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INTERVIEW

トップインタビュー【復刻インタビュー】東京ロンドン化計画(2003年2月号)- 会社帰りにフラッと寄れるパブみたいのを目指してる

会社帰りにフラッと寄れるパブみたいのを目指してる

2003.03.01

プラスワンと共に歩んできた4年間の軌跡 ロフトプラスワンが歌舞伎町に移転してから早4年以上が過ぎ、それは同時にロフトプラスワンでDJイヴェントが始まって4年以上経ったことを意味する。トーク専門のライヴハウスでDJイヴェントという全くあり得ない状態でスタートし、本当に試行錯誤しながら頑張ってきた結果 、今では週末の深夜は大反響で日程を押さえるのが非常に困難な程、好評を博している。 そんな中プラスワンと共に歩んできたというか、成長させてもらったイヴェントがある。それが〈東京ロンドン化計画〉である。今年で11年目となるこの〈東京ロンドン化計画〉が音にこだわり、空間にこだわり、ドリンクにこだわり...と、全てにおいて少しでも良くしようとお互い模索していった結果 が今であり、これからもどんどん成長していくであろう。今回はそんな"ロンドン化"のDJの皆様にお話を伺った。(interview:白井絢介)

会社帰りにフラッと寄れるパブみたいのを目指してる

──どうですか、プラスワンでの4年間を振り返って?

INAMI:最初プラスワンに来た時はこういうスタイルのハコっていうのが初めてだったんで、初めは試行錯誤でしたね。

──ウチとしても“ロンドン化”がすべての始まりというか。

Q:内装も良くなったし、音も良くなったし。踊りやすい空間をお店の方がどんどん作ってくれてるなってすごい感じる。

INAMI:半端な今の中バコ、小バコよりは本当にナイトクラブって雰囲気が漂う。

ZAKO:だからねぇ、昔オレらがよく行ってたあのクラブの怪しくてドキドキするような…。

Q:あぁ、でもオレはもうあの雰囲気には戻りたくない。

ZAKO:戻りたいなぁっつうのもちょっとはあるんだけど。

INAMI:あっ、でも今あるよ。何かウチ怖いとか言われてるらしいし(笑)。

NEGISHI:自分の友達とか、初めて来てくれる人に「普通の人も行っていいんですか?」って訊かれるんですよ。

ZAKO:全然来てくれ!! ウチはサロンかよっ!!(笑) 秘密クラブかよっ!!(笑)

NEGISHI:「会員制なの?」みたいな。

Q:会員証はありますけど(笑)。

ZAKO:まぁ“ロンドン化”は会社帰りにフラッと寄れるパブみたいのを目指してるから。

INAMI:そうっ!!

──あと、最近ウチでDJイヴェントやってくれる人に「プラスワン何で知ったの?」って訊くと「“ロンドン化”で」とか言ってくれたり、「DJブースのセッティングどうする?」って訊くと「“ロンドン化”みたいに」っていうのがすごい多いです。

ZAKO:いや確かにね、あのブースはいいよ。あれね、すごくいいポジションなんだよね。家とかでもね、低いんだ。あっ、Qさんち高いよね。

Q:ウチはプラスワン仕様だから。

ZAKO:だからね、この前の年末の“ロンドン化”で(ワントラの)ライヴをステージでやりたくないって言ったの、そういうのもあるんだよね。それだけでも気持ちが全然違うんだ。

Q:あの時のZAKOはワントラのZAKOじゃなくて、“ロンドン化”のZAKOだったね。

毎月第一金曜日は無条件に“ロンドン化”

──元々の始まりはどこでやってたんですか?

INAMI:下北沢の251で最初やって。その頃ロンドンのクラブがすごい元気で。

Q:アシッドジャズとか流行ってた時。

INAMI:そうそう。で、オレは60年代ロンドンみたいのが好きで。それで“東京をロンドン化する”っていうんじゃなくて、元々上に矢印が付いてて“東京とロンドンを行き来する”っていうか、リンクするみたいのでこういう名前にしたんだけど、今はあまり意味はないんだよね。あと、日本語でいこうと。その頃オシャレなヨコ文字のイヴェント名が多かったから。で、その後JUICEでやって。でもJUICE潰れちゃって。その後、高円寺のUFOクラブに移って。で、ちょっと休止した後に六本木のブレスってトコで始めて。でもそこも潰れて(笑)、それで青山の蜂に移って…。

Q:でも、蜂は平日だったんですよ。で、オレがヤダってゴネて、やっぱ週末やりたいっていうのがあって。

INAMI:縦でやるっていうのにはこだわりがある。毎月第一金曜みたいな。そしたら「いつでも来てよ!」ってなるから。来やすいし。

Q:第一金曜は「何にも言わなくても“ロンドン化”なんだ」っていう。今日は1月3日で三ヶ日だけれども、第一金曜じゃないですか? だから普通 に考えたらみんな来るはずなんですよ(笑)。正月の三ヶ日とか関係なく。でもそういう定着感みたいのがこのハコに来てできたと思うし。

──じゃ、最後に皆さん何か締めでひとつ。これからの“ロンドン化”についてとか。

NEGISHI:自分はもう勉強です…。

Q:ショボいなぁ、お前。これカットしてください(笑)。

NEGISHI:自分なりのカッコ良さを突き詰めていきたいです。

ZAKO:働いてる限りはずっと。働けば働く程楽しみになってくる。そういうのはなかなかないっすよね。最近みんなおかしいっすよ。精神的にもヤラれちまってるから、それをちょっとでも癒してやろうとかそんな気は全くないんだけども、自分がそうなりたいかなってトコでやってるから。それを何かしら感じてもらえればなぁと。

Q:オレはお客さんをガンガン踊らせたいですね。そして究極のミクスチャーを目指したいですね。
INAMI:10年やろうとして10年やってきたわけじゃないし、これからがスタートとも思わないけども、お客さんと一緒にいければいいよね。

ZAKO:何かね、難しい年頃なんですよ。「こうしたい!!」とかね、「じゃあそうしろよ」って言われると「ヤダ!」みたいなね(笑)。

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