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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】Who the Bitch(2007年7月号)- 天衣無縫の女性ツイン・ヴォーカルが放つ天然色のポップ・パンク!

天衣無縫の女性ツイン・ヴォーカルが放つ天然色のポップ・パンク!

2007.07.01

場末のキャバ嬢に指名が来ない理由

──それが、ライヴで「明日を撃て」の前半に煽り用に組み込まれたわけですね。

Nao★:「明日を撃て」をやる時にいつもお客さんを煽ってたんですけど、何かもっと面白い振りはないかと考えて…リハの時にやったその“イチモツ”を進化させた、と(笑)。

ehi:実際に「股の間のイチモツを振ってみろ~!」ってMCで言って、それが段々と歌に変わっていったんですよ。「♪オマエの~、大事な~イチモツを~、振れるもんなら振ってみろ~!」って。それで“イチモツ”をコール&レスポンスですから。もう最悪ですよね(笑)。

Nao★:「振れるもんなら振ってみろ~! そんなに大きくないで~!」と(笑)。

ehi:「そうか、そうか」と。「ワン、ツー、スリー、フォー!」と。で、「明日を撃て!」と。

yatch:俺はその後ろで叩きながら、思わず考え込んじゃうんですけどね(笑)。

ehi:ごめんなぁ、yatch(笑)。

──凄いバンドだなと改めて思いますね(笑)。ジゴロ風のドラマーのセットには一斗缶が組み込まれているという視覚的効果も凄くインパクトがありますし。

yatch:一斗缶はもう10年叩いてますからねぇ。前にやってたバンドがニューヨークのジャンクな感じの音楽をやっていて、「ガラクタを拾ってきて叩いてみないか?」と言われたんですよ。それで何がいいかなと考えて、一斗缶を叩き始めたんです。それがライヴをやるたびに注目されて、今日に至るまでずっと使ってるんです。今使ってる一斗缶が一番いい鳴りのするモノで、10年目にしてやっといい一斗缶に出会えたんですよ。

──どういう一斗缶が材質的にはいいんですか?

yatch:煎餅屋さんのとか、醤油屋さんのがいいですね。今使ってるのは、スクラップ工場から拾ってきたモノなんですよ。実際に蹴っ飛ばしたりして音を試して。スティーヴ・エトウさん(パーカッショニスト、重金属打楽器奏者)もスクラップ工場に行って探しているという話を聞いて、その影響も大きいですよね。

──ブリキで造られているから、叩いたらすぐに凹んでしまうような気もしますけど…。

yatch:そうですね、すぐに割れちゃうのも多いですよ。でも、俺が今使ってるのはまだ何とかもっているので。

──フロントの女性2人は過剰に暴れ回るし、ドラマーは一斗缶をブッ叩くし…ライヴのインパクトは充分すぎるほどありますねぇ…。

ehi:演奏もヘタやしねぇ…せめてインパクトくらいは頑張ってちゃんと出さないと。もうちょっとカラー・タイツの色を真剣に考えていこう、とか(笑)。

Nao★:違うで、こっち(と、腕を叩く)やで(笑)。

──でも、歌に比重を置いたいい演奏をしていると思いますけどね。ehiさんとNao★さんの、声質の違うツイン・ヴォーカルのバランスも絶妙ですし。

Nao★:それは有り難いことによく言われるんですけど、めっちゃ嬉しいですね。

ehi:今はハモりをもっとちゃんとやりたいですね。面白いハモりをもっとやってみたい。

──レコ発ワンマンは下北沢のベースメントバーで行われますが、もっと広い会場でも良かったんじゃないですか?

ehi:いやいや、もうホンマにカツカツですよ(笑)。初めてのワンマンなんですけど、今の持ち曲を全部出し切るつもりでいます、体力の続く限り。

yatch:曲の短いぶんはMCで補われると思いますけど(笑)。

ehi:いずれはCDでも、曲の合間に面白いMCを入れてみたいんですけどね(笑)。でもねぇ…ライヴで唄ってない時はとりあえずガチャガチャと動いちゃうんですよ。自ずと身体がそうなってしまう。もうちょっと落ち着いたほうがいいのかな? とも思うんですけどねぇ…。

──そもそも、場末のキャバ嬢はあれだけ過剰なまでに動き回らないですよね?

Nao★:だから、いつまで経っても指名が付かないんですよ(笑)。

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