スポーツもろくにやってないのに部室感を出してる
──そもそもトンパチ・プロの頃、なぜプラスワンでやろうと思ったんですか。
二郎:酒が飲めるからですね。
松田:酒を飲みながらしゃべれるっていうのは、みんなビックリするよね。
二郎:まあステージで酒を飲むのは出来るとしても、客の方に飲ませるっていうのは出来ないんですよ。普通にホールでやってたら飲食禁止ですからね。
──まあそうですよね。今の「東京ダイナマイト先生」では、「飲みながら」っていうスタイルでやるに当たってのコンセプトってあるんですか。
二郎:うーん、「コンセプトがない」っていうことですね。もうお酒を飲んでる段階でね。普通は、若手がお酒を飲んで舞台に上がるなんて御法度ですからね。それをやってる以上、もうコンセプトなんかいらないだろうと。飲んで、俺たちの好きなゲストを呼んで、飲みの上での話をするという。まあトークショーですから半分は意識しますけど、何の打ち合わせもないですからね。7時半から始まって、ゲストが8時入りだったりするんで。
松田:舞台の上で「はじめまして」っていうのもありますからね。
二郎:KICK THE CAN CREWのMCUさんとかは本当に「はじめまして」でしたね。FUJIWARAさんなんかも、面識はあるけど楽屋で話すような関係ではなかったですね。
──2人でやるというよりは、色んな組み合わせのゲストを呼んで何が起こるかやってみようという感じなんでしょうか。
二郎:2人でやるトークって今までにもあったじゃないですか。あとは、昔「とんねるずのオールナイトニッポン」を聞いてて、「とんねるずの」って言ってるのにマネージャーとか作家とかも入って、いつも4、5人でしゃべってたんですよ。たけしさんのオールナイトでも、高田文夫先生が入って、軍団の人も何人か入れてっていう感じだったし。(とんねるずの)タカさんがたけしさんにラジオの相談したとき、「男が4、5人集まってしゃべってるのが一番面白い」って言ってたらしいんで、だからいつも4、5人になるようにブッキングしてますね。
──部室トーク的な感覚ですかね。
二郎:俺たちほどスポーツをろくにやってないのに部室感を出してるヤツもあんまりないんじゃないですかね。スポーツをあんまり真剣にやってると、部室でのだらけ具合っていうのは出ないですからね。そういう感じを出せる宮川大輔さんでありFUJIWARAさんでありといった、ひとつふたつ上の面白い先輩としゃべってるみたいな時が一番上手く回るんじゃないかな。
──必ずしも仲良しっていう括りではなく、部室の中に突っ込んだときに面白そうな人選っていうことですか。
二郎:そうですね。まあ最近、ゲストが手詰まってきてもいるんで色々考えてるんですけどね。この間なんかゲストのブッキングが上手くいかなかったんで、松田30分、俺30分くらいしゃべれるネタを用意しておいてくれってメールしておいたのに、(松田は)美容室のワンエピソードしか用意してなかったんですよ! 20秒くらいで終わっちゃうような話ですからね、ビックリしましたよ。
松田:(笑)。
二郎:まあゲストに関しては、HGとか、一番マックスに売れてる時期に来てくれたりっていうこともあるんで、そういう交渉の仕方はこれからもしていこうかなとは思ってますね。あとはまあ、歌舞伎町っていうことで女性芸能人とかは誘いにくいんですけどね。
松田:歌舞伎町の中歩かなきゃならないですからね。
──でも以前、ルーガちゃんとかは来てましたよね。
松田:ああ、来ましたね小出由華ちゃん。
──ああいう女性が入ってくるのは、部室に迷い込んだマネージャーみたいな感じなんですか。
二郎:まあ、大きい意味でのセクハラみたいなもんですね。
──それじゃあ最後に、「東京ダイナマイト先生」は今後こうやってこう、みたいなものがあったら教えてください。
二郎:まあ変わらずですよ。内容的には変わらなくてもいいと思うから。
松田:僕は、今度はツーエピソードはしゃべれるように考えてこようとは思ってます(笑)。
二郎:もう、一回ドタキャンしてやろうかなって思ってるんですけどね。松田が一人で乗り切らざるを得ない状況をムリヤリ作ってやろうかと。
松田:そしたら俺も帰りますよ!