちゃいました(笑)。

──タロウさんの言うことは全部流しておけばいいと思いますよ(笑)。

村田:でも、効果はちゃんとありましたよ。"MP"(萌えポイント)を唄う時に最初は苦戦するんですけど、タロウさんから聞いた歌唱法を実行してみたらすぐポーン!と行けるようになりましたから。"ああ、ダメかもしれない..."という不安が取り除かれて、凄いなと思いました。ビークルさんの時は、自分でも思ってた以上にリラックスして唄えた気がします。

斉藤:5人勢揃いだったにも関わらず、緊張するどころか、逆に見守られてる感があったと言うか。

──ニューロティカとのレコーディングは、最初に千葉のスタジオまで遠征されていましたよね。

斉藤:その日がオケ録りだったみたいで、私たちがスタジオに到着した時はシズヲさんのギター録りの最中でしたね。

村田:ロティカさんは大ヴェテランだし、オーラも感じたんですけど、威圧感が全くなくて気さくな方々だったので凄く入りやすかったんですよ。

──ロティカの歌録りの時は僕もスタジオにお邪魔させて頂きましたが、あっちゃんが所在なさげに縮こまっているのが笑えましたね(笑)。

大谷:隅のほうにちょこんと座って、可愛かったですね(笑)。

柴田:あっちゃんはお腹を空かせてたみたいで、お腹がグーグー鳴ってたんですよ(笑)。

──カタルさんのプロデュースっぷりは如何でしたか。

大谷:最初は私たちの声質やキャラクターを判らなかったそうなんですが、ひとりずつサラッと唄ってからは私たちの資質をすぐに見抜いて下さいましたね。

斉藤:まぁしぃと私が強い声質ペア、柴ちゃんとむーちゃんが柔らかい声質ペアっていう振り分けをカタルさんがして下さったんですけど、それが私たちにとっては新鮮だったんですよ。このペアは意外と今までになかったので。

──あっちゃんはスタジオでお腹を空かせていただけですか?(笑)

大谷:掛け声をどうするか、一生懸命書き出していらっしゃいましたよ。

斉藤:「後でガヤを入れるから、何を言うか考えておいてね」とかカタルさんから言われたんじゃないですかね、きっと。それを一生懸命、隅のほうでコソコソ書いていらっしゃいましたけど(笑)。

──そんなロティカとは一転、ミドリとのレコーディングは弛緩した雰囲気は皆無だったのでは?

大谷:ワイワイって感じではなかったですけど、勉強になりましたよ。

柴田:「最初にちょっと唄ってみましょうか」って言われて、むらっちが先頭でブースに入っていったら、それがそのまま本番のテイクだったんですよ。こっちもいきなり呼ばれるかもしれないから、必死になって歌詞カードを読み込んでましたね(笑)。

村田:でも、ミドリさんは音楽的にフリー・スタイルなイメージがあったし、レコーディングもフリー・スタイルでいいんじゃないかと思ったんですよね。歌の一発目は私でしたけど、それを信じてリラックスして唄うことにしました。

柴田:そう言えば、小さなテーブルを囲んでミドリの皆さんと一緒にご飯を食べたんですよ。

斉藤:まりこさんのお食事されてる姿も独特な感じがありましたね。常に喉に気を遣われているみたいで、レコーディングの時もハチミツを持ち込んでいらしたのが印象的でした。

村田:まりこさんとは洋服の話もちょっとしたよね。

柴田:そうそう。最初にショート・パンツを穿かれていて、ちょっと寒くなったみたいで豹柄のスウェット・パンツみたいなのに穿き替えられたんです。「それ可愛いですね」って話しかけたら、「古着だよ」って言われました(笑)。


4人が同じ気持ちで立ち向かう感覚がある

──今回の"ロック化計画"はリリースも矢継ぎ早に決まっていたことですし、限られた時間の中で各人の持ち味を最大限に出すことの難しさも多々あったんじゃないですか。

柴田:普段のレコーディングは時間が区切られていて、会うメンバーと会わないメンバーがいたりしたんですけど、今回は4人がずっと一緒にいるし、自分がブースに入って唄ってる時でも3人がじっと聴いてくれてたりしたので、みんなが同じ気持ちで立ち向かう感覚がありましたね。だから、よりいいものを生み出すことができたと思います。

──それまではバラバラに録っていたわけですから、同じメンバーとは言え唄っているのを間近で聴かれて恥ずかしく感じることはありませんでしたか。

柴田:ビークルさんの時はちょっとありましたね。その時のトップバッターはひとみんだったんですけど、"絶対緊張するよ、これは..."って思いましたよ。しかも私たちだけじゃなく、ビークルさんも聴いてるわけですから。

斉藤:あれは久しく味わってない刺激でしたね(笑)。

──先陣を切るのが斉藤さんだったからこそ、3人も心強かったんじゃないですか。

斉藤:いやいや、そんなことないと思うし、いい経験をさせて頂きましたよ。今回の一連のレコーディングは、メロンとしてやるべきことなんだろうなというのを改めて実感してますね。自分の唄うパートだけを唄って帰されるのではなく、1曲が出来上がるまではみんなで一緒に見守ったり、納得の行く作品にするためには徹底的にこだわり抜くことが大切なんだと改めて感じてます。そうじゃないと絶対にいいものは作れないですからね。

大谷:1曲が完成するまではホントに時間が掛かることを身を持って知りましたね。その現場にいられることのなかった今までを取り返したいとも思いますけど、取り返せないので、今後の経験に活かしたいと思いますね。

──"ロック化計画"を通じて、自分たちでも楽器を弾いてみたいと感じたりしませんか。

柴田:演奏できたらいいなぁ...とは凄く感じましたね。

──柴田さんはキーボードを弾きこなせそうじゃないですか。

柴田:でも、凄く難しそうですよ。ケイタイモさんはサラッと弾いていらっしゃいますけど、私が真似したら絶対に手首が筋肉痛になりますよ(笑)。

──大谷さんは確かギターをお持ちでしたよね?

大谷:もう何年も触ってはいるんですけど、多分コードの押さえ方が間違ってると思います(笑)。"1曲弾けるようになった!"っていう時は凄く楽しいんですけどね。ビークルさんのスコアも買って、好きな曲を弾いたりしてるんですけど、どうも上手く押さえられなくて。どうやら私はギターに向いてないようなので、今はドラムを叩きたいと思ってるんですよ。楽譜を読んだりコードを覚えたりとかじゃなくて、自分の身体ひとつで演奏できるドラムが今は魅力的なんですよね。

──斉藤さんはカジュアル・ディナーショーでフルートを演奏されていましたけど。

斉藤:チャレンジしたいのはサックスなんですけどね。あとできるのは、この間の『凱旋』ツアーで披露した和太鼓くらいですね(笑)。

大谷:和太鼓はロックに合いそうですよね?

──バッチリ合うでしょう。竜童組みたいで格好いいじゃないですか。

メロン全員:!?!?!?!?

村田:いつか「はい」って言いたいなぁ(笑)。

楽器を持たない"ヴォーカル・バンド"として

──村田さんは何か楽器は...。

村田:ワタクシはギターを少々嗜んでおりましたけれども、最近はベースのほうに惹かれております。

──何となく、バンドを組めなくもなさそうな気がしてきましたけど。

柴田:できないことはなさそうですけど、どうでしょうねぇ。

村田:それぞれが楽器を持つのもいいと思うんですけど、4人でヴォーカルっていうのもなかなかないスタイルだと思うので、そこは私たちなりに極めていきたいんですよね。

──読者が目下一番知りたいのは"ロック化計画"第4弾のコラボレーション・バンドだと思うんですが、触りじゃなくかすりで結構なので(笑)何か最新情報を与えて下さいませんか?

村田:この間、コラボの候補曲を聴かせて頂いたんですけど、凄くメロディアスで泣ける感じでしたよ。

柴田:泣けるポイントがあるよね。

村田:そう、泣けるポイント..."NP"だね(笑)。

──"MP"から"NP"へと路線変更が(笑)。では最後に、"ロック化計画"を温かく見守っている読者の皆さんにメッセージを頂けますか。

大谷:今年はライヴの数も凄く増えてきていて、メロン単体だけじゃなく、コラボさせて頂くバンドさんと一緒にやるライヴも多いんですよ。それをきっかけとしてメロンのファンではなかった方にメロンの音楽を知ってもらえて、メロンのファンにコラボさせて頂くバンドさんの音楽を知ってもらえて、どっちも「イイね! イイね!」って言い合える環境にあるのが凄く幸せなことだと思うし、もっともっと楽しい時間を分かち合いたいんですよ。だから是非メロンのライヴに足を運んで頂きたいです。

斉藤:今回こうしてコラボすることによってバンドさんたちの曲作りの手法やライヴ・パフォーマンスを間近で見させて頂いているのはとても新鮮だし、そういう要素も今後のメロンの活動に採り入れていきたいですね。バンドさんって、何も大きな会場ばかりでライヴをやるだけじゃなくて、全国の小さいライヴハウスでも隈無く回ったりするじゃないですか。そういうのを今後メロンでもやっていきたいですね。あと、アウェイなライヴも増やしていきたいです。ビークルさんの出演したフェスにゲストで参加させて頂きましたけど、アウェイとは言え、呼んで下さったビークルさんが守って下さるわけですから、純然たるアウェイじゃないと思うんですよ。だから、メロンとして飛び込みで出られるイヴェントがあれば、これからはどんどん出ていきたいです。この記事を読むバンドさんが「メロンと一緒にライヴをやりたい」と言ってくれたら嬉しいですね。

村田:メロン記念日が10年近く活動してきた中で、これまでになかったような楽曲を次々とステージで唄わせて頂いてますが、今までは振り付けにしろ曲の方向性にしろ、向こうから来たものを消化するスタイルだったんですよね。それがたとえば、ミドリさんとのコラボ曲をどんな感じでノッていけばいいのかとか、私たちの中で今までになかった新しい瞬間が次々と生まれてきていますし、その瞬間を大事にしながらいろんなものを吸収しつつ、いいヴォーカル・バンドになっていきたいです。

柴田:むらっちが言う通り、楽器を持たないヴォーカル・バンドとして今はこの4人で新しいジャンルを切り開いていくチャンスだと思っているので、ルーフトップをご愛読の皆さんには是非一度私たちのライヴを見て頂けたら嬉しいです。あと、ルーフトップにはロフトさんのマンスリー・スケジュールがあるじゃないですか。あそこにまた載りたいですね。メロン記念日の名前をまた是非載せて頂きたいです。

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LIVE INFOライブ情報

MELON LOUNGE@NAGOYA
日時:9月21日(月・祝)
会場:名古屋 ダイアモンドホール
時間:開場 16:15/開演 17:00
LIVE ACT:メロン記念日/ミドリ/BEAT CRUSADERS
問い合わせ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100(平日 10:00〜18:00)

MELON LOUNGE
日時:10月17日(土)
会場:原宿 アストロホール
時間:開場 18:00/開演 18:30
LIVE ACT:メロン記念日 and MORE...(9月6日発表)
料金:オール・スタンディング ¥4,000(税込)別途ドリンク代¥500
問い合わせ:オデッセー 03-5444-6966(平日 11:00〜18:00)

千葉LOOK 20th ANNIVERSARY
『ヨロPクIチュ→(読み:ヨロピク・アイ・チュー)』

日時:11月18日(水)
会場:千葉 LOOK
LIVE ACT:メロン記念日 and MORE...
*出演アーティスト・開演時間・チケット発売日・発売方法などの詳細は後日発表いたします。

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