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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】he(2006年4月号)-in sequence ──新世代バンドの進化系サウンド、その旅の途中

in sequence ──新世代バンドの進化系サウンド、その旅の途中

2006.04.01

1本、1本を大事にツアーを回りたい

13_ap1.jpg──ツアー・ファイナルは代官山UNITで、かなりのキャパシティですけれども…。

芝田:デカイっすよねぇ。

──今までUNITクラスのライヴハウスでやったことは?

芝田:実はAXでライヴをやったことがあるんです、the band apartのオープニング・アクトで。重信が原(昌和)さんに良くしてもらっていて、前のバンドのデモCDを原さんに渡したら気に入ってくれたんですよ。

重信:「オマエら、これ、いくらで売ってんの?」って訊かれて「200円です」って答えたら、「バッカじゃねぇの!?」って言われて(笑)。で、「オマエら、AX前座決定な、断る理由ねぇだろ?」って(笑)。まだ当時この4人になって間もない頃で、初めてスタジオに入って2ヵ月くらいの大強行ですよ。大谷と高橋は19歳とかだったと思うんですけど、右も左も判んないのにAXのステージに立っちゃった、みたいな(笑)。

芝田:その時のことはほとんどよく覚えてないっすね、無我夢中で。ただ、その時はどうしても敵地に赴くっていうか、アウェイ感が漂っていて、ヘタで当たり前っていう気軽さがあったんですけど、今回のUNITは自分達のリリース・ツアーのファイナルですからね。違った意味でプレッシャーがどれだけ掛かってくるのか、楽しみでもあるんですよ。

──そうですよね、今回はリリース・ツアーだからheを観に来るお客さんが圧倒的に多いでしょうから。

重信:今回のツアーの目標はメンタルを鍛えるっていう、まずはそこに重きを置いて(笑)。

芝田:スケジュール的には空き日が結構あってカツカツではないので、合間を見て滝に打たれに行こうかな、って(笑)。

重信:止めねぇよ(笑)。そういえば去年、the band apartのツアーに付いて回った時、芝田は行く先々の城ばかりを見に行ってましたね。

──はははははは。

重信:朝起きると、もうどこにもいないんですよ。自転車をちゃっかり借りたりして。

──それ、僕も結構好きかもしれない、城下町育ちなんで。

13_ap3.jpg芝田:凄い、“あ~”ってなるんですよ、“ここかぁ”って。松山城と岡山城と、あと何ヵ所か行ったんですけど、全て俺1人っていう。メンバーみんな、興味ないのかな? って。

重信:いや、あるんですけど、みんなが起きる前に1人でサッと起きて、スーッと先に行っちゃうんですよ。ロープウェイに揺られて行っちゃったりとか。で、僕達が起きたらもうとっくに戻っていて、すでに城を見た後だったりとか(笑)。芝田は朝が凄く早いんですよ。

芝田:今回も城は欠かさず見たいと思ってますから。

──その城好きがheの音楽にフィードバックされるようなことは……ないか(笑)。

芝田:どうですかねぇ(笑)。

──和の様相で。三味線とか?

芝田:じゃあ、それは次回作で(笑)。

──各都道府県、ロックンロール県庁所在地みたいに?

芝田:それはないかなぁ(笑)。

重信:でも、今回のツアーは凄く楽しく回りたいと思ってるんです。1ヵ所、1ヵ所を大事に回っていきたいし、その集大成がUNITってことで楽しみなんですよ。まだ行ったことのない場所が半分くらいはあるし、特に北海道とかは何が待ってるのかなと考えるだけで凄く楽しみですね。

芝田:そんな旅行的な楽しみっていうのもありますね。おいしいもの食べれるかな? とか。

──最後に月並みですが、今後の抱負をひとつ。

一同:どうですか?(と、大谷を見る)

大谷:まぁ、ライヴを代官山UNITまでに仕上げて……。

重信:UNITまでに? ダメじゃん(笑)。他のハコへ来るお客さんに失礼じゃん?

大谷:あ、そうか(笑)。ツアーまでに仕上げて……そうっすね。高橋さん、締めて下さい(逃)。

高橋:1本、1本を大事にツアーを回ってメンタル鍛えて、最後はデカ箱なんですけど、そこで強くなったheを見せることができれば。UNITでは最後に大発狂ですね(笑)。

──理数系のheが、その日ばかりは体育会系で行く、と。

重信:最後は全員、上裸ですよ。

芝田:そりゃあんまりだ(笑)。

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