LOFT RECORDS移籍第1弾となる17曲入りフル・アルバム『ROMANTIKER☆THE DUDOOS☆TOKKYU』("ロマンチッケル・ザ・ドゥードゥーズ特急"と読みます)をリリースしたTHE DUDOOS。この人たちの頭の中は一体どうなってるんだろうと思ってしまうほどに、高く突き抜けた珠玉 のポップセンスが炸裂した快作に仕上がっております。彼らの繰り出す奇妙で愛らしく、それでいて細部まで計算され尽くした究極のポップパンクは、マジで国宝級です。とくとご堪能ください☆(interview:TOMO)
自分のバンド、大好きだからね
──アルバムを録る時に、こんな風に録ろうっていうようなイメージは出来てたの?
NAOKIDZ:基本的には今までと変わらない感じだけど、今まで演ってた曲を練習で突き詰めて、それが自分たちの中で完成した状態でレコーディングしたって感じで。しかも、アルバムっていうのが久し振りだったからね。曲も多いから最後、急いで演ったような曲もあって(笑)、大変だった。でも、いっぺんに曲を聴けるっていう楽しみもあったし、その楽しみのほうが大きかったかな?
──あぁ、なるほどねぇ。録ってる本人も凄く楽しいっていう。
NAOKIDZ:そうそう。1個1個出来ていって、17曲出来上がって、それを早く聴きたいっていう。
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:自分のバンド、大好きだからね。
NAOKIDZ:昨日も聴いちゃったからね(笑)。
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:その日に録ったのを車の中でみんなで聴きながら帰るっていうのが一番、楽しいからね。
──そうなんだ。レコーディングっていう作業自体が、本当に好きなんだねぇ。
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:うん、大好き。早くしたかったもん。
NAOKIDZ:だから、アルバムを録り終わった時は“あー、もう終わるのかぁ”ってちょっと淋しい気持ちになる。
──あぁ、そうなんだ。それでね、前のアルバムを作った後に「次は和太鼓を使いたい」とか「山下くんの曲を入れたい」とかっていう話をしてくれたんだけど、それが本当に形になってて、あー、凄いなって思って。
NAOKIDZ:そうそう。あの時に言ってたことは全部、絶対にやるって決めてたからね。
──うん。でも、そういうことを言ってても実際に作り始めると変わってきちゃうことってあるよね?
NAOKIDZ:そう、あるんだけど、結構俺らは頑固なところあって、やると決めたらやらないと気が済まないっていうか。
──ふぅん。でもそれは、方向性がきちんと見えてるからなんだろうなって思うけどね。
NAOKIDZ:そうそう、やりたいことがちゃんとあるから、そういうのを入れるのは問題ないんじゃないかっていう。…まぁ、山下くんのは、反対意見もあったりしたけど(笑)。
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:ボーナス。
NAOKIDZ:ボーナスにもなってるかどうか(笑)。
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:いや、山下くんへのボーナス。…最後の思い出にね(笑)。
YAMASHITA TATSUPICO:アハハハ!(笑)
NAOKIDZ:来月のレコ発で最後だから。
一同:アハハハ(笑)
NAOKIDZ:まぁ、やりたいことが見えてるだけにそこから拡がっていくものはたくさんあるっていう。
──そうだね。んーと、それでは、山下くんの話をしましょうか?
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:おっ! ドキドキしてきた? 髪、伸びてきたもんね(笑)。
一同:アハハハ(笑)
YAMASHITA TATSUPICO:何でしょうか?(笑)
──自分の曲が作品に収録されるのは初めてだよね。曲はすぐ出来たの?
YAMASHITA TATSUPICO:頭の中ではずっとあって。バラバラにあるんですよ、それを…。
NAOKIDZ:山下くんは、ギターリフとかイントロとかを常に考えてテープに録って持ってきてって言ってあって。で、多分、そういうのをまとめたんじゃないかと(笑)。
YAMASHITA TATSUPICO:そのとおり(笑)。
NAOKIDZ:それで、良ければ演るよって(笑)。
一同:アハハハ(笑)
NAOKIDZ:でも、今回長いから、山下くんと佐々木の単独ヴォーカルも入れることによってまとまるし、流れも作れるし」
もっと山下くんをフィーチャーしようよ(笑)
──うん。曲の入ってる感覚も凄く良いなって思った。で、ヴォーカルはどういう気持ちで?
YAMASHITA TATSUPICO:細かくはこれから考えていくんでしょうけど、歌った時はコーラスやってて気付いたこととかを考えて。ヴォーカルっていう部分はまだ、考えられてないっていうか。
──そうなんだ。でも、レコーディングの時は自分の中で満足して録れた感じではある?
YAMASHITA TATSUPICO:そうですね、今のところは。
NAOKIDZ:とにかく思い切って歌って欲しいなっていうのがあって。少々外してたりとか、歌詞を先に言おうとしたりとかあったんだけど(笑)、それもキャラっていうか。
──佐々木くんはどうだった?
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:俺はもう、楽し~って(笑)。
NAOKIDZ:声、たけぇなぁって(笑) 。
──あ、私も思った!
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:アハハハ(笑)。音が高いわけじゃないんだけどね(笑) 。
──フフフ(笑)。佐々木くんの曲の前に声が入ってるでしょう? あれって?
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:アハハハ、あれね、録る時にみんな楽しく演ってたから、何か言うのね。で、こっちはそれが聴こえるじゃない、それで笑っちゃったのがそのまま残ってて(笑)。
──あぁ、それでそのまま活かしちゃったんだ(笑)。でも、面白かったぁ。
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:“キャハ~”言ってたでしょう(笑) 。
──うん(笑)、“何っ?”って思って。
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:(笑)本当はね、ドラムのスティックでカウント取って入ってるんだけど、それを消す予定だったの。でも、“キャハ”って入ってるから(笑)、あのまんまで。
──あ、じゃあ本当は、ちょっとカッコ良く入る感じだったんだ?
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:そうそうそう。…と、思ってたんだけど、2人も残すって言うし、PAの人もマスタリングの人も全員、残すって言うから(笑) 。
──あぁ、そうだったんだ。あ、でも、佐々木くん自身は消したかった?
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:ちょっとね。でも、みんながそれが良いっていうんならそっちのほうが良いかなって。大概、どのレコーディングでもそうなんだけど、多数決取って、2人が良いって言ったものは後から考えると絶対、そっちのほうが良いからね。
──そっか。でも、メンバー間の結束とか信頼っていうのが凄く強いんだなぁって思う。
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:うん。レコーディングの時でも、他のパートは心配しないしね。…それよりさ、もっと山下くんをフィーチャーしようよ(笑)。
──あ、『STREET ROCK FILE』読んだけどさ、書かないでっていうのが載ってたね(笑)。
YAMASHITA TATSUPICO:えっっ!!
SASAKIDZ HIROYUKIDZ:エロ・ビデオ?(笑)
──うん(笑)。だいじょぶ?(笑)
YAMASHITA TATSUPICO:…業界ってコワイ(笑)。
──しかも、「書かないで欲しいんですけど」ってところから(笑)
一同:アハハハ!!(爆笑)
YAMASHITA TATSUPICO:そこもかよっ!
NAOKIDZ:あの時が一番、イキイキしてたからね(笑)。
──フフフ(笑)。ちなみに、好きな女優さんは?
YAMASHITA TATSUPICO:もう良いっスわ!(笑)
一同:アハハハ!!(爆笑)