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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】 アカツキ(2004年4月号)- アカツキ流ロックンロールここに極まれり!

アカツキ流ロックンロールここに極まれり!

2004.04.01

頭で聞くようなロックばかりでロールできねぇ!

──今回リリースされるサード・アルバム、結成以来今日に至るまでの“第一期アカツキ集大成”と呼ぶに相応しい仕上がりになってますね。

エンドウ,:もう気分のままに、心のままに録ったって感じですけど(笑)。まぁでも、自分たちでもいいもんが出来たなって思ってますね。

タクシ:レコーディング自体は2週間で終えて。毎晩毎晩録ってましたね。

木下:昼間は寝てて、夜12時から朝まで集中して。明け方明るくなるまで毎日やってたよね。

ワタナベ:一週間で何時間寝たんだろう? ってくらい(笑)。

──アルバムも3枚目ともなれば、レコーディングも勝手知ったるものですか?

エンドウ,:うーん、まだまだ判らないところは多いですね。現場はもう手探りに次ぐ手探りの状態ですから。判ってるつもりでも、“ああ、こういうことなんだ!”っていうのがレコーディングのたびにいつも見つかる。まだまだですよ。

──タイトルの“AKATUKI ROCK SHOW”は、そもそも初の自主企画ライヴのタイトルでもありますよね。

タクシ:そうですね。ライヴの“~ROCK SHOW”自体は僕らのなかで一度終わってるものだけど、そういうシンボリックな意味も含めて付けました。

──ファーストの『アカツキ』、セカンドの『AKATUKI A GO!! GO!!』と比べて曲のヴァラエティさが格段に増したし、成長の跡が如実に表れているんじゃないかと。

エンドウ,:ありがとうございます。まぁ、3年やってりゃ成長してないほうがヤバイって話ですけど(笑)。今回は先にライヴでやってた曲はひとつもなくて、このアルバムのために書き下ろしたものばかりなんで色々大変でしたけどね。

木下:今回、新しいことにトライしてみたけどポシャったり。

エンドウ,:今回、スタジオにあった新しいアンプを使ってみたり。

ワタナベ:今回、スタジオにあったのがもの凄くいいドラムセットだったり。

──大喜利じゃないんですから(笑)。タクシさんの描く歌詞もそれ自体の完成度が高いですよね。「まるで頭で聞くようなロックばかりでロールできねぇ」(「ローリングミュージック」)とか「もう100円じゃ温もりを買えない事に気付いて」(「東京ライフ」)というフレーズはリアルで生々しいですし。音楽だから言葉尻だけをとらえても余り意味はないんですが。

タクシ:歌詞の世界の大筋は僕が書くんですけど、言葉の選び方や唄い回しはメンバーのみんなと話し合って、それで大体添削が入るんですよ(笑)。でも“頭で聞くようなロックばかり”っていうのはホントそう思いますね。難しいゴタクばかり並べて、もっと身体で感じることを忘れてんじゃないの? っていうか。ローリング・ストーンズが若かった頃なんかは、もっとシステム自体がシンプルだったんじゃないかって勝手に理想論として思ってるんですけどね。

──今回もボーナストラックが4曲も入っていて恒例化してますけど、毎回大量 のボーナストラックを入れないと気が済まないんですか?(笑)

エンドウ,:いつかボーナストラックだけのベストを2枚組で出すくらいの勢いで(笑)。やってみたい曲だけどイメージに反したりする場合に、ボーナストラックって枠があるともっと自由に遊べるかなっていう。

タクシ:今回のアルバムも通しで聴くと、最後にボーナストラックがないと何か味気ないんですよ。だからやっぱりあったほうがいいと思ってます。

──プロデュースも自分たち自身で?

エンドウ,:そうですね。エンジニアはいつも世話になってる下北沢屋根裏のPAさんで。

ワタナベ:気心が知れているというか、一番僕らを判ってくれてる感じなんでやり易いんです。

──下北の屋根裏がバンド活動の基盤としてやはりありますか?

エンドウ,:たまたまあそこでずっと慣れ親しんでライヴをやってきたっていうか。

木下:絶対的にライヴがやりやすい所ってわけじゃないよな。換気悪いわ、酸欠にはなるわで(笑)。

ワタナベ:精神的に落ち着くっていうハコの魅力は勿論あるけどね。

エンドウ,:下北に特別 こだわってたわけでもなくて、要は自分が住んでたんで何かと便利だったんですよ(笑)。まぁでも、“下北代表”って言われるよりは“日本代表”って呼ばれたほうが嬉しいですね。 “アカツキ”というひとつのジャンルで在りたい

──現在のその下北界隈では、“赤派”のアカツキと“青派”の藍坊主とで人気が二分されてシーンが加熱状態にあるという話ですが。

エンドウ,:藍坊主とはよく対バンもやってるんで、よく“赤”と“青”って並んで語られることは多いですけどね。

タクシ:別に対立してるわけじゃないですよ(笑)。藍坊主の連中とはプライヴェートでも凄く仲がいいですし。

──そういう好敵手がいるのはシーンの活性化に繋がるし、純粋にいいことだと思うんですけど、実際問題として現在のアカツキは次のステップを踏み出す時期じゃないかという気がしますね。屋根裏でワンマンをやればもう観客が入りきれない状況なわけだし。

エンドウ,:そうですね。ライヴやるハコはどんどん大きくしていきたいですよ。そのためにもバンド自体がもっともっと大きくなっていかないとダメだと思うし。音楽にのめり込むようになって、自分たちがファンになって「ウワッ、スゲェ恰好いい!」って思えるバンドって、リアルタイムではなかなか周りにいなかったんですよ。だからこそこのバンドを始めた部分もあるしね。

──そもそも皆さんの音楽的ルーツはどの辺なんですか?

ワタナベ:それぞれ違うよね。共通して“コレ!”っていうのはないですね。

木下:“○○○みたいになろう!”じゃなくて、“皆が恰好いいと思った音楽をやろう!”っていう意識がひとつに高まって今のアカツキになってるんですよ。いわゆるトラディショナルなパンク・バンドがやってきたことをそのままなぞってやっても少しもパンクじゃないわけで、その時代、時代で自分たちが伝えたいことを音楽にぶつけているからこそバンドをやってる意味があると思うんですよ。

エンドウ,:パンクならパンク、ロックならロックという枠にはあえて収まっていたくないし。

ワタナベ:物事をあるジャンルにカテゴライズした途端、もうそこまでしか行けないじゃないですか。

──“アカツキ”というひとつのジャンルで在りたいというか。

タクシ:そうですね。何かを表現する時には他の誰にもできないようなものをやりたいですから。

──以前、あるインタビューで「俺たちは俺たちが恰好いいと思うことだけをやってきた」という頼もしい発言がありましたけど、1年後に公約通 りワンマン・ライヴを実現させたり、ちゃんと有言実行しているからこそ重みのある言葉だと思うんですよ。

エンドウ,:あの初ワンマンも実は大慌てだったんですけどね、ワンマンやろうにも曲がなくて(笑)。

木下:初めてのワンマンどころか、一番最初にやったライヴも確か曲が足りなかったよね(笑)。

ワタナベ:バンドを結成してすぐにライヴをやることがすでに決まってたんですよ。

──そもそも結成当初は音楽的にどんな方向性で行こうとしていたんですか?

タクシ バンドを組みたくても組めなかった頃、ライヴハウスに足を運ぶと似たような志向のバンドがお客さん一杯で盛り上がってて、凄く悔しかった記憶はありますね。だから早くそういうバンドをやりたかった。

──こんなバンドなら自分たちのほうがもっといいのに、っていうか。

タクシ:そうですね。歯痒かったですよ。

エンドウ,:悪い意味じゃなくて、とにかく人様の目に触れなければ何にもならないんだって痛感したよね。

──最後に月並みですが、読者の皆さんにメッセージを。

タクシ:詞をメインに書いてる側としては、今回新しい表現方法も確立できたと思ってるんで、歌詞もじっくり読んでほしいですね。ツアーはその土地土地で精一杯やるんで、是非遊びに来てほしいです。

木下:過酷なスケジュールで作ったアルバムですけど、新しいロックンロールができたと思ってます。ロックンロール始めには是非アカツキをよろしくお願いしますとウチの母親も言ってました(笑)。とにかく頑張ります。

ワタナベ:アルバムはまず試聴機でいいから聴いてみてほしいですね。僕らは僕らなりの現時点での精一杯を出し切ったつもりなんで。ライヴに関しては、下北は元より日本全土を相手にして踏ん張るので、そのつもりでお客さんもかかってきて下さい。

エンドウ,:まぁ、一言で言うなら…1,890円で本物のロックが買えるなら安いもんだろ? と。

木下:カッコイイなオイ!(笑)

エンドウ,:1,000円札2枚握りしめてCD屋に走れ! と(笑)。ツアーはいつも初心に返るんで、ライヴ叩き上げのバンドとして地道に頑張るのみですよ。楽しみにしてて下さい!

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