シェルターにて一夜限りの完全復活!
──ところで今回、ダブルボギーズはなんとレコーディングをしたと伺っているんですが、これはどういった経緯で?
エスカルゴ:なんかな、やるからには何か、お土産みたいなものを配りたいなと思って。
大西:そんで、そういうバカをやってもいいんじゃないかと思って「よし、レコーディングやろ!」という流れになり……すんっげぇ楽しかった!
エスカルゴ:またシンが、1日2日でちゃんとアレンジ考えてきてやってくれるんよ。ほんでそのレコーディングの感触がまた、凄くよくてな。
大西:レコーディング自体、俺はオッドボール以降やってないから7~8年ぶりだったんだけど、で、それとはまた違うダブルボギーズ的な録音っつったら、何年ぶり? とにかく物凄く楽しかった~!
エスカルゴ:レコーディングも、当時の曲を、当時を再現しながらやろうとするから、もう笑けてきて笑けてきて。
大西:つまりダブルボギーズらしさをとことん追求したのよ。聴いたらわかると思うけど、「いったい何をやってんねん!」という。
──突っ込みどころ満載の?(笑) 当時からダブルボギーズはレコーディングを異様に凝るバンドでしたものね。信じられないアレンジとか、かなりありましたし。で、ちなみに選曲は?
エスカルゴ:当時のダブルボギーズの、非常にダブルボギーズらしい曲だったにもかかわらず、音源として残されてなかった2曲を録音しました。要はビデオとかライヴ・テープとか聴いてて「何でこれ、当時録音しなかったんやろ?」って思った曲。
大西:要は、狭間の曲やってんな。1stと2ndアルバムの。
エスカルゴ:俺らのイメージの転換期っていう感じだったんかな。2nd出す時には、これはもういらんと落ちたんやなぁ。
大西:アルバム単位で考えると、どんなにいい曲であっても、アルバム全体のトーンとかで落ちてくる曲はやっぱあるからな。
──で、聴かせて頂きましたが、ばっちり覚えてましたわ、この2曲。しかも当時、かなり好きな曲だった(笑)。
エスカルゴ:すっぐ一瞬で終わるけどな(笑)。でも、その2曲、何回もリピートしてまうやろ?
──はい、もうエンドレス状態。
エスカルゴ:俺も俺も俺も! 俺が持ってんのTD前の録りっぱのやつなのに、何回も家で聴いてまうんや~~~。
大西:俺なんかもっと聴いてるで、まさに延々聴いてる!
──そんなことで張り合ってどうすんですかー。
エスカルゴ:いやもうほんともう久々に、自分らで作った作品を聴きまくるという行動に出てますわ。それというのも、余りにもベタでダブルボギーズやから。
──わかります、なんかもう時間の壁を越えた作品ですよ(笑)。で、この2曲を、当日シェルターに来てくれた人に配るんですよね? 販売はナシ?
エスカルゴ:販売は考えてない。配るだけー。何枚くらい持ってくれば足りるかなぁ? 100枚あれば足りる?
──わ、わかりません。正直何人来るのか、全然見えませんし。でも、150枚ぐらいはあった方がいいんじゃないかと。
エスカルゴ:わかった。余ったら余ったで、誰かもらってくれるやろうし(笑)。とにかくレコーディングは楽しいな。前にガーリックのラリーさんと話した時、「俺、レコーディングさえ続けられればええねん」って言ってたけど、その気持ちがひしひしとわかった!
大西:俺も俺も(笑)。
──はははは。では、ダブルボギーズは今後も、ライヴはともかくレコーディングは継続するということですね!?
エスカルゴ:はははははははははははは。
大西:いや、無理ちゃう?
──チッ。乗ってこんかったか。
エスカルゴ:俺らに何を求めてんねん(笑)。
大西:まぁとにかく、演奏は期待せんと、楽しみにライヴに来てやー。一応曲も沢山やる予定やしな。
──やっぱ演奏は期待できないんですね(笑)。でも、本当に楽しみに待っています。本日はありがとうございました!
エスカルゴ&大西:いえいえ(笑)。